都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「杉田陽平 - プラトニック・ペインティング - 」 GALLERY MoMo Ryogoku
GALLERY MoMo Ryogoku(墨田区亀沢1-7-15)
「杉田陽平 - プラトニック・ペインティング - 」
11/29-12/20
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/20/69c589f373de14f85fe8771eb6151f26.jpg)
この激しきアクリルのタッチは絵画表現を超越しています。昨年のシェル美術賞展にて審査員賞を受賞した画家、杉本陽平の個展へ行ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/c3/8da5dea50e34f7b345fc397258aac42e.jpg)
最上段に載せたDM画像では、例えばブラマンクの熱気と、その背景に広がるリヒターの抽象面を合わせたような印象を受けますが、実際の作品を見ると、マチエールというよりも殆ど工芸と化したような質感に驚かされるのではないでしょうか。絵具がキャンバスへこびり付き、ドギツイ原色の面が、複雑に合わさることで船や人物像をかろうじて象っています。隆起し、また爛れた絵具はあたかも生き物のようです。色は目に刺さるように主張し、せめぎあっていました。強烈な個性です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b6/eb955f4447b117384af569036b4c2b57.jpg)
この独特な感触は、絵具を一度別の場所で抽出し、それをキャンバスへ貼付けることで生み出されています。つまり絵画というよりも一種のコラージュです。展示では、彼が絵具を混ぜ合わせて面を形作る紙パレットが紹介されていました。下地はキャンバス上へ直接絵具を絞り出していますが、主要なモチーフは全て固まった絵具の『板』を、半ばパズルのようにはめ込んでいるわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/48/e8d74daae3ee072190a0a42169f688fd.jpg)
展示は本日(20日土曜日)で終了します。
「杉田陽平 - プラトニック・ペインティング - 」
11/29-12/20
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/20/69c589f373de14f85fe8771eb6151f26.jpg)
この激しきアクリルのタッチは絵画表現を超越しています。昨年のシェル美術賞展にて審査員賞を受賞した画家、杉本陽平の個展へ行ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/c3/8da5dea50e34f7b345fc397258aac42e.jpg)
最上段に載せたDM画像では、例えばブラマンクの熱気と、その背景に広がるリヒターの抽象面を合わせたような印象を受けますが、実際の作品を見ると、マチエールというよりも殆ど工芸と化したような質感に驚かされるのではないでしょうか。絵具がキャンバスへこびり付き、ドギツイ原色の面が、複雑に合わさることで船や人物像をかろうじて象っています。隆起し、また爛れた絵具はあたかも生き物のようです。色は目に刺さるように主張し、せめぎあっていました。強烈な個性です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b6/eb955f4447b117384af569036b4c2b57.jpg)
この独特な感触は、絵具を一度別の場所で抽出し、それをキャンバスへ貼付けることで生み出されています。つまり絵画というよりも一種のコラージュです。展示では、彼が絵具を混ぜ合わせて面を形作る紙パレットが紹介されていました。下地はキャンバス上へ直接絵具を絞り出していますが、主要なモチーフは全て固まった絵具の『板』を、半ばパズルのようにはめ込んでいるわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/48/e8d74daae3ee072190a0a42169f688fd.jpg)
展示は本日(20日土曜日)で終了します。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「八木良太 - ... | 伊藤若冲の「... » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |
![]() |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |