都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャー日本現代アートのDNAを探るー」展』 WHAT MUSEUM
WHAT MUSEUM
『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャー日本現代アートのDNAを探るー」展』
2023/4/28〜8/27

日本屈指のアートコレクターで精神科医の高橋龍太郎が収集したコレクションを紹介する展覧会が、東京・天王洲のWHAT MUSEUMにて開かれています。

岩崎貴宏『リフレクション・モデル(金閣)』 2014年
それが『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャー日本現代アートのDNAを探るー」展』で、会場には岡村桂三郎に鴻池朋子、また山口晃や横尾忠則といった33名の現代作家の作品、約40点が展示されていました。

華雪『木』 2021年
高橋龍太郎が本格的に現代美術を収集しはじめたのは1997年のことで、草間彌生や合田佐和子を出発点とすると、奈良美智や村上隆、そして名和晃平といった日本の現代美術家らの作品をコレクションしました。

町田久美『郵便配達夫』 1999〜2005年
その数は約3000点にも及んでいて、2008年以降は国内外の23の公立・私立美術館にて「ネオテニー・ジャパン高橋コレクション」といった展覧会にて広く公開されてきました。

岡村桂三郎『白象03-1』 2003年、『獅子08-1』 2008年
今回は日本の歴史の中で築かれた文化や芸術、それに価値観を継承しつつ、独自の視点で再解釈して新たに表現している作家に焦点を当てていて、最初の空間では岡村桂三郎の板絵や杉本博司の写真、それに井上有一の作品などが暗がりの中で光に浮かび上がる光景を見ることができました。

鴻池朋子『無題』 2010年
また襖や岩絵具など日本の建築様式や素材に向き合いながら制作する作家も紹介されていて、髑髏をモチーフとした鴻池朋子の襖絵や、墨の線や岩絵具の質感を活かして若冲の雄鶏を彷彿させるようなイメージを描いた町田久美の絵画にも目を引かれました。

山口英紀『動脈』 2008年
このほか、ビルの並ぶ都市風景を水墨にて精緻に描いた山口英紀や、九谷焼の赤絵の技術を用いなが幾何学模様を表した見附正康の作品なども見どころだったかもしれません。

見附正康『無題』 2022年
掛け軸を用い、三味線の調べとともにシュールな映像が展開する束芋のインスタレーションにも心を惹かれました。

熊條雅由 展示作品
なお1階のスペースでは同館で初めて公開制作が行われていて、1989年生まれの画家、熊條雅由の作品や画材、また制作プロセスなどを見ることもできました。
高橋龍太郎のコレクションから探る、日本の現代アートのDNA。WHAT MUSEUMにて展覧会が開催中!|Pen Online
一部を除き、撮影も可能です。8月27日まで開催されています。
『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャー日本現代アートのDNAを探るー」展』 WHAT MUSEUM Space 1, 2F(@what_terrada)
会期:2023年4月28日(金)〜8月27日(日)
休館:月曜日。祝日の場合、翌火曜休館。
時間:11:00~18:00
*入館は閉館1時間前まで
料金:一般1500円、大・専門学生800円、高校生以下無料。
住所:品川区東品川2-6-10 寺⽥倉庫G号
交通:東京モノレール天王洲アイル駅徒歩5分。東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅B出口徒歩4分。
『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャー日本現代アートのDNAを探るー」展』
2023/4/28〜8/27

日本屈指のアートコレクターで精神科医の高橋龍太郎が収集したコレクションを紹介する展覧会が、東京・天王洲のWHAT MUSEUMにて開かれています。

岩崎貴宏『リフレクション・モデル(金閣)』 2014年
それが『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャー日本現代アートのDNAを探るー」展』で、会場には岡村桂三郎に鴻池朋子、また山口晃や横尾忠則といった33名の現代作家の作品、約40点が展示されていました。

華雪『木』 2021年
高橋龍太郎が本格的に現代美術を収集しはじめたのは1997年のことで、草間彌生や合田佐和子を出発点とすると、奈良美智や村上隆、そして名和晃平といった日本の現代美術家らの作品をコレクションしました。

町田久美『郵便配達夫』 1999〜2005年
その数は約3000点にも及んでいて、2008年以降は国内外の23の公立・私立美術館にて「ネオテニー・ジャパン高橋コレクション」といった展覧会にて広く公開されてきました。

岡村桂三郎『白象03-1』 2003年、『獅子08-1』 2008年
今回は日本の歴史の中で築かれた文化や芸術、それに価値観を継承しつつ、独自の視点で再解釈して新たに表現している作家に焦点を当てていて、最初の空間では岡村桂三郎の板絵や杉本博司の写真、それに井上有一の作品などが暗がりの中で光に浮かび上がる光景を見ることができました。

鴻池朋子『無題』 2010年
また襖や岩絵具など日本の建築様式や素材に向き合いながら制作する作家も紹介されていて、髑髏をモチーフとした鴻池朋子の襖絵や、墨の線や岩絵具の質感を活かして若冲の雄鶏を彷彿させるようなイメージを描いた町田久美の絵画にも目を引かれました。

山口英紀『動脈』 2008年
このほか、ビルの並ぶ都市風景を水墨にて精緻に描いた山口英紀や、九谷焼の赤絵の技術を用いなが幾何学模様を表した見附正康の作品なども見どころだったかもしれません。

見附正康『無題』 2022年
掛け軸を用い、三味線の調べとともにシュールな映像が展開する束芋のインスタレーションにも心を惹かれました。

熊條雅由 展示作品
なお1階のスペースでは同館で初めて公開制作が行われていて、1989年生まれの画家、熊條雅由の作品や画材、また制作プロセスなどを見ることもできました。
高橋龍太郎のコレクションから探る、日本の現代アートのDNA。WHAT MUSEUMにて展覧会が開催中!精神科医の高橋龍太郎が収集した現代美術からなるコレクションは、1990年代以降の日本の現代アートシーンを語る上で絶対に欠かすことのできない重要なコレクションだ。https://t.co/9uss0EQWg2
— Pen Magazine (@Pen_magazine) May 21, 2023
高橋龍太郎のコレクションから探る、日本の現代アートのDNA。WHAT MUSEUMにて展覧会が開催中!|Pen Online
一部を除き、撮影も可能です。8月27日まで開催されています。
『高橋龍太郎コレクション「ART de チャチャチャー日本現代アートのDNAを探るー」展』 WHAT MUSEUM Space 1, 2F(@what_terrada)
会期:2023年4月28日(金)〜8月27日(日)
休館:月曜日。祝日の場合、翌火曜休館。
時間:11:00~18:00
*入館は閉館1時間前まで
料金:一般1500円、大・専門学生800円、高校生以下無料。
住所:品川区東品川2-6-10 寺⽥倉庫G号
交通:東京モノレール天王洲アイル駅徒歩5分。東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅B出口徒歩4分。
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