職員の社保委員会で、短時間、「日本の貧困」について勉強しました。
身体障がいのために仕事ができず、無収入で、自宅は抵当に入れられ、電気・水道なども止められ、近所のかたから食材などを分けてもらいながら、近くの公園でマキを拾って炊事する生活をおくっていたかたが生活保護を申請したところ、市内在住の兄弟の扶養義務が優先される、という理由で受理されなかったという、職員の身近な出来事がきっかけでした。
けっきょく、その職員が間に入り、兄弟が市内にいるとはいえ、遠方で疎遠であるうえ、そもそも扶養能力の有無は申請受理後に調査すべきであって、不受理理由にはならないことを指摘して、受理されました。
日ごろは穏やかなその職員もさすがに怒りをあらわにしつつ、権利を守るためには闘わなくてはならない、と語っていました。
勉強会では、こうした生活保護、そして雇用、社会保険のいずれのセイフティネットも、人為的に国によって壊されていることが、貧困の最大の原因で、自己責任では断じてないことなどを意見交換しました。