「ミッフィー展」 横浜赤レンガ倉庫1号館

横浜赤レンガ倉庫1号館
「誕生60周年記念 ミッフィー展」
7/30〜8/24



横浜赤レンガ倉庫1号館で開催中の「誕生60周年記念 ミッフィー展」を見てきました。

オランダ生まれで世界的に愛されるナインチェことミッフィー。日本ではうさこちゃんとしても親しまれています。

そのミッフィーが2015年に誕生60周年を迎えました。場内にはミッフィーに関する資料がずらり。とりわけ原画が充実していました。


「ちいさなうさこちゃん」(第1版)原画 1955年

中でも見どころは「ファースト・ミッフィー」、つまり原作者のディック・ブルーナが最初に描いたミッフィーの原画です。時は1955年。現在の姿とはかなり違っています。耳は丸く、全体的にずんぐりとしています。その後、第2版が出た際に現在の姿に描き直されました。なお6色のブルーナカラーは赤、黄、緑、青の4色。茶色とグレーは後に追加されます。ちなみに第1版の原画は世界初公開です。その双方を見比べることも出来ました。


「ちいさなうさこちゃん」(第2版)原画 1963年

原画は全7タイトル、300点です。想像以上にボリュームがあります。いずれも可愛らしいミッフィー。直筆のスケッチにも独特の味わいが感じられます。とりわけ魅惑的なのは線です。もちろん手書きです。柔らかく均一で、微かに震えながらもブレがありません。会場ではブルーナが実際にミッフィーを描く映像も出ていました。慎重に線を重ねては耳を象っています。


「りんごぼうや」(第1版)原画 1953年

ほか印刷用のパーツの版や不採用となった原稿なども多い。さらにミッフィー以外のブルーナの作品に注目しているのもポイントです。例えば1953年の「りんごぼうや」や未刊行の「きいろいことり」。さらには若い頃の油彩画や、妻のイレーネのために描いた「朝食メモ」などもあります。もちろん主役はミッフィーですが、ブルーナの制作の全体像も追うことも出来ました。

立体のミッフィーもお出ましです。高さは180センチ。全部で15体です。しかしながら一つとして同じミッフィーがありません。というのもいずれもが日本のクリエイターがデコレーションしたミッフィーだからです。



元はミッフィー60周年を記念して行われた「ミッフィー・アートパレード」での作品。日本とオランダのクリエーターが参加しました。うち祖父江慎や三沢厚彦らの国内のクリエイターの作品のみが展示されています。



さらに2013年公開の映画、「劇場版ミッフィー どうぶつえんで宝さがし」のセットも登場。初の映画化です。人形は実際のコマ撮りで使用されました。

本展は2015年春の銀座松屋を皮切りに、青森、神戸ほか、名古屋や岡山などを巡ってきた巡回展です。横浜展終了後は島根県立石見美術館(9/17〜10/31)に巡回します。

内容はほぼ同一ですが、横浜会場限定の特別展示もありました。「おめでとうミッフィー」です。これは白泉社「MOE」の「ミッフィー60周年特集」(2015年5月号)で特集されたもの。21名のクリエイターがミッフィーを描き下ろしました。その作品も紹介されています。



会期末が迫っているゆえか、場内は大いに賑わっていました。特にミュージアムショップのレジには長蛇の列も発生。限定グッズも少なくありません。さすがのミッフィー人気、とどまるところを知らないようです。



一部の展示室のみ撮影が出来ました。8月24日まで開催されています。

「誕生60周年記念 ミッフィー展」 横浜赤レンガ倉庫1号館(@yokohamaredbric
会期:7月30日(土)~8月24日(水)
時間:10:00~19:00
 *最終入場は18:30まで。
休館:会期中無休。
料金:一般1000(700)円、大学生・高校生700(500)円、中学生500(400)円。小学生300円。
 *( )は20名以上の団体料金。
住所:横浜市中区新港1-1-1 横浜赤レンガ倉庫1号館
交通:みなとみらい線馬車道駅、または日本大通り駅より徒歩6分。JR線桜木町駅より汽車道経由で徒歩15分。JR線・市営地下鉄線関内駅より徒歩15分。
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