根津美術館にて書の名品を紹介する『よめないけど、いいね!』が開催中です

日本の書の名品の魅力を分かりやすく紹介する展覧会が、東京・南青山の根津美術館にて開かれています。



その『企画展 よめないけど、いいね!根津美術館の書の名品』の見どころについて、WEBメディアのイロハニアートへ寄稿しました。

『よめないけど、いいね!』読めなくても楽しい、日本の書の魅力とは?【根津美術館】 | イロハニアート

今回の展覧会は「よめないけど、いいね!」とあるように、必ずしも文字が読めなくとも書を楽しめるように組み立てられていて、書にまつわる意外なルールや、切り詰められた作品、またそもそも当人しか読めない書など、さまざまな作品が展示されていました。

そのうちの切り詰められた作品とは、鎌倉時代に書かれた『無学祖元墨蹟 附衣偈断簡』と呼ばれる墨蹟で、冒頭の5行などが切り取られて現在まで残されました。これは墨蹟が茶の湯の世界にて茶道具として利用されていたからで、江戸時代に床の間に飾るためにサイズに合わせて切断したわけでした。



また光悦の『書状』も右端から順に読んでも意味が通らない手紙で、最初の余白や各行の間を行き来するといった一定の規則に基づいて読む必要がありました。



このほか、金銀泥による華麗な下絵の描かれた断簡や、文字や線そのものが生み出すリズムの美しい作品なども展示されていて、書の多様な魅力を味わうことができました。


書を味わうとっかかりとなるような展覧会といえるかもしれません。8月21日まで開催されています。

『企画展 よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品』 根津美術館@nezumuseum
会期:2021年7月16日(土)~8月21日(日)
休館:月曜日。ただし7月18日(月・祝)は開館、翌19日(火)休館。
時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
料金:一般1300円、学生1000円、中学生以下無料
 *オンライン日時指定予約
住所:港区南青山6-5-1
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅A5出口より徒歩8分
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 夏休みに行き... 『野口哲哉「t... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。