カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

アメリカの醜聞 53 退任その後

2017年08月21日 09時36分45秒 | 海外

米大統領トランプ政権閣僚の退任については、当ブログの以下で触れています。

アメリカの醜聞 48 辞任・解任の一覧(2017年07月23日) 

アメリカの醜聞 51 閣僚解任一覧(2017年08月06日) 

▲2017/01/20 イエイツ司法長官代行を解任(僅か10日間の短命)
▲2017/03/11 バララNY連邦検事を解任
▲2017/05/13 コミーFBI長官を解任
▲2017/07/28 プリーバス首席補佐官更迭
▲2017/07/31 スカラムッチ広報部長を解任(10日の短命) 

最後の関連当ブログからまだ2週間ほどしか経過していませんが、すでに2件(4人以上)が退任しています。ちょうど毎週誰かが交代している計算ですね(笑)。 


以下の2件(4人以上)がトランプ政権での新しい退任(辞任と解任)です。

▲2017/08/16 製造業評議会委員3人ほどが辞任
▲2017/08/18 トランプがバノン首席戦略官を解任

このような

毎週のように政権関係者が退任する国』を、私は今まで見たことがありません

この勢いで、米大統領トランプは間違いなく弾劾されるか辞任に追い込まれるでしょう。その決断時期としては、弾劾には十分な時間が必要でしょうから、2017年末~2018年前半と予言しております。大統領就任から1年~1.5年程度の運命というところでしょう。

参考程度ですが

非法治国家である韓国の場合、民主的手段で大統領を罷免したように見えますが、実際のところ「朴槿恵弾劾に関する多様な意見」などなく、むしろ全体主義的な『大統領弾劾』への批判など許さないが随所でみられ、大統領弾劾に反対する人たちはまるで国賊のように扱われたらしく、軍事国家そのものでした。

そう、韓国はまだ旧ソ連なみの全体主義国家なんですが、それを打ち消すために必死になって「挙国一致」と偽装します。しかしそれが「全体主義・独裁主義」の特徴なんです。

しかしあろうことか韓国は、まるで自国が進んだ民主国家だといわんばかりで、血を流すことなく大統領罷免が決まったことを誇りに思っているらしい。

分らない事もありませんが、なにか情けないように思うのです! なぜかって?、そう韓国が、あの国民を代表しているとは口が裂けても言えない「北朝鮮・中国」に限りなく接近しつつあり、同時に限りなく「アメリカや日本」から離れつつあるからです。

中国共産党の崩壊も目前ですが

中国共産党が崩壊しても、そのあとでもっとひどい国家が誕生する危険が残っているため、諸悪の根源である中国共産党なのに、世界中がこれを崩壊させる方向で積極的に動いているとは言えません。そしてそれが「世界が支持している」と中国共産党を錯覚させることにつながっています。


セッションズ司法長官をクビ!にトランプ支持層が激しく動揺する理由newsweek 2017年7月26日


解任されたバノンについては様々な問題がありました。そのいくつかを挙げておきます。

  • セッションズをこき下ろすバノン

トランプによって司法長官に任命された(2017/02/09-現在)セッションズは、大統領のロシア疑惑の調査には関与しないと自ら宣言し〔BBC 2017年03月3日〕、後日になって任命者であるトランプがこれに不満〔Bloomberg 2017年6月8日〕をもらしました。

トランプとしては、セッションズが任命されたことの喜びから「積極的に自分自身のロシア疑惑に関与し、自分に責任がない」を認めるはずだと思っていたのでしょうが、後述の通りトランプとしては司法省の一組織であるFBIのコミーを解任するのが精一杯だったようです。

FBIコミー解任時の大統領トランプのセリフがおもしろい。「彼は目立ちたがり屋でFBIは混乱状態にあった」。

誰もが「目立ちたがり屋は、トランプ自身のことだろ」と思っていたようですね。

自分のことを棚に上げているつもりで、自虐ネタで相手をこき下ろす」という悲しい手口は「中国・ロシア・朝鮮半島」などの独裁国家ではしばしば見られます。

一言でいえば、自分の姿が見えない浅はかな人間ということですが、トランプがそれにそっくりであり、そういった程度の大統領を選んだアメリカ選挙民もさることながら、選ばざるを得なかったアメリカ国内事情もあったのでしょうか。

かなり以前からアメリカ社会は病んでいたように思います。

セッションズは、保守支持層からは「立派な人」として絶大な人気があるようで、しかも自ら辞任しないと公言しており、トランプともギクシャクしています。

バノンがこのセッションズを口汚くののしるのですが、その裏に「トランプもそう思っているだろう」とかってに想像していたことがうかがえます。

しかしなぜか、トランプは、セッションズではなくバノンを解任したのです。バノンとトランプ一族とのトラブルが伝わっておりますが、トランプはセッションズ解任が政権にとって致命的であるということを周辺からの情報で悟っていたのでしょう。 

  • バノンの古巣ニュースサイト「ブライトバート」や保守派のフォックスも、セッションズを攻撃するバノンを批判。
  • その他、議会からも強硬に反発され、最終的にトランプによって解任されました。 

つまり

  1. 新しく任命した閣僚もやがて解任・辞任対象になるのではないか、と見るのがごく自然。
  2. 辞めさせるときに「ほかにいくらでも候補者はいる」と雑に任命するため、やがてせっかく任命した人でさえ解任せざるを得なくなるのですが、それでもほかにいくらでも候補者はいる」らしい。まったくの政治素人で、一私企業ならばこんな無茶な手法さえまかり通るでしょうが、トランプの場合、大統領という公の立場にいることが分っておらず、「限界を越えた大統領」でした。
  3. そして最後には、皆様の予測通りトランプ自身の辞任あるいは弾劾に至るのでしょう。
  4. しかしそのトランプが今、難しい外交問題(対中国・ロシア・北朝鮮・韓国)をかかえて右往左往しております。

こういう光景をみて思い出すのは、自動車メーカーによる新車発表。  

各社があまりにもしばしばリコールを公表するので、誰もが

発表された新車も、やがて次のリコール対象になるだろう 

と思ってしまうのです。多くは無料交換ですが、時には有害で違法な事態が発覚することがあります。

トランプ政権であまりにもしばしば閣僚の退任があるため、誰もが

新しく任命された人も、やがて次の解任対象になるだろう

と思ってしまうのです。 

さてさて、皆様はどう思われますか。


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