2024年10月に見たい展覧会【蕗谷虹児/モネ 睡蓮のとき/特別展はにわ】

この夏、猛威をふるった連日の酷暑はようやく陰りを見せ、関東では朝晩を中心に秋めいてきました。



10月も多くの展覧会がスタートする時期です。気になる展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・『南条嘉毅 展|地中の渦』 KAAT神奈川芸術劇場(9/23~10/20)
・『あざみ野コンテンポラリー vol.15 SHIMURAbros 雲をつかんで虹を見た』 横浜市民ギャラリーあざみ野(10/5~10/27)
・『開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
・『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
・『空の発見』 渋谷区立松濤美術館(9/14~11/10)
・『建物公開2024 あかり、ともるとき』 東京都庭園美術館(9/14~11/10)
・『田名網敬一 記憶の冒険』 国立新美術館(8/7~11/11)
・『バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰』 三井記念美術館(9/14~11/12)
・『生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ』 世田谷美術館(9/21~11/17)
・『芹沢銈介の世界』 日本民藝館(9/5~11/20)
・『大正・昭和のモダニスト 蕗谷虹児展』 平塚市美術館(10/5~11/24)
・『両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代』 町田市立国際版画美術館(9/14~12/1)
・『塩田千春 つながる私』 大阪中之島美術館(9/14~12/1)
・『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』 東京都美術館(9/19~12/1)
・『アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界展』 府中市美術館(9/21~12/1)
・『丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展』 アサヒグループ大山崎山荘美術館(9/14~12/8)
・『没後50年記念 福田平八郎×琳派』 山種美術館(9/29~12/8)
・『荏原 畠山美術館 開館記念展 Ⅰ―與衆愛玩一共に楽しむ–』 荏原 畠山美術館(10/5~12/8)
・『広重ブルー』 太田記念美術館(10/5~12/8)
・『挂甲の武人 国宝指定50周年記念  特別展「はにわ」』 東京国立博物館(10/16~12/8)
・『オタケ・インパクト』 泉屋博古館東京(10/19~12/15)
・『荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ』 国立新美術館(10/30~12/16)
・『松谷武判』 東京オペラシティ アートギャラリー(10/3~12/17)
・『ハニワと土偶の近代』 東京国立近代美術館(10/1~12/22)
・『運慶展』 横須賀美術館(10/26~12/22)
・『追悼 野見山暁治 野っ原との契約』 練馬区立美術館(10/6~12/25)
・『カナレットとヴェネツィアの輝き』 SOMPO美術館(10/12~12/28)
・『さくらももこ展』 森アーツセンターギャラリー(10/5~2025/1/5)
・『テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする』 東京ステーションギャラリー(10/12~2025/1/5)
・『没後30年 木下佳通代』 埼玉県立近代美術館(10/12~2025/1/13)
・『かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還』 市原湖畔美術館(10/19~2025/1/13)
・『アレック・ソス 部屋についての部屋』 東京都写真美術館(10/10~2025/1/19)
・『西川勝人 静寂の響き』 DIC川村記念美術館(9/14~2025/1/26)
・『ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ』 森美術館(9/25~2025/1/19)
・『京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!』 福田美術館(10/12~2025/1/19)
・『ONE PIECE ONLY展』 PLAY! MUSEUM(10/9~2025/1/31)
・『モネ 睡蓮のとき』 国立西洋美術館(10/5~2025/2/11)
・『ベル・エポック ― 美しき時代展』 パナソニック汐留美術館(10/5~12/15)
・『ゴミうんち展』 21_21 DESIGN SIGHT(9/27~2025/2/16)
・『T2 Collection「Collecting? Connecting?」/奥中章人「Synesthesia ーアートで交わる五感ー」展』 WHAT MUSEUM(10/4~2025/3/16)

ギャラリー

『マティス ― 色彩を奏でる』 ポーラ ミュージアム アネックス (10/4~10/27)
『青山悟展「永遠なんてあるのでしょうか」 』 ミヅマアートギャラリー(10/9~11/10)
『未来都市シブヤ_エフェメラを誘発する装置』 GYRE GALLERY(10/17~11/29)
『吉田志穂個展「印刷と幽霊」』 BUG(10/30~12/1)
『日常の再魔術化 ビアンカ ボンディ / 小林椋 / 丹羽海子』 CHANEL NEXUS HALL(10/19~12/8)
『トニー・アウスラー「Transmission」』 SCAI THE BATHHOUSE(10/4~12/21)

まずは挿絵画家、蕗谷虹児の神奈川県内の公立館では初の大回顧展です。平塚市美術館にて『大正・昭和のモダニスト 蕗谷虹児展』が開かれます。



『大正・昭和のモダニスト 蕗谷虹児展』@平塚市美術館(10/5~11/24)

これは大正から昭和時代にかけて少女雑誌の表紙絵や挿絵にて、モダンな女性像を発表して人気を集めた蕗谷の画業を振り返るもので、主に蕗谷虹児記念館の作品を中心に、少女雑誌の表紙や挿絵の原画、パリ時代の作品、童話や絵本の挿絵の原画など約500点の作品が展示されます。


1991年の展覧会以降出品されていなかった『胡蝶の夢』が、実に33年ぶりに展示されることにも注目が集まりそうです。

続いては今年下半期にて要注目の西洋美術展です。国立西洋美術館にて『モネ 睡蓮のとき』開催されます。



『モネ 睡蓮のとき』@国立西洋美術館(10/5~2025/2/11)

パリのマルモッタン・モネ美術館から日本初公開作品7点を含む約50点の作品が来日する展示では、特にモネ晩年の重要なテーマである睡蓮に焦点を当てていて、「睡蓮」の作品20点以上が公開されます。


今年は大阪の中之島美術館でも『モネ 連作の情景』(上野の森美術館より巡回)が行われて大変な話題となりましたが、今回も西洋美術ファンにとって見逃せない展覧会となりそうです。

最後は秋の東博の特別展です。『挂甲の武人 国宝指定50周年記念  特別展「はにわ」』が行われます。



『挂甲の武人 国宝指定50周年記念  特別展「はにわ」』@東京国立博物館(10/16~12/8)

ここでは傑作「挂甲の武人」の国宝指定50周年を記念し、全国各地から選りすぐりの120件の埴輪を紹介するもので、「挂甲の武人」によく似ていて、国内外の美術館や博物館に別々に所蔵される計5体の埴輪が史上初めて同時に展示されます。


ちょうど東京国立近代美術館では埴輪の受容史を現代まで辿る『ハニワと土偶の近代』(10/1~12/22)が始まったこともあり、この秋は東京で開かれる2つの埴輪に関する展覧会を合わせて見るのも楽しいかもしれません。

しばらくブログは不定期での更新となります。今月もよろしくお願いします。
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