都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
公開の待ち遠しい「檜図屏風」(伝狩野永徳)
先日、朝日新聞で突如報じられた、狩野派の重鎮、狩野永徳(1543-1590)の新屏風発見のニュースですが、その永徳で是非見たい作品が一つあります。それがこの「檜図屏風」です。
「狩野永徳の屏風絵か 京都で発見、来秋に公開」(asahi.com)

伝狩野永徳「檜図屏風」(16世紀):詳細な作品画像は「文化遺産オンライン」へどうぞ。
これまでいわゆる狩野派を意識して見たことがないので、永徳についてもまるで無知なわけですが、狩野派の図版が多数掲載されている別冊太陽の「狩野派決定版」を見てたまげました。画像を拝見するだけでも強烈です。極太の檜が、まるで龍のようにうねり、空間をズタズタに切り裂いていました。もの凄いインパクトです。
狩野派決定版
この作品を所蔵しているのは東京国立博物館です。身近な上野の博物館ということで、近々出品されることに期待したいのですが、現時点で展示の予定がありません。ちなみに最近では、2004年の「日本の美 日本の心」展に出ていたと聞きました。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。残念ながら、私はその時まだ日本美術と縁がなかったので拝見していませんが、次回展示された折には必ず見に行きたいと思いました。
記事によれば、来秋に京都国立博物館で「狩野永徳展」(仮称)が予定されているそうです。現存する永徳の作品は僅か10点。その希少価値を含め、来年は、今年の若冲とはまた別の意味で「永徳の年」になるのでしょうか。ともかくはまず、「檜図屏風」の公開を気長に待ちたいです。
「狩野永徳の屏風絵か 京都で発見、来秋に公開」(asahi.com)

伝狩野永徳「檜図屏風」(16世紀):詳細な作品画像は「文化遺産オンライン」へどうぞ。
これまでいわゆる狩野派を意識して見たことがないので、永徳についてもまるで無知なわけですが、狩野派の図版が多数掲載されている別冊太陽の「狩野派決定版」を見てたまげました。画像を拝見するだけでも強烈です。極太の檜が、まるで龍のようにうねり、空間をズタズタに切り裂いていました。もの凄いインパクトです。

この作品を所蔵しているのは東京国立博物館です。身近な上野の博物館ということで、近々出品されることに期待したいのですが、現時点で展示の予定がありません。ちなみに最近では、2004年の「日本の美 日本の心」展に出ていたと聞きました。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。残念ながら、私はその時まだ日本美術と縁がなかったので拝見していませんが、次回展示された折には必ず見に行きたいと思いました。
記事によれば、来秋に京都国立博物館で「狩野永徳展」(仮称)が予定されているそうです。現存する永徳の作品は僅か10点。その希少価値を含め、来年は、今年の若冲とはまた別の意味で「永徳の年」になるのでしょうか。ともかくはまず、「檜図屏風」の公開を気長に待ちたいです。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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栄華を極めた永徳の作品が、わずか10点しか現存しないのは驚きですね。
東博で「檜図屏風」を公開する際は、是非とも尚蔵館で「唐獅子図屏風」も公開してほしいですね。等伯の「松林図屏風」も並ぶと良いなあ。
コメントありがとうございます!
>尚蔵館で「唐獅子図屏風」
そうですよね。あの作品は尚蔵館の所蔵でしたよね。
公開はいつのことになるか分かりませんが、
そちらも是非拝見してみたいです。
(出し惜しみせず早く!?)
それにしても永徳展、京都だけなのでしょうか。
東京にも巡回していただきたいところですが…。