年末ともなれば、
テレビや新聞で「今年2014年の物故者特集」があるでしょうね。
若いうちは、自分より少し年上の人が亡くなることはなかったものですが、年月が経過すると、自分より少し上の人が亡くなることは決して珍しいことではなくなり、場合によっては自分より年下の人がなくなるのですね。まあしかし、100歳にもなれば周辺に自分よりも年上が見つかりにくくなるもので、これまた寂しいものですね。
そのむかし、江戸時代の井原西鶴〔1642-1693〕が詠んだ次の句
浮き世の月 見過ごしにけり 末二年
は、当時「人生50年」とされていたので、2年ほど長く生きた、という意味でした。
「人生70年」とされる現代、今年2014年になくなった小野田寛郎(91)、山口淑子(94)なら、さしずめ
浮き世の月 見過ごしにけり 20年
というところ。
また若くしてなくなったドカベンの香川伸行(52)などは
浮き世の月 見届けざりし 20年
というところでしょうか。