この後光に光り輝くのは、とある缶詰メーカーからいらした缶詰たち。
その数4つ。
何とこの缶詰たちは試作品なのだ。
それも製品化を間近に控えたもの。あるロボットアニメに例えれば“初号機”ということになる。
台詞でいうと「初号機、行きまーす!」という感じだろうか。
台詞にアニメが2作品混ざっているが、そんなことを気にしてはいけない。
何しろ、これは発売前の試作品である。
当然ながら、筆者には守秘義務というのが生じている。
何となれば今回の記事は、どうしても奥歯に物の挟まったような表現を多用することになろう。
何しろ気分は007なのだ。シークレットでインサイダーなのだ。
あっ、いけない。興奮して幼稚な表現を用いてしまった。
しかつめらしい顔付きで記述せねばならぬ。
青魚を用いた缶詰が2種類あった
表記部分にはモザイク処理を施してある
さば缶が2種類あった
詳しくは明かせないが「試作018××」などと書いてある
一気に開缶。魚が2種あり、味付けがそれぞれ2種ある
青魚の○○味。
驚くのは立派な副菜がついていること。
その味と旨味が魚にも染み通り、意外なほど美味い。
一寸した一品料理のようである。
なお、この同じ食材の組み合わせで、もう1つは違った味付けになっていた。
どちらも調味液に苦心された様子が分かる。
こちらのさば缶はモザイク処理を施さなかった。
ここまでくれば、缶界の方々はご賢察いただけると思う。
これは『ねぎ鯖』シリーズというヒット商品を開発した、高木商店さんのものであった。
企業名と、試作品であるということは明かしてもよいと許可をいただいていたのだ。
これはそのねぎ鯖シリーズの新たな味付けのもの。
辛めの味付けということだけは申し上げておきたい。
こうして今回は、合計4種類の試食をさせていただいた。
調理行程が充分に練られている部分、あるいは調整中の部分があり、缶詰マニアとしては実に興味深い体験ができた。感謝多謝であります。
それにしても、ここのさばは本当に美味しい。
同じ缶界のG3さんもおっしゃっていたが、料理はまず素材。これに尽きるようですね。