日常食となった(?)タイカレー缶各種
「こ、これが缶詰とは思えぬ」
2011年9月に発売されたいなば食品の[ツナとタイカレー](レッド・グリーンの2種)シリーズは、それまでの缶詰の概念を打ち破った。
ココナツミルク、レモングラス、こぶみかんの葉などを使った本格的なタイカレーの味は、まるで専門店で食べているようなクオリティだったのであります。
翌年には、具に鶏肉を使った[チキンとタイカレー](レッド・グリーン・イエローの3種)を投入。初代ツナバージョンとともに大ヒットし、時には供給が間に合わなくなるほど、売れに売れた。
発売から2年以上が経った今では、様々な年齢層の人から
「いつも買い置きしてるよ」
という声を聞くまでになった。
保存食とばかり見られていた缶詰が、日常食へと変化したのだ。これは大変なことであります。
さて...そこでだ。
この状況に殴り込みをかけたのが、マルハニチロ食品の「タイグリーンツナカレー」と「タイレッドツナカレー」の2種であります。
マルハニチロ食品といえば、あけぼのブランドの鮭缶やカニ缶を揃える老舗の一大メーカー。
そこが今年7月に上記タイカレー缶を発売したのだから、おだやかではない。
さらに…。
百円ショップ[ダイソー]などで缶詰を展開するトマトコーポレーションも[マイルドタイカレー](レッド・グリーン・イエローの3種)を展開している。
タイカレー缶詰は今や、一大抗争の状況なのだ。
さて、こうなると面白い。
タイカレー缶のパイオニアとも言えるいなば食品は、次にどう出るのか。
すでにトムヤムチキンやガパオなど、本格タイ料理缶を発売してはいるが、次のタイカレー缶をどうするのか。
興味津々で見ていると、何と...。
新たに[チキンとインドカレー]を発売したではないか。
タイを飛び越して、インドへ行ってしまったのであります。
それも、ただのインドカレーとは違う。中身は[バターチキン]なのだ。
日本ではまだ馴染みのないのがバターチキン。
辛さは控えめで、そのかわりコッテリ濃厚な味付けが魅力のカレーだ。
やはりパイオニアは違う。商品開発力が頭一つ、抜きんでていると言わねばならぬ。
さて、その肝心のお味のほうはどうか…。
そこはぜひ、読者諸賢で体カンしていただきたい。
チキンとインドカレー
内容量:125g
原材料名:鶏肉、ココナッツミルク、玉ねぎ、トマトペースト、カレーペースト(唐辛子、にんにく、玉ねぎ、エシャロット、コリアンダー、しょうが、食塩、トマトペースト、カレーパウダー、タマリンド)、大豆油、バター、砂糖、唐辛子、増粘剤(加工デンプン)
原産国:タイ(輸入販売・いなば食品)