スカイザバスハウスで横尾忠則の個展が開催中です

ビジュアルアートから絵画、さらに文筆活動などと幅広く活動する横尾忠則の個展が、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)にて開かれています。



その「B29と原郷-幼年期からウォーホールまで」について、pen-onlineのアートニュースに書きました。

魂を鷲づかみされる、横尾忠則の個展『B29と原郷-幼年期からウォーホールまで』。
https://www.pen-online.jp/news/art/scai-tadanoriyokoo/1


今回の個展は、60セットの作品を含む、16点の絵画が出展されていて、一部の旧作を除くと、主に2015年以降に書かれた近新作にて構成されていました。



冒頭の横尾の自画像にも目を引かれましたが、とりわけ作品の中に頻繁に登場するのが、米軍に関したモチーフで、横尾の幼少期の戦争の体験を、「自然に画の中に入り込んできた」(解説より)として描いたとしています。



またウォーホルやターザンなどの著名人も多く登場し、これまでの横尾の体験を、言わば絵画で回顧するかのように展開していました。

私が横尾の作品を初めて見知ったのは、今から17年も前、2002年に東京都現代美術館で開かれた「横尾忠則 森羅万象」展でのことでした。40年以上キャリアを積んでいた横尾の活動の全貌を紹介するもので、作品数は約400点にも及び、当時として過去最大のスケールでの回顧展でした。

実のところ、現代美術を見始めた頃の私にとって、横尾の名もあまり知らないままに出かけた展覧会でしたが、ともかく作品世界のスケールに圧倒され、美術の熱気のようなものを強く感じたことを記憶しています。今回の記事にも「魂を鷲づかみ」と書きましたが、横尾の作品には、見る側を作品へダイレクトに引き寄せるような強い吸引力があるのではないでしょうか。



スカイザバスハウスの個展に接して、改めて私に現代美術の魅力を教えてくれた、2002年の展覧会のことを思い出しました。


会場内の撮影も出来ました。7月6日まで開催されています。

「横尾忠則『B29と原郷-幼年期からウォーホールまで』」 SCAI THE BATHHOUSE@scai_bathhouse
会期:2019年5月31日(金)〜7月6日(土)
休廊:日・月・祝。
時間:12:00~18:00
料金:無料
住所:台東区谷中6-1-23 柏湯跡
交通:JR線・京成線日暮里駅南口より徒歩6分。東京メトロ千代田線根津駅より徒歩7分。
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