先祖の霊を迎える行事『お盆』です。
お盆前には、仏壇を掃除したり精霊棚を飾ったり、
久しぶりに里帰りする親戚を迎える準備をしたり・・・
何かとお忙しい日々をお過ごしの事と思います。
精霊棚の飾りの1つ、精霊馬(しょうりょううま)です。
夏を代表する野菜、キュウリとナスで作られた馬と牛を置きます。
昔、畑の収穫祭としての七夕祭りに、神々の乗り物として供えられた
”キュウリ馬””ナス牛”がしだいにお盆の乗り物へと引き継がれた
とも言われています。
キュウリは足の速い馬に見立てられ、「あの世から早く家に戻る様に」、
ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、「あの世に帰るのが遅くなる様に」
との願いがそれぞれ込められています。
お盆の飾り1つをとっても、ご先祖様への敬意が込められているんですね!
今も昔と変わらずに、馬や牛の背でゆられながらあの世との行き来をする
ご先祖様の、そのゆったりとした姿を思い浮かべる”心のゆとり”を
大切にしたいですね!(^^)