カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

韓国の醜聞146 北朝鮮のとりあい

2016年10月07日 05時27分15秒 | アジア

誰にも醜聞があります。たとえそれが、事実であろうが、なかろうが(笑)。

ここでは最近の「韓国の醜聞」を集めてみました。疑惑を感じた方は、リンクをたどってくださいね。


THAADミサイル配備問題に端を発したのでしょうか

中国流「微笑外交」の化けの皮がはがれたようで、この1年の間に中国・韓国の関係が急変しました。

1年前2015年の今ごろ、北朝鮮の金正恩が参加しなかった中国の軍事パレードに、韓国の朴槿恵が参加しました。これ以外の根拠もたくさんあり、「韓国が限りなく中国に接近しつつある」とみる人がほとんどでした。

しかし2016年に入ると、発端が北朝鮮の暴走にあったとはいえ、北朝鮮のミサイル対抗策として「米製THAADミサイルを韓国内へ配備する方針」が決まるや、中国共産党が自らの対北朝鮮政策の無能を顧みないまま牙をむき始め、韓国を離れて、なんとあの北朝鮮に再び接近し始めました。

いくら国連が北朝鮮を制裁しようとも、

「陸上で一番長い北朝鮮との国境線をもっている中国が「国連制裁の抜け道を放置するなら効果がまったくない」

と分ってきたので、これを促進する目的もありましたが、北朝鮮のミサイルに対抗するという公称で、韓国が「韓国での迎撃用ミサイル配備」を決めたのであり、これに中国が「北朝鮮対策だと称しながら、実は中国をねらっている」と激昂し、あろうことか韓国へ圧力をかけ始めたのです。これは見逃せません。

こんなことは通常の「友好国」ではあり得ないことで、中国が「韓国を自由に操ることができる」とにらんでいた意図が、図らずもバレてしまったようです。

つまり、北朝鮮に関係するとはいえ、1年前までの見かけ上の蜜月とは裏腹に、中国・韓国の関係は決して「友好的」ではなかったのでした。

「どんなことであれ現状を肯定する」ことにしている人なら、別に驚くことはなく、「へぇそんなものか」で済ませるものですが、普通の感覚をもっている人ならば、まさに世の中は驚くことばかり、驚天動地〔キョウテンドウチ〕なのです(笑)。

私は現在 

  • 中国に、北朝鮮幹部との距離を縮める
  • 韓国に、北朝鮮住民との距離を縮める

そんな意図がある、と見ています。

つまり、別々の意図をもって、中国と韓国が北朝鮮の取り合いをし始め、接近を試みている、ということですね(笑)。

日本人の私から見ると、「世の中にはあんな時代遅れの(日本の江戸時代よりよっぽどひどい)独裁弾圧政権の北朝鮮をさえ利用しようとする国がある」という印象です。

それは、現在の北朝鮮に魅力があるからではなく、あくまでも「北朝鮮が地政学的に重要」だからに違いないとは思うのですが・・・・・・。


まず中国

あまりにも「言う事を聞かない」ため一度は中国が見放した北朝鮮。もちろん北朝鮮為政者の思考・言動に発端があるとはいえ、中国共産党の恣意的で不可解な方針にも、両国決裂の主たる原因があったと思われます。

北朝鮮を見放した分だけ、かつての中朝関係のような仲むつまじさが、中韓に見られました。「中韓FTA(自由貿易協定)」も1年も前の2015年12月20日に発効し、世界中の多くの人が「韓国は本当に大丈夫なのかな」と心配したものですが、中国の韓国への微笑外交は続きました。

ところが2016年に入って、韓国がTHAADミサイル問題で「共産党の方針に反する」ことが判明し、中国共産党は態度を硬化させました。

まるで中国は、2015年6月1日の中韓FTA調印を見届けたかのように、この1年で豹変したとも言えます。そんな表面的なTHAADミサイル配備にはびくともしないほど「韓国経済を支配する自信がある」、とにらんだのでしょう。

残念なことですが

  • 「朝鮮半島は中国共産党の存続のための一つの道具に過ぎなかった」ことが明確になってきたようです。
  • 中国共産党は目先の利益だけで動き、昔から北朝鮮を手玉にとっていましたが、北朝鮮が独走し始めて中国の言う事を聞かなくなるとこれを見放し、韓国に笑顔をふりまき接近し始めた「はず」でした。
  • しかしその韓国がTHAADミサイルを導入することを表明するなど中国のいいなりになりそうにないことがわかるや突然、韓国から離反し始め、再び北朝鮮に接近し始めました。これが現在2016年10月の姿です。

朝鮮半島から中国をみれば

韓国はいつものことながら、自らの瀬戸際外交を棚に上げて、隣国である中国を「瀬戸際外交をする中国」と評することでしょう。

それでも生きていかねばならない朝鮮半島なのに、目先のことにしか頭が回らなかったのか、すでに中国経済に支配されつつあります。情報ではかなりひどいとも聞いておりますが、実体はどうなんでしょうか。

瀬戸際外交とは北朝鮮の専売特許、あるいは韓国が得意とする方針のように思われましたが、何のことはない、「中国の外交が瀬戸際そのもの」だったのです(笑)。 


次に韓国

中国軍事パレードに出席した朴大統領のおかげで「中国についで序列2位か」と韓国が狂喜乱舞(きょうきらんぶ)しているとRecord China 2015年9月3日、1年後にはその朴槿恵が、なぜいま中国へ行くのかと「訪中した野党議員に大激怒する」産経新聞 2016.8.8始末です。一体ど~ゆ~ことですか、1年間に何があったのですか(笑)。

韓国の「野党議員に問題があるのか、大統領の豹変に問題があるのか」という騒がしい世評よそに、私が見るところを率直に申し上げますと・・・・・・

  • 中国が朝鮮半島を恣意的に利用している、ことにすべての原因がある。〔中国共産党としては意図的なんでしょうが、周囲から見ると恣意的にしか見えない〕
  • なのに朝鮮半島人は、「中国を利用している」と錯覚させられているようです。この意味で、北朝鮮も韓国も同じ穴のむじなだと思われます。

私が見るところ、「悪いのは、野党なのか大統領なのか」、という問題以前に

  • 中国を正しく理解する能力を欠いていた〔長年の中国支配の影響は大きすぎた〕
  • 異論を排除し多様性を欠いていた〔中国そっくり〕

これを是正するには

あと500年はかかりそうだ、私にはそう思われます。この場合、北朝鮮は「論外」としております。


北朝鮮住民に“脱北” 朴大統領が異例の呼びかけ 

韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は軍の式典で、北朝鮮の住民に脱北を促す異例の呼び掛けを行いました。:テレビ朝日 2016/10/02 


韓国軍の式典で呼びかけられたことを考えると

この声明が北朝鮮住民の耳に入ることは永遠になさそうです。

しかし朴槿恵が北朝鮮為政者からは罵声を浴びせられていても、北朝鮮の住民を味方に引き入れようと画策しているのであろうことなら、理解してもいいでしょう。さまざまな情報源から、北朝鮮国内での「王朝為政者と住民との乖離」をつぶさに理解しているからです。

しかし私は

韓国人が、北朝鮮による韓国人拉致問題に大きく反応することなく、また脱北して中国経由で韓国へ定住した人たちが韓国人社会で邪魔者扱いされ「脱北を後悔」し始めることが多くなってきた今ごろになって、なぜ「自由の国である韓国への脱北を呼びかける」ことになったのか

と、大いに笑ってしまいました。

  • いったい誰が「韓国に自由がある」と考えるのでしょうね。自由は、「多様性」を抜きにして考えられませんが、韓国には根底のところで「多様性」すらなく、あるのは日常の瑣末(さまつ)な対立だけであり、残念ながらそんなものは「多様性」と何の関連もありません。ただし北朝鮮と比べるならば、韓国のほうに自由が多い、とは言えるのでしょう。そんな低レベルのものと比較するところに疑惑があり、そんなことをしているから脱北者が「脱北したことを後悔」するのです。脱北者が後悔しているのに、さらに脱北を呼びかける、これが落語でなくて何なのでしょうね(笑)。
  • 韓国は脱北朝鮮から出する難民〕を暖かく迎え入れる国ではなくなりました。EUへやってくる脱中東から出する難民を指す私の造語〕脱北アフリカから出する難民を指す私の造語〕と同じで、増えすぎると疎んじられるのが関の山なのです。
  • この大統領朴槿恵の呼びかけは、まるでドイツの首相メルケルが今ごろになって中東の難民に向かって「自由の国ドイツへ来て下さい」と促しているのと同じように思われます。メルケルが実際にそんな呼びかけをしたことはない、はずです。ただし1年以上前には、難民に対して似たような「積極的な受け入れ姿勢」を表明しておりましたが、ドイツ国民の考えから乖離していたようです。ということは、朴槿恵のこの呼びかけも又、多くの韓国国民から乖離しているのでしょうか。そうでないことを祈っていますが・・・・・・。

一体どういう意図があって朴槿恵が「脱北者へ呼びかけた」のは、記事からは理解できません。

よって、韓国が北朝鮮の庶民をねらい、中国が北朝鮮の為政者をねらっている、としました。

一方、北朝鮮に「理解がある」韓国ハンギョレ紙は違った報道をしています。 


韓国国民の半数近くが「北朝鮮は協力対象」…「敵」と答えた人は14.3%:韓国ハンギョレ紙 2016.09.30 


同紙は

韓国の庶民が「北朝鮮」を好意的に見ているという調査を大々的に報道しています。何を報道するか、何を報道しないかで、その社の意向が分るという典型でしょうか。

同じ韓国ですが、民主的を標榜する韓国ハンギョレ紙でさえ、北朝鮮の庶民を取り込もうとしているようです。はたして同紙が北朝鮮の為政者に対してどういう意図をもっているかは、分かりませんが。

  • 韓国語「ハンギョレ」が「一つの民族(同胞)」という意味らしいことを考えるなら、一体どういう意味か。
  • 韓国には、反政府・反北・反中・反日に対抗して、親政府・親北・親中・親日もあるようですが・・・・・・。

私はこう考えたのですが、さてさて、皆様はどう思われますか。