あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

「後期高齢者」/「貧困報道」/へび!

2008年10月26日 | 日々の活動
『後期高齢者医療制度』(伊藤周平著、平凡社新書)、『貧困報道』(メディア総研ブックレット、花伝社)を読みました。



「後期」は、介護保険でも社会保障といえる制度提言を続けている著者によって、「後期高齢者医療制度の本質を明らかにし、高齢者医療のあり方を考える視点を提示することを目的」に書かれ、基本的立場は、「いったん元の老人保健制度に戻したうえで、高齢者医療のあり方について再度論議をやり直すべきだ」というものです。

注目すべきは、8年前の介護保険開始直前、政府・与党が介護保険料徴収を半年間取りやめを含めた「特別対策」を打ち出した際、「強硬に反対し、早く介護保険料を年金から天引き徴収しろと主張、街頭宣伝まで繰り返していたのが、今は高齢者医療制度の保険料天引きを厳しく批判している民主党だった」、「民主党の政策理念のなさ、節操のなさが如実に現れている典型例」との指摘。



「貧困」は、今年7月に行なわれた、メディア総合研究所主催のジャーナリズム講座「日本の貧困」をもとにまとめたものです。

NHKスペシャル「ワーキングプア」、日本テレビ系NNNドキュメント「ネットカフェ難民」、朝日新聞「偽装請負」報道を手がけたディレクター・記者らの取材上の苦労や経験談に加え、農村の貧困問題と日本農業の危機的状況の結城登美雄氏による解説、それに、一連の貧困問題の背景にある新自由主義とその日本における独特な展開について、渡辺治・一橋大学教授が講演しています。

渡辺氏の「ジャーナリズムへの期待と注文」も注目です。



ペロの散歩で山に入ると、カエルをくわえたへび!