都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ヘレン・ファン・ミーネ」 ギャラリー小柳 3/25
ギャラリー小柳(中央区銀座1-7-5 小柳ビル8階)
「ヘレン・ファン・ミーネ -A Sense of You, Created by Me- 」
3/16-4/20
オランダ人アーティスト、ヘレン・ファン・ミーネの写真展です。また始まったばかりの展覧会ですが、今日、偶然ギャラリーの近くを通りかかったのでぶらりと足を伸ばしてみました。主にロシアや東欧で撮影された、ポートレートのような人物写真がいくつか並んでいます。
タイトルは「Untitled」。被写体の殆どは、思春期以降の若い男女や、同じく若々しい妊婦などです。一見何気ない構図にておさめられた少女たち。何故か皆、目をそらすかのようにあらぬ方向を見つめています。そしてその眼差しはどこか哀愁を帯びている。強固な意思を発露していません。また大方の作品は一人で寂しそうに写っているのですが、時には二人で寄り添うかのように写し出されています。純粋と不純の間にあるような彼ら。その内面のドラマを穿り出そうとして覗き込んでいる自分。見る者と見られる者との緩い緊張感。結局、彼らはなかなか心を露にしてくれませんでした。羞恥心にて包み隠された脆い個体。どこかノスタルジックなイメージも湧いてきます。妊婦が腹をさらけ出しながら木漏れ日の差し込む森にて立っている作品や、深い青のカーテンをバックに彼方の方向を見つめる女性の作品が特に印象的でした。
この個展との連動企画と言うことで、トーキョーワンダーサイト渋谷でもミーネの展覧会が開催されています。そちらのタイトルは「Tokyo Girls」。ズバリ東京の少女を撮った作品です。機会があればまた出向いてみたいとも思いました。来月20日までの開催です。
「ヘレン・ファン・ミーネ -A Sense of You, Created by Me- 」
3/16-4/20
オランダ人アーティスト、ヘレン・ファン・ミーネの写真展です。また始まったばかりの展覧会ですが、今日、偶然ギャラリーの近くを通りかかったのでぶらりと足を伸ばしてみました。主にロシアや東欧で撮影された、ポートレートのような人物写真がいくつか並んでいます。
タイトルは「Untitled」。被写体の殆どは、思春期以降の若い男女や、同じく若々しい妊婦などです。一見何気ない構図にておさめられた少女たち。何故か皆、目をそらすかのようにあらぬ方向を見つめています。そしてその眼差しはどこか哀愁を帯びている。強固な意思を発露していません。また大方の作品は一人で寂しそうに写っているのですが、時には二人で寄り添うかのように写し出されています。純粋と不純の間にあるような彼ら。その内面のドラマを穿り出そうとして覗き込んでいる自分。見る者と見られる者との緩い緊張感。結局、彼らはなかなか心を露にしてくれませんでした。羞恥心にて包み隠された脆い個体。どこかノスタルジックなイメージも湧いてきます。妊婦が腹をさらけ出しながら木漏れ日の差し込む森にて立っている作品や、深い青のカーテンをバックに彼方の方向を見つめる女性の作品が特に印象的でした。
この個展との連動企画と言うことで、トーキョーワンダーサイト渋谷でもミーネの展覧会が開催されています。そちらのタイトルは「Tokyo Girls」。ズバリ東京の少女を撮った作品です。機会があればまた出向いてみたいとも思いました。来月20日までの開催です。
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