「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 - 第三回 丹羽良徳」 ギャラリーαM

ギャラリーαM千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F)
「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 - 第三回 丹羽良徳」
7/24-9/11



ギャラリーαMの連続シリーズ展第三弾、「複合回路 - アクティヴィズムの詩学 - 丹羽良徳」へ行ってきました。

作家のプロフィールについては画廊WEBサイトをご参照下さい。

第三回 丹羽良徳 Yoshinori NIWA@ギャラリーαM

主にパフォーマンス・アートの領域で活動してきましたが、今回は事実上ギャラリーでの初個展とのことでした。



展示はそのパフォーマンスを捉えた映像とインスタレーションにて構成されていましたが、まずやはり目につくのは、2本の木を起点に、会場の天井にわたって組み合わされた「撤去された鳥の巣をギャラリーの天井で編み直す」(2010)でした。この作品はタイトルの通り、屋外の鳥の巣をこの空間で再現していますが、やはり見るべきは丹羽が実際に鳥の巣と格闘した記録を捉えた奥の映像作品ではないでしょうか。



ちなみにこの木は本物です。無数のハンガーで連なる巣との対比は何とも鮮烈でした。



そしてもう一点、入口正面の映像こそ、丹羽の「現実的に繋がりそうもない出来事を強引にでも横断」(解説より引用)というコンセプトを分かりすい形で楽しめる作品に他なりません。この画像を見れば実際の場所がどこかお分かりいただけるかと思いますが、(美術ファンにはお馴染みの公園でした。)ともかく体を張ってそれこそ強引にぬいぐるみのクマと本物のクマを繋げることで、言わばその相互の断絶や周辺の社会的な問題を鮮やかに指し示すことに成功していました。30分程度の長い作品ですが、是非ともその無念のオチを味わっていただきたいと思います。

なお今回のキュレーションは東近美のゴーギャン展を監修された鈴木勝雄です。その辺もまた注目すべき点かもしれません。

9月11日まで開催されています。*夏期休廊:8月8日(日)~23日(月)
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