「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」 国立新美術館

国立新美術館
「特別公開『吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵』」
2019/4/17~2021/5/10



国立新美術館で公開中の「吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵」を見てきました。

2011年に第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展で発表され、2015年に京都の将軍塚青龍殿の大舞台でも披露された「ガラスの茶室 - 光庵」が、今年4月、東京の国立新美術館へやって来ました。



ガラスの茶室があるのは、美術館の展示室ではなく、正面入口横の屋外で、ちょうど建物と向かいあうように設置されていました。美術館を背にして立つと、まるで茶室がガラスのファサードへ溶け込んで見えるような錯覚に陥るかもしません。



白い円盤の上に置かれた茶室全体を覆う屋根はありません。私が出向いたのは、晴天時の日中でしたが、雲の合間から溢れる光を受けて、水面のようなきらめきを生み出していました。朝昼晩の時間、さらには晴や雨の天候によっても、表情を変えていくのではないでしょうか。



茶室の周囲には、パリのオルセー美術館にもコレクションされたガラスのベンチ、「Water Block」もあわせて展示されていました。

吉岡は「日本文化が生み出された根源を問う。」ために、「自然と一体となり、光そのものを感じる」ガラスの茶室を制作したとしています。また「エネルギーを知覚化する日本の自然観は、茶道の精神にも受け継がれている」(解説より)とも語りました。残念ながら中へ入ることは叶いませんが、ガラスに囲まれた茶室から外を見やると、また新たな光を得ることが出来るのかもしれません。



「光の建築は、物質の概念から解き放たれ、詩的な光景を浮かび上がらせます。」 吉岡徳仁 *キャプションより

3年間にも渡る長期の公開です。いつしか国立新美術館を成す、言わば「景色」として馴染んでいくのではないでしょうか。


2021年5月10日まで公開されています。

「特別公開『吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵』」 国立新美術館@NACT_PR
会期:2019年4月17日(水)~2021年5月10日(月)
休館:火曜日。但し祝日又は振替休日に当たる場合は開館し、翌平日休館。年末年始。
時間:美術館の開館時間に準じる
料金:無料
住所:港区六本木7-22-2
交通:東京メトロ千代田線乃木坂駅出口6より直結。都営大江戸線六本木駅7出口から徒歩4分。東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩5分。
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