「村上友重 - それらすべてを光の粒子と仮定してみる」 CASHI

CASHI - Contemporary Art Shima中央区日本橋馬喰町2-5-18
「村上友重 - それらすべてを光の粒子と仮定してみる」
10/29-11/25



CASHIで開催中の村上友重個展、「それらすべてを光の粒子と仮定してみる」へ行って来ました。

作家、村上友重のプロフィールなどについては本展のリリースをご参照下さい。

「それらすべてを光の粒子と仮定してみる」@CASHI(PDF)

2004年に早稲田大学を卒業後、アメリカでのアーティストインレジデンスに参加、その後は主に東京や大阪の画廊で作品を発表しているそうです。

作品は山や海などを捉えた風景の写真ですが、その混じりけのないピュアな美しさには心惹かれるものがあります。村上は主に空や海の遠景といった、どこか漠然とした場面を写していますが、その中の「清澄」でかつ「湿り気を帯びた空気」(ともに画廊リリースより引用)は、それこそ決めの細かい光の粒子までを引き出したかのような独特の美感をたたえていました。

見ていると山水水墨画の湿潤とした世界を思い出しました。よく水墨で空気を巧みに描いた作品がありますが、それと同じようにして空気が写真に包みこまれているわけです。

水色が光に溶けて輝く昼の景色とは一転、夜空に延びる飛行機の航跡のか細い光を捉えた一枚にも目がとまりました。また展示の方法にも一工夫あります。夜空はぽっかりと大地に穴をあけるように広がっていました。

11月25日まで開催されています。
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