あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

「世界金融危機」/政治の「中身」

2008年12月06日 | 日々の活動


『世界金融危機』(金子勝・アンドリュー=デウィット著、岩波ブックレット)を読みました。

今年10月7日付けの発行で、11月20日付けで9刷されています。ということはずいぶん売れているようです。

雑誌『世界』の今年7~10月号に4回連載した「グローバル・クライシス」をまとめたものです。

アメリカの戦後最大の金融危機がグローバル同時不況の様相を呈しているメカニズムを解剖することが本書の目的です(「はじめに」)。

本書本文の締めくくりは「確実に言えることは、仮に覇権を失っても米国は依然として大国であり続けるだろうが、米国のブッシュ政権に追従してきた日本はひとたまりもない」。

その原因は小泉・竹中路線です。

「おわりに」で著者は、「まず何より、雇用や年金・医療などの社会保障を早急に立て直すことを優先」し、「税制についても、所得の再配分を強化することを優先して組み立て直す」、「つぎに…大胆な自然再生エネルギーへの転換や食料自給率を高める農業支援を急いで強化」、「さらに…ドル暴落にそなえ、東アジアレベルで、通貨や貿易の連携を強める政策を急ぐ」ことを提言しています。

「政治の中身を変える」、その「中身」がここにあると思います。