2023年3月に見たい展覧会【北欧デザイン/安宅コレクション名品選/ブルターニュの光と風】

今年も早いこと3月となりました。現在、東京都現代美術館での『クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ』が大変な人気を集め、平日と土日を問わず、当日券が午前中の早い段階で売り切れになる状況が続いています。またディオール展に限らず、街中でも海外の観光客のすがたを見かける機会も多く、どことなくコロナ禍前の人出や賑わいを思わせることも増えてきました。



3月は多くの展覧会がはじまる時期です。今月気になる展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・『ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展』 日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール(3/1~3/21)
・『Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎』 東京オペラシティ アートギャラリー(1/18~3/26)
・『速水御舟展』 茨城県近代美術館(2/21~3/26)
・『VOCA展2023 現代美術の展望—新しい平面の作家たち—』 上野の森美術館(3/16~3/30)
・『マリー・ローランサンとモード』 Bunkamuraザ・ミュージアム(2/14~4/9)
・『世田谷美術館コレクション選 わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち』 世田谷美術館(2/18~4/9)
・『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』 三菱一号館美術館(2/25~4/9)
・『第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)』 川崎市岡本太郎美術館(2/18~4/16)
・『本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション』 練馬区立美術館(2/26~4/16)
・『椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと』 板橋区立美術館(3/18~4/16)
・『タグコレ 現代アートはわからんね』 角川武蔵野ミュージアム(2/4~5/7)
・『ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術』 水戸芸術館(2/18~5/7)
・『東福寺』 東京国立博物館(3/7~5/7)
・『春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室』 府中市美術館(3/11~5/7)
・『第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap』 アーティゾン美術館(2/25~5/14)
・『戸谷成雄 彫刻』 埼玉県立近代美術館(2/25~5/14)
・『世界遺産登録10周年記念 富士と桜—北斎の富士から土牛の桜まで—』 山種美術館(3/11~5/14)
・『東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密』 東京国立近代美術館(3/17~5/14)
・『北斎バードパーク』 すみだ北斎美術館(3/14~5/21)
・『土門拳の古寺巡礼』 東京都写真美術館(3/18~5/14)
・『大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101』 泉屋博古館東京(3/18~5/21)
・『クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ』 東京都現代美術館(2022/12/21~2023/5/28)
・『深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ』 東京都写真美術館(3/3~6/4)
・『憧憬の地 ブルターニュ —モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷』 国立西洋美術館(3/18~6/11)
・『ブルターニュの光と風』 SOMPO美術館(3/25~6/11)
・『ルーヴル美術館展 愛を描く』 国立新美術館(3/1~6/12)
・ 『芸術家たちの南仏』 DIC川村記念美術館(3/11〜6/18)
・『恐竜博2023』 国立科学博物館(3/14~6/18)
・『さばかれえぬ私へ Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展』 東京都現代美術館(3/18~6/18)
・『The Original』 21_21 DESIGN SIGHT(3/3~6/25)
・『部屋のみる夢—ボナールからティルマンス、現代の作家まで』 ポーラ美術館(1/28~7/2)
・『日本のタイル100年—美と用のあゆみ』 江戸東京たてもの園(3/11~8/20)

ギャラリー

・『WHERE OCEANS MEET マベル ポブレット展』 CHANEL NEXUS HALL(3/1~4/2)
・『宮島達男 Numerical Beads Painting』 SCAI THE BATHHOUSE(2/28~4/15)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展2023 —自立と統合—』 ポーラ ミュージアム アネックス(2/10~4/16)
・『第16回 shiseido art egg YU SORA展』 資生堂ギャラリー(3/7~4/9)
・『インターフェアレンス展 フランシス真悟、スザンナ・フリッチャー、ブルーノ・ボテラ、宮永愛子』 メゾンエルメス(2/23~6/4)

まずはデザインの展覧会です。日本橋高島屋S.C. 本館8階ホールにて『ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展』が開かれます。



『ていねいに美しく暮らす 北欧デザイン展』@日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール(3/1~3/21)


これは椅子研究家の織田憲嗣が収集し、北海道東川町が所有する「織田コレクション」をもとに、日本でも人気を集める北欧のデザインを紹介するもので、70名以上のデザイナーによる椅子といった家具をはじめ、インテリアアクセサリーや食器など300点以上の作品が公開されます。北欧の部屋をリアルに再現した展示なども見どころとなりそうです。

続いては陶磁の展覧会です。『大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101』が泉屋博古館東京にて行われます。



『大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101』@泉屋博古館東京(3/18~5/21)

安宅産業株式会社の会長だった安宅英一が収集した「安宅コレクション」を中核とし、世界有数の東洋陶磁の名品を所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館は、1982年の設立後、開館40年を迎えました。


その「安宅コレクション」を東京にて紹介するのが今回の展覧会で、ともに国宝の『油滴天目 茶碗』や『飛青磁 花生』、また重要文化財の『青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水注』など、国宝2点、重文11点を含む101点の作品が公開されます。

最後は西洋美術です。『ブルターニュの光と風』がSOMPO美術館にて開催されます。



『ブルターニュの光と風』@SOMPO美術館(3/25~6/11)

フランス北西部に位置するブルターニュは、独自の文化や豊かな自然を持つことで知られ、19世紀以降多くの画家たちが訪ねては絵画に描きました。


そうしたブルターニュにまつわる作品を通し、同地の魅力を紹介するのが『ブルターニュの光と風』で、同地域フィニステール県にあるカンペール美術館より約70点の油彩、版画、素描が公開されます。ちょうどこの春は国立西洋美術館にて『憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷』も開かれますが、同じブルターニュに着目した展覧会としてあわせて見ておきたいところかもしれません。

イロハニアートへも3月のおすすめ展覧会を寄稿しました。


2023年3月おすすめの展覧会5選!ルーヴル美術館展から重要文化財の秘密まで | イロハニアート

それでは今月もよろしくお願いいたします。
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