「東京の微地形模型展」 南洋堂書店 N+GALLERY

南洋堂書店 N+GALLERY
「東京の微地形模型:TOPOGRAPHY MODEL TOKYO」
7/23-8/27



東京都心の地形を1/7500スケールの模型で俯瞰します。南洋堂書店N+GALLERYで開催中の「東京の微地形模型:TOPOGRAPHY MODEL TOKYO」へ行ってきました。

都市の建築模型こそ決して珍しいものではないかもしれませんが、建築物の全てを取り払った地形模型だけの展示とはあまり例がないかもしれません。縦横1.5メートル、東は浅草から西に東中野、そして南北に白山と品川を据えた、まさに東京都心部の剥き出しの姿が、MDF材による木製の模型で表現されていました。



実際に東京の街を歩いたり走ったりすると、その坂の多さに驚かされるものがありますが、今回の模型を見てもいかに東京が起伏にとんでいるかがよく分かります。

東京港周辺の湾岸部はもとより、隅田川周辺から中央区一帯こそほぼ平坦な地形が広がっていますが、その西側は一変、いわゆる山手方面には無数の谷に削られた台地が連なっていました。

またその台地には例えば神田川や目黒川などの川が入り込み、まるで襞のように凹凸のある土地が広がっています。また模型には実際の地名を示すマーキングはなく、端に置かれたパネルと照らし合わせることで初めて詳細な地理が分かる仕掛けとなっていますが、あえて地名を伏せた状態で自由にその土地を旅するのもまた楽しいかもしれません。



ところで会場は神保町でも有名な建築関連の古書店、南洋堂書店の4階のギャラリーです。模型とあわせて東京の地形に関する書籍等も多数紹介されています。

中でも注目なのは明治時代に参謀本部の測量局が作成した「五千分の一東京図測量原図」です。極めて精巧に作られた東京の都市地形図の完成度は、それこそ今の地図にひけをとりません。道路の形状、建物の形までが事細かに記されていました。

書店の上の手狭なスペースでのコンパクトな展示ですが、地図好きにはたまらないのではないでしょうか。私も昔よく地図帳などを見てその土地を旅していた気分になっていたことを思い出しました。

8月27日まで開催されています。*開廊時間は14時から(お盆期間中は12:00~17:00)とやや遅めです。ご注意下さい。

「東京の微地形模型:TOPOGRAPHY MODEL TOKYO」 南洋堂書店 N+GALLERY 
会期:7月23日(土)~8月27日(土)
休廊:日曜日
時間:14:00~19:00 *8/12-8/16は12:00~17:00
住所:千代田区神田神保町1-21 南洋堂書店4階
交通:東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄三田線・新宿線神保町駅徒歩5分。JR線御茶ノ水駅徒歩8分。
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