3月発売予定の缶つま新商品、ししゃも缶
何とオス&メス2種を商品化
缶詰の勢いが止まらない。
日本の缶詰メーカーのほとんどは、昨年の大震災によって資材・原材料が入手困難となり、減産を余儀なくされたのであります。
その苦難を乗り越え、今、一気に新商品が出てきた。
今回ご紹介するのは、何と本物のししゃもを使った缶詰。
「缶詰でおつまみ」をキーワードにしたK&K国分「缶つま」シリーズのニューフェイスなのだ。
ニューもニュー、何しろ3月発売予定の商品であります。
それを缶詰ブログでひと足早く、読者諸賢にお知らせしようと思う。
まずはメス、すなわち子持ちのししゃも缶を開缶。
湯煎で温めるとふくいくたる香りが立ち昇る。
ちょうど大兄・島地勝彦氏が来宅していたので、一緒に頬張ってみた。
繊細な身肉を咀嚼していると、意外と強いうま味とコクがやってきた。
卵もたっぷり詰まっており、粒々感が舌の上に心地よい。
こちらはオスのししゃも缶。身が細く、色合いが地味なのが分かる。
「子持ちじゃないのか、ちぇっ」
こうバカにしちゃあいけない。通が好むのはむしろオスのほうだ。
栄養分が卵に取られない分、メスよりオスのほうがうま味が強いと言われている。
かくのごとし。オスを半量ほど盛りつけてみた。
こう紹介すると、オスばかり贔屓してるようだが、メスのほうは島地大兄と食べてしまい、画像が残せなかったのだ。
「さあオスだオスだ、メスより美味なオスだ」
ひと口頬張ると、繊細な身肉が舌の上で崩れ、うま味を吸ったオリーブオイルとともに口中に広がった。
ししゃも独特の、川魚に似た匂いが立ち昇る。
確かにうま味が強い。噛みしめるたび完爾と微笑する。
しかし、先日食べちまったメスのほうも美味かった。
いや待て、ひょっとして、メスのほうがウマかったかも。
確かメスのほうは、うま味がもっと柔らかく、オスよりもどこか温かみがある味で、ふくいくたるコクがあったのだ。
「オスが一級上!」
このこだわりも缶詰となると、違ってくるのかもしれない。
新たな事実の前には、思考も風に柳と、しなやかに反応しなければいけない。
そういえばししゃもは漢字で「柳葉魚」と書くのであった。
固形量:75g
内容総量:100g
原材料名:ししゃも、オリーブ油
原産国:日本(販売:国分)
予価:オス950円、メス1400円
※国分担当者によると限定生産になる可能性もあるらしい。見つけたら大事に仕舞っておいて、ハレの日にこそっと出そう。