スパイサー報道官の辞任(2017/07/22)の時点での
辞任・解任一覧表を「アメリカの醜聞 48 辞任・解任の一覧」でご紹介しました。
その後も辞任・解任が続き、もう目も当てられない状況です。
ここでは辞任を除いた「純粋な解任」だけを集めてみました。
きっと抜けている人がいるに違いありません、解任を「予感した辞任」を含めるなら、もっと増えそうですね(笑)。
前回のブログから、2週間程度ほどしか経過していませんが
それでも2件もの解任がありました。特別に多かった期間に違いありませんが毎週解任があるようなものですね。
トランプの大統領就任から数えると、辞任を含めるなら、2週間に1人は解任・辞任の「事件」がありました。
私はこんな政権を、見たことがありません。
米大統領トランプによる閣僚の解任(抜粋)
2017/01/20 イエイツ司法長官代行を解任(僅か10日間の短命)
2017/03/11 バララNY連邦検事が解任される
2017/05/13 コミーFBI長官を解任
2017/07/28 プリーバス首席補佐官更迭
2017/07/31 スカラムッチ広報部長(10日の短命)
前の大統領が任命したイエイツの例もありますが、その他はトランプが自ら任命したもので、日本なら「任命責任」などが問われます。
▲トランプが大統領に就任したのが2017/01/20。
▲イエイツ(司法長官代行)解任・・・・・・2017年01月20日-2017年01月30日
イエイツは、オバマ時代から2年ほど司法副長官を勤めました。
トランプの大統領就任と同時に司法長官ロレッタ・リンチが辞任したため、イエイツ司法副長官が「司法長官代行」として就任し、その後10日の短命に終わっています(予定通りの解任かも)。
▲コミーFBI長官を解任
これが一番の事件でした。選挙で成り上がり就任したトランプが、公務員で選挙で選ばれたわけではない長官を解任できる制度ですからやむを得ないのでしょう。
しかしコミーFBI長官に対して「自分が捜査対象になっているかどうか」と聞くなどあきれた言動で、そのコミー解任理由がおもしろく「(コミーは)目立ちたがり屋で、組織を混乱させていた」などまるで自分自身のことを言っているようです。
「目立ちたがり屋で、組織を混乱させていた」のはトランプ自身のことかそれともコミーのことなんでしょうか。
他人を評してはいますが、自分のことを告白しているように見えるトランプは、中国・韓国の為政者そっくりですね(笑)。
▲広報関係者の解任
そもそもスカラムッチを広報部長に任命したことからトラブルがさらに増え、政権内部の分裂がまたまた発覚しました。制度が違うとは言え、どこかの国の「仲好し内閣」とは桁外れの大統領です。
トランプがスカラムッチ広報部長を任命しようとしたのに対して、その部下となる予定のスパイサーが強烈に反発したもののトランプは聞かず、よってスパイサーは辞任表明(解任される直前だったろうと思われます)。
さらにプリーバスを更迭したあと、その後任としてケリーが首席補佐官に任命されましたが、このケリーの進言によるものとして、トランプがスカラムッチ広報部長を「自分で任命してからたった10日で解任」しました。同じ10日の短命とは言え、オバマが任命したイエイツの場合とはまったく意味がことなるでしょう。
スパイサーの辞任の責任はトランプにある、と言えるでしょう。
いくらトランプの知人とは言えスカラムッチを広報部長に任命するのはまちがいだったからです。
金儲けで「成功した人」が国という組織の一員になれるかどうかは分らないのです。
トランプのことですから、自分の部下の
- 誰を解任したか
- 誰を任命したか
分らなくなっているはずとにらみました(笑)。
トランプが人事に不満をもっているとされますが、任命責任者はトランプであっても、やはりこれを計画立案した部署に問題があったので、この人事案を立案した責任者を「解任」しなければこの問題は永遠に続くと思われます。
かくしてトランプ政権は、一路崩壊へと突き進むのでした。
さてさて、皆様はどう思われますか。