「石塚沙矢香 - かけらはただよひ - 」 INAXギャラリー

INAXギャラリー2中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA2階)
「石塚沙矢香 - かけらはただよひ - 」
10/9-10/28



割れた陶器のカケラは儚き蓮池の景色を生み出します。INAXギャラリー2で開催中の「石塚沙矢香 - かけらはただよひ - 」展へ行ってきました。

本展の概要、作家プロフィールなどは同画廊WEBサイトをご覧ください。

現代美術個展>石塚沙矢香 - かけらはただよひ - 展@INAXギャラリー

昨年には妻有のトリエンナーレで作品を発表されています。古民家でのインスタレーションということでご記憶の方も多いのではないでしょうか。

さて今回の個展もインスタレーション形式で作品を展開していますが、素材の簡素な組み合わせから生じるイメージはどこか詩的な響きをたたえてはいないでしょうか。天井から無数に吊るされた透明の円形の板の上に無造作に並ぶのは、お茶碗から急須、それに洋食器などの様々な陶器の破片でした。それらはまさに色とりどりに咲く花々です。その間を縫うように歩き、また屈んで見ると、カケラにまとわりつく水色や青の糸の効果もあってか、例えばモネの描く蓮池の光景を思い起こさせました。

また巧みなライティングの効果なのか、作品の影も美しく映っていました。見立ての妙味です。

リーフレットにこれまでの作品の図版がたくさん紹介されていましたが、借景を用いた展示がまた断然良く見えました。そういう場所でも拝見したいものです。

10月28日まで開催されています。

*関連エントリ(同時開催中の展覧会)
「夢みる家具 森谷延雄の世界」 INAXギャラリー
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「円山応挙 空... 「明治神宮鎮... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。