「ポーラ ミュージアム アネックス展2014」 ポーラミュージアムアネックス

ポーラミュージアムアネックス
「ポーラ ミュージアム アネックス展2014ー光輝と陰影」
3/14-4/6



ポーラミュージアムアネックスで開催中の「ポーラ ミュージアム アネックス展2014ー光輝と陰影」を見て来ました。

過去にポーラ美術振興財団によって助成された作家を紹介する「ポーラ ミュージアム アネックス展2014」。今年で既に5回目です。監修は木島俊介氏。今回は以下の4名が選定されました。

[出展作家]
武居京子・米倉大五郎・大成哲・柏原由佳

会場内、撮影が可能でした。簡単に追ってみます。


大成哲「both of the same」他

まずは出品中唯一の彫刻作家である大成哲。ガラスです。ガラス板をさながら折り紙に見立てる。「both of the same」は折り鶴の展開をそのままガラス板に当てはめた作品。面白いのは折ったものと折り目の付いたものを左右に並べていることです。


大成哲「both of the same」(部分)

ガラスの折り鶴も美しいものですが、一方で折り目のガラス板の紋様もまた魅惑的である。同じように飛行機をガラスで折った展開図もあります。


武居京子 展示風景

いわゆる抽象で「空間と空間の曖昧な境界を表現」(キャプションより)する。武居京子です。並ぶのは色も鮮やかな抽象画。時に幾何学的に色面が分割される。しかしながら緑、それに暖色を多用した色の故だからでしょうか。どこか花や自然を描いた作品のようにも見えます。


武居京子「French colors」2009年

また目を引くのが「French colors」です。丸みを帯びた色同士のせめぎ合い。これを見て何となく岡田謙三の絵画を思い出しました。

2012年のVOCA展にも出品がありました。ペインターの柏原由佳は計3点の油絵を展示。テンペラの技法も取り込んでいるそうです。


柏原由佳 展示風景

深い森の奥の泉。奥に続くのは小路でしょうか。人気のない景色。瑞々しい色彩に包まれた自然。実景のようにも見え、そうでもないようにも映る。幻想的な雰囲気も感じられます。


米倉大五郎 展示風景

米倉大五郎が異彩を放っていました。モノクロームの世界。掠れや滲み。何やらモチーフが溶け出すようでもある。不思議です。



銀座にお出かけの際にでも立ち寄られては如何でしょうか。入場は無料でした。

4月6日まで開催されています。

「ポーラ ミュージアム アネックス展2014ー光輝と陰影」 ポーラミュージアムアネックス@POLA_ANNEX
会期:3月14日(金)~4月6日(日)
休館:会期中無休
時間:11:00~20:00
住所:中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
交通:東京メトロ有楽町線銀座1丁目駅7番出口よりすぐ。JR有楽町駅京橋口より徒歩5分。
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