霜恋路日記

【しもこいじにっき】
ロマンチックな名前「恋路」という場所においての出来事です。これは正真正銘本当の地名です。

山頭火句碑1

2006-01-30 10:33:01 | 人生・文学
 種田山頭火の句碑が湯田温泉の錦川のほとりにすえられている。この句がびっくりするくらいやわらかいのである。

放送禁止用語に抵触するのではないかと思うのである。その句の内容は「 ちんぽこも  おそそも  湧いて  あふれる湯 」である。いったん裸になればみんな平等ですよ。と云っているのである。普遍的でまっとうのことを云っていてまじめな句でもある。

 山頭火は小郡の「碁中庵」に昭和7年秋から庵を作り住んでいたがその時から温泉好きというか老化の為かわからないが歩いて温泉に入りに来ていたらしい。しかし温泉好きが講じてついに湯田前町の竜泉寺の中に4畳の間が空いているのでそこを「風来居」と名づけて昭和13年11月末から14年初秋までいおりを組んで句作と温泉を楽しんでいたが松山に立ち「一草庵」で昭和15年10月。59歳の人生を全うしたのである。

赤根武人の碑

2006-01-29 10:28:27 | 歴史/古文書
 赤根武人は岩国市柱島の医者の息子として生まれ、長じて勤皇僧、月性の塾に学び更に柳井市阿月の郷校に入り、その地の赤根忠右衛門の養子に入る。

 吉田松陰、梅田雲浜を師友として京都、江戸へと往き来し国事の奔走した。

 文久3年9月、高杉晋作が病死後を受けて奇兵隊総督に就任した。馬関戦争ではイギリス、フランス、オランダ、アメリカの4カ国艦隊と戦ったが火器に劣り大敗を喫している。

 その後藩論統一について過激派と意見が合わず、上京して幕府に長州藩の立場を説明しようとした。しかしこれを幕府に内応したと見て捕らえられ、慶応2年1月25日この地で処刑された行年28歳であった。

新居祝い

2006-01-26 20:29:22 | 随想
 なんと家に帰ってみると、大きな蘭の鉢が飾ってあるではないか、妻の友人からの新居祝いの贈り物であると。転居して半年も経つのによくお祝いを送っていただきお礼もうしあげます。

 実は中古物件を購入したのでひそやかに過ごそうと思っていました。従って皆様へは披露は遠慮していたものです。それなのにお祝いを戴いて恐縮しています。どうもありがとうございました。

夏目雅子の墓

2006-01-25 19:15:01 | 随想
 夏目雅子といえば思い出すのは昭和52年のカネボウ化粧品のキャンペーンガールとして印象に残っている人が多いと思うがそのヒットで夏の目玉ということで夏目雅子という芸名までついたということである。

 そのカネボウ化粧品は経済再生機構に移され、いま買収先が選定され㈱花王が買収先と決まったばかりである。時代の移ろいとは早いものである。

 夏目雅子は、防府市出身の伊集院静と昭和59年に結婚したが、翌年、公演「おろかな女」で主演を勤めている最中に、疲労感を訴え入院。急性骨髄性白血病で昭和60年9月11日に死亡27歳と若くしての逝去である。「美人薄命」とはこの人のための言葉のようである。

 昨年、最期の映画となった「瀬戸内少年野球団」を懐かしく鑑賞した。お墓は防府市の伊集院静の生家の墓である大楽寺に眠っている。

湯けむり

2006-01-24 18:51:40 | 随想
 わたくしの居所の裏はいつも朝、温泉のゆけむりが立っていて泉都を感じながら毎朝を過ごしている。

 今日も朝、家を出ると大きく温泉に湯煙がまっすぐに立っていたので、ここにその写真を掲載しました。

 この湯煙を見るとのどかな温泉情緒を感じて気持ちがとても和みます。一度湯田温泉に来て見ませんか?

久しぶりの積雪

2006-01-23 19:33:15 | 随想
 今朝起きてみると窓の外は真っ白であった。朝の出勤は普段どおり家を出ていつものコースを行くことにしたがあまりにも白い雪でうれしかった。見渡す一面が真っ白でまぶしく美しい。その白い雪原は人の足跡が一人しか通っていなく私が二人目の足跡をつけて新雪をキュキュといわせながらきもちよく踏んで歩いた。

 ところがビッグウエーブとNHKの間を通るとビッグウエーブの屋根から雪づりがゴーと音を立て滑り落ちてびっくりした。また途中で電線の雪が頭に落ちてきて肝を冷やすなど色々あって楽しい出勤でした。

農園記18(ぶどう棚)

2006-01-22 17:20:01 | 園芸
 昼前から農園に行きぶどう棚を作り変える。いままでは園芸用の挿し木で組み針金でくくり格子風に組みながら棚を作っていたのであるが、一昨年の台風のとき一部が傾き棚として弱体であることがわかったので。テント式鉄パイプ車庫を9800円で購入しそれを朝から組み立てぶどうの棚の代用品として作ることにした。

 一人では組み立てできず最低2人は必要である。部品がそろっているので組み立て自体は簡単であるが組み立てたものをすえつけるのが難しい。定規で計って接続するのでないため支柱が斜めになったりしているのがある矯正するのに時間がかかりうまくいかない部分も出てきた80点のできでした。

関が原の戦いとリーダー

2006-01-21 17:01:37 | 歴史/古文書
 関が原の合戦は戦う前から、勝負の大勢はたいがいと予想はついていたようである。
 
 徳川家康対石田三成では将たる格が違っている。家康は小さい頃から人質となり解放された後も領国の再建や幾多の合戦をして勝利した武功が多い。また相手の情報収集もよくしており相手の説得も得意でなかなかのひとかどでは動かない人物である。巷でも「泣くまでまとうホトトギス」と評されたり、「たぬき」といわれたり人生に辛酸をなめたつわものという感じの人物評である。領国も8カ国と大規模の経営をしているしそういった統率力も備わっている。

 かたや石田三成は小さな領国の大名で合戦の経験も少なく新参者であり、確かに実務能力には長けた官僚的な能力は発揮していたと思えるが策略等の能力は未知数であった。かつ家康ほどの人望もなかったといえよう。

 今日の講演会での話でも吉川広家は戦う前から冷徹にかつ大局的に見回していて人身の流れが家康のほうに流れている。長久手小牧の合戦で勝利したように野戦でのいくさ上手は日本一の将であり、おそらく家康が勝つであろうと見ていて領主輝元に戦をしないよう進言するのである。

 毛利輝元は9月15日関が原で大阪方が負けたことを夕刻に知る。大阪城の西の丸にいたが輝元が全国の大名へ出す予定の分令書を書き残して去っており、それを見た徳川家康は輝元を許すわけには行かず領国没収となったのである。吉川広家の功で広家への36万石を広家が輝元に譲ったといわれている。

 その当時の領主は家名を残す為に家族を敵と見方に分けて戦うのが家の生きる道として常識であった。真田家もそうであるし前田利家の子ども達も東軍・西軍それぞれ分かれて戦っている。そして家を残しているのである。しかし毛利輝元はそうはせず二股をかけていたのではないかと思われる。決断力がないというか優柔不断というか一軍の将としてやや決断力・判断力が不足していたとも思える。

 危機に直面した時は日ごろからの情報収集は当然であるが常に周囲がどう動いているかまた相手はどういう考えか日ごろから頭をクールにしておくことが一軍の将や領国のトップとして必要であったといえよう。古来ローマのカエサルなどの情報収集力と分析および勝利後の属州の管理など優れた手法は1640年前からあったのであるが。リーダーの能力を培うことは難しいものである。


06,1,21

金融の証券化

2006-01-20 20:41:26 | 経営/法律
 金融機関の貸付債権の証券化というのが時代の潮流として今注目を浴びているが、金融機関として超低金利時代で貸付債権よりも預金の預かり金が多い状態ではあえて貸付債権を売却して資金化する必要はないのである。今後金融引き締めの時期に入った時のためにと準備して手始めにやっておくことが肝要であろう。

 但し優先部分と劣後部分があって倒産確率が少なければそれなりにメリットはあるといわれている。貸付債権はリスク債権であるできるだか早く証券化しリスク資産から除外すればそれにより自己資本比率は高まるのである。

 小企業金融でもそれが活用できるかといえば、小企業金融はほとんどが信用保証協会の保証つきであることでリスクはゼロに等しいのでその必要性も乏しいのではなかろうか。

 また小企業は倒産確率が高く劣後部分が多くなり金融機関としてリスクは高くなり対応ができないということである。また小企業につきものの情報の非対称性問題もあって取組はまだ難しい。どうしても行うのであれは公的保証などでもしないと取り組めないであろう。

 小企業金融での証券化はまだ無理の部分が多いといえる。

ライブドアショック

2006-01-19 20:21:50 | 経営/法律
 ライブドアショックといって証券市場の取引が停止されたりして東証の信用を世界的に落としている。東証の能力、処理能力の拡大努力不足も批判されることはされるであろうが、市場に参加するライブドア側にもかなりの問題があるようである。

 ひとつには虚偽の情報を流し株価を上げたり、粉飾決算を行ったりして法令に反したことをしていたということである。

 またもう1つには株式分割をどんどん加速させて一株を1万株まで分割して株価上昇を図ったことである。多数の論理として株価が400円ぐらいになればまた一株でも買えれば誰でも株を購入できることになる。個人投資家が増えた4割にもなったという原因はそういった数百円でしかも4~5万円で株式市場に参入できる個人投資家がマネーゲームとして参加したからであろう。

 また株式を分割すれば株価は安くなりたくさんの人が株を買いたくなるので需要と供給の関係で株価は必然的に上昇する。そういううまみをつかってライブドアは資産を増やして行ったのである。

 コレは一種のバブルでありこれからはコンプライアンスを重視した会社経営と信頼のある決算情報の開示は勿論のこと企業業績におうじた株価による証券市場の正常化が求められる。