今日は沖縄が日本に復帰して５０年です。
少し前から新聞もテレビもその事を取り上げるようになりました。
私自身は復帰の時には横浜の高校に通ってましたので
式典をテレビで見ていた
そんな記憶があります。
まぁ私達沖縄の人間にとっては大きな出来事ですからね。
沖縄にいなくても
私にも色んな思いがあった筈です。
で
私は当時どんな事を思ったのか？
急に知りたくなって
１５歳の自分が大学ノートに書いた日記
それを押し入れの奥から出して
読んで見る事にしました。
５０年前の自分に会える
まるで小学生が校庭に埋めたタイムカプセルを
大人になってから掘り起こす
この時のワクワク感みたいな感情が湧いてきました。
で
読み始めると
まぁ私の悪筆は見るに耐えられませんね
本当に汚い字です。
でも１５歳の時に一生懸命色んな事を書いていて
それはそれで微笑ましい物です。
夜就寝前ですから
全部読むなんて出来ませんから
すぐに５月１５日を開いて見ました。
で
それを見て驚きました
この沖縄の人にとっての大イベント
私はなんと
何も書いてないのです。
つまり
５月１５日は空白
まぁ忙しかったのかも知れません
で
前後に感想を書いてあるか？
って見ると
全く沖縄復帰には触れていません。
復帰とは関係ない
生意気な事ばかり書いてあります。
何で高校にもなって
小学生でも分かる内容の事をいちいち授業でやるの？
とか
部活は先輩の練習着を洗うために入ったんではない
とか
そんな感じの話ばかりで
一切沖縄復帰の話しは出て来ないのです。
今
自分は当時は沖縄復帰の事を感慨深く受け止めてた
そんな風に思っていますが
実際には
当時の私は
ある意味何の関心も無かった訳です。
自分の事でありながら
人間は時間が経つと記憶はここまで変化する
改めて驚きました。
まぁしかし
よく考えれば
今テレビではあれこれ基地問題とからめて放送しますが
私が沖縄の人たちに復帰の時はどうだったか？
って尋ねても
大体返って来る答えは
ドルから円に変った話だけですね。
今回一部テレビでは
車の通行が左から右に変更になった
そんな話も流れていましたが
まぁ時間が経つとマスコミもそうなるのか？
って驚きましたね。
沖縄の車の通行ルールが変ったのは
復帰してから６年も経った後です。
当時私は大学生で
帰省した時には車は国産車でも右ハンドルで
まだ左側通行でしたから
車の運転に戸惑った物です。
そんな感じで
つくづく思いました
今起こってる事は
翌日になれば
その時の都合で話はいくらでも変化して行く
と
であれば
あまり過去にはこだわらずに
今を生きる事に集中するべき
だと
まぁその意味では
５０年ぶりに読み返した日記
それはそれで意味がありましたね。
それと
押入れの中を探してたら
とんでも無い宝物も出てきました
これです
当時
沖縄の友人たちが私に送って来た手紙です。
その中には
私が告白してフラれた子からの手紙もありました
中身はワクワクする内容でしたが
あえて私の心の中に大切に収めました。
ただ
大変申し訳ない事に
私はこの大量の手紙に
ほとんど返事を返して無いんですよね。
横浜での新しい生活で毎日が高速で過ぎて行きますから
そんな余裕も無かった訳です。
ただ
これほど長く沖縄を離れてるのに
私自身の中身は
この友人たちによって
しっかり沖縄につなぎ止められてる
そんな事も改めて確認できました。
これから先の残された時間
何か故郷の事をしたい
そんな思いも湧いて来た
そんな祖国復帰５０年目の出来事でした。
