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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009 有料プログラム発表

先週の記者会見からやや時間がかかりましたが、ようやく公式HP上にも詳細なプログラムが発表されました。ゴールデンウィークの東京都心を音楽で彩る祭典、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009 - バッハとヨーロッパ」です。

[タイムテーブル](熱狂の日音楽祭2009)
 5/35/45/5(PDF版。プリントアウトが便利です。)



まずは公演の概要です。既に発表済の情報を公式ブログなどから抜き出します。

・有料公演開催は計3日
 昨年は2日より6日まで、連続5日間行われましたが、今年は3、4、5日の3日間の限定です。(公演数も前年比75%の300公演。)
・会場は国際フォーラム内ホール計8箇所
 テーマが「バッハ」ということで古楽器演奏にも配慮されたそうです。昨年より一つ、座席数100席のミニ会場(ホールG402)が増えました。
・ホールAにスクリーンを設置
 ステージとの一体感を高める試みでしょうか。5000人収容の巨大空間に大型スクリーンを設置されます。
・中高生チケットを500円で発売
 中高生のための超格安券が発売されます。ホールA限定だそうですが、さらにお得感は高まりそうです。
フレンズ先行チケットに「WEBはしご買い」を導入
 先行販売の方法が昨年と変わりました。まずネット受付はまとめ買いの可能な「WEBはしご買い」を最速先行(2/21-25)として実施し、その後に電話受付期間(2/26-28)を設けるそうです。(「はしご買い」の引き取りは郵送のみ。手数料は一枚210円、郵送料は一件あたり800円。)色々と制約もあるようなので、購入の前に詳細に当たった方が良いかもしれません。
・座席は全て指定席
 Aホールを含め、自由席は原則廃止されました。当日、開演前に並んで入ることはもうなさそうです。

それでは以下、私の気になるアーティストを挙げてみます。今回はお馴染みの大御所コルボ、ケフェレック、ベレゾフスキーをはじめ、国内のバッハ演奏では高名なBCJなどが登場していました。

・ミシェル・コルボ&ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
 「ミサ曲」を計3回、また「マタイ」を計1回演奏します。唯一のホールC公演、5/3の夜の「ミサ曲」狙いでしょうか。
・ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテ
 以前、初台での来日公演を聴いて大いに感銘しました。アクロバットなバロックを楽しめます。今回はヴィヴァルディをメインに計4回(四季は2回。)のコンサートを行うそうです。おすすめです。
・鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン
 定評のあるバッハをLFJでも楽しめます。受難曲からはヨハネを2回、その他、カンタータのみを計2回演奏するようです。
・ベルリン古楽アカデミー
 定番の管弦楽組曲のプログラムです。計4回のうち3回はホールB7、1回はホールCでの公演です。
・アンドレイ・コロベイニコフ(ピアノ)
 去年、シューベルトのソナタを聴きました。今回はホールG409にてパルティータの計3公演がアナウンスされています。
・ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
 ホールAでのシンフォニア・ヴァルソヴィアとの共演が2回、ソロがB5とB7の計2回あるようです。B5公演は即完売必至でしょう。
・寺神戸亮(ヴァイオリン)
 バロック・ヴァイオリン、及びヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを用いてバッハに挑みます。目白では真摯な音楽に至極感心させられました。
・勅使川原三郎(ダンス)
 無伴奏チェロ組曲に合わせての公演となりそうです。

以上です。もちろんLFJ公演の楽しみ方は千差万別です。アーティストとは無縁に曲目から選ぶ、また楽器にこだわって聴いてみるなどするのも面白いかもしれません。

ちなみに一概に言えませんが、演奏曲についてはどちらかというと定番物が多いような気がしました。去年のような冒険的なプログラムはやや影を潜めている感を受けます。

先行発売のネット受付開始日が今週末と迫っています。それまではプログラムとの睨めっこが続きそうです。なお皆さんのおすすめを教えていただけると嬉しいです。どうぞ宜しくお願いします。
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ネットラジオでトリフォニー@新日本フィルライブ

国内のオーケストラではおそらく初めての試みではないでしょうか。新日本フィルハーモニー交響楽団の公演のネット配信が何と『無料』ではじまりました。現在、視聴可能なのは、今年9月のアルミンク指揮の名曲シリーズから、ハイドンの「奇蹟」と、モーツァルトのK.216、及びト短調交響曲の計3曲です。まずは以下のサイトよりお試し下さい。


「日経BP ネットで楽しむオーケストラ 新日本フィルライブ」

ネットでは近くて遠かった国内オーケストラの公演を、自宅PCで気軽に楽しめるチャンスがようやく到来しました。またこの企画にあたった音楽評論家の飯尾氏のブログには配信の概要と、足掛け三年という、企画へ至った経緯が熱く語られています。そちらも要チェックです。

「ネットで楽しむオーケストラ 新日本フィルライブ」を公開!(CLASSICA)

各曲とも楽章毎の映像の他、全曲の高音質ファイルが配信されています。早速、交響曲第40番を聴いてみましたが、映像は小さめながらも画質、音質ともに上々で、アルミンクの都会的なアプローチと、新日本フィルの芳醇なサウンドを存分に味わうことが出来ました。ちなみにカメラは正面よりのオーケストラ全景、そしてステージ後方からの指揮者アルミンク単独、もしくはコンマスの崔氏とヴァイオリン群のほぼ三点のみの簡素なものですが、いつものトリフォニーの雰囲気を感じるには不足はありません。

それにしても嬉しいのは、この無料配信という驚きの企画が一回限りではなく、今度も拡充されていくということです。音声だけでなく動画付きということで、例えば定評のあるコンサート・オペラの配信などにも期待してしまいますが、某放送オケを筆頭に、国内の他団体がネットに対して積極的でない(シティフィルのサウンドライブラリくらいでしょうか。)状況の中で、まずは果敢な取り組みをはじめた新日本フィルに大きな拍手を送りたいと思います。
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ジャン・フルネ氏、死去

東京都交響楽団の名誉指揮者で、日本とも縁の深いジャン・フルネ氏の訃報が飛び込んできました。

現役最高齢の指揮者、ジャン・フルネさん死去(asahi.com)
名誉指揮者 ジャン・フルネ氏の逝去について(東京都交響楽団)



上記の記事中にも記載がありますが、2005年に都響で行われた引退公演は大変な話題となりました。残念ながら私は聴くことが叶いませんでしたが、それ以前、フルネ氏が都響を精力的に振っていた頃、そのコンサートに何度か接したことがあります。一番感銘を受けたのは2002年、4月、文化会館定期での「ジークフリート牧歌」やルーセルの「交響曲第3番」です。細部をしっかりと伺いながら、それでいて大らかな温かみの感じさせる美しい調べは今も忘れられません。まさに巨匠の名に相応しい堂々たる見事な演奏でした。

それ以降、引退公演に至るまでの演奏会になかなか行けなかったことだけが心残りです。謹んでご冥福をお祈りします。
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読響次期常任指揮者にシルヴァン・カンブルランが就任

率直なところ、やや意外感がありましたが、この人選なら大歓迎です。読響のスクロヴァチェフスキの後任の常任に現在、バーデンバーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送)の首席指揮者を務める、シルヴァン・カンブルランが就任します。期間は2010年より3年間。来春には就任に先立ち、同楽団の定期公演にて、「幻想交響曲」やベートーヴェンの第4、第5交響曲を披露する予定があるそうです。



読売日響「第9代常任指揮者」にシルヴァン・カンブルラン氏読売日本交響楽団

ともかく彼の名を聞いて思い出すのは、2年前の冬、驚くほどの名演を聞かせて強烈にアピールして見せた、読響定期のトゥーランガリラです。元々、現代音楽に定評のある指揮者とは聞いていたものの、その実力を知らなかった私にとって、この日の演奏はまさに目の覚めるような『凄演』で印象に残りました。実際、拙ブログの感想でも、「国内で望み得るベストパフォーマンスのトゥーランガリラが聴けた」とか、「力強く自信に満ちあふれたカンブルランの至芸を楽しむことが出来る」などの駄文を並べていますが、まさか最後の「是非また共演していただきたいです。」の願いが、このような形で実現するとは夢にも思いませんでした。もちろんこのコンサートは読響との初共演とのことで、一回性の名演に過ぎないという見方もありそうですが、あのレベルが今後も続くとしたら、それは現在のミスターSとの充実した読響をさらなる高みに引き上げること間違いありません。実に楽しみです。

H. Berlioz : Les Troyens 1

*カンブルラン指揮、パリ管によるベルリオーズの「トロイの人々」。2000年のザルツブルク音楽祭の公演です。

カンブルランはかつてベルギー王立歌劇場、もしくはフランクフルト歌劇場の総監督を務めたオペラ畑の指揮者です。在京のオーケストラでは比較的オペラに縁のない読響に、また新たな方向性を与えることにもなるのではないでしょうか。また独墺系に地力のある同楽団に、どこかマッチョなカンブルラン流のフランスの風を吹かせることにも期待が持てます。ちなみにカンブルランの公式HPによれば、今年の11月にパリ国立オペラで「フィデリオ」を振るそうです。先だって日本で行われたデュカスの評判は不明ですが、またオペラの面でも何かアクションを起こしていただければと思いました。

「Berlioz: Romoet Juliette - Messiaen: L'Ascension/Sylvain Cambreling」

就任披露公演には、ストラヴィンスキーの「春の祭典」が予定されています。真っ向勝負すると聴かせるのがより難しくなる曲だけに、それを彼がどう個性的に料理するかに期待したいものです。
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ネットラジオでバイロイト 2008

毎年恒例の真夏の音楽イベントです。いよいよ本日深夜(日本時間)よりバイロイト音楽祭が開幕します。もちろん今年も各ネットラジオ局での生放送が準備されているので、リアルタイム、もしくは録音等で楽しむことが可能です。以下、オペラキャスト様の情報より放送スケジュールを抜き出しました。

7/25 23:00~
 「パルジファル」(新制作) ガニエレ・ガッティ指揮
7/26 23:00~
 「トリスタンとイゾルデ」 ピーター・シュナイダー指揮
7/27 23:00~
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 セバスチャン・ヴィーグル指揮
7/29 1:00~
 「ニーベルングの指環 - ラインの黄金」 クリスチャン・ティーレマン指揮
7/29 23:00~
 「ワルキューレ」
7/31 23:00~
 「ジークフリート」
8/2 13:00~
 「神々の黄昏」

(全て日本時間。放送開始時間はBartokRadioに準じます。)

細かく追っているわけではないので何とも申せませんが、今年、特に注目したいのは、新制作のパルジファルを振るガニエレ・ガッティです。既にその指揮については定評のあるところですが、その気鋭の彼が初めてバイロイトのピットに立つことはおろか、かの難曲のパルジファルを振るというのは殆ど快挙と言っても良いことではないでしょうか。昨年、同じイタリア人の俊英、ルイージがキャンセルしてしまった前例もありますが、立て続けのこの人選はなかなか魅力的です。楽しみになってきました。

バイロイト音楽祭・公式HP

久しぶりに音楽祭のHPを見て驚きました。かの古めかしかったサイトは一新され、Podcastビデオガイド等までが用意された見やすいページが完成しています。(英語ページは準備中のようです。)とりわけ手軽に楽しめるのはビデオガイドです。劇場内部の様子を、例えばティーレマンや合唱のリハーサルに至るまで、比較的解析度の高い動画で細かく覗き込むことが出来ます。そう言えば、先日、音楽祭がこのHP上にて初めてネット生中継を開始するという報道もありました。(バイロイト音楽祭、初のネット中継へ…視聴料は8200円:yomiuri on line)金額の妥当性と、放送されるのがプレミエのパルジファルではなく、昨年、大変な不評に終ったカタリーナのマイスタージンガーというのが少々残念ですが、ご興味のある方はHPにあたってみても良いかもしれません。

私は今年もオンデマンドの便利なBartokRadioで楽しむつもりです。

Bayreuth Live 2008


*関連リンク
オペラキャスト(ネットラジオ全般。試聴、録音方法などについて。)
バイロイト音楽祭・スケジュール(オペラキャスト内。各放送局へのリンクあり。)
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熱狂のシューベルトを終えて

昨日、全日程を終了しました。ゴールデンウィークの有楽町、丸の内一帯を舞台に、全400もの公演が繰り広げられた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 熱狂の日音楽祭2008」(シューベルトとウィーン)です。



私は結局、今までで一番多い9つの公演をハシゴしましたが、さすがに回を重ねることに全体の運営もスムーズになっていると感心するものがありました。もちろん過密スケジュールということもあって、開演、終演時刻などは多少前後していましたが、少なくとも私は特にストレスを感じることなく音楽にじっくりと浸ることが出来ました。スタッフ、そしてもちろんアーティストの方々に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

会場面の点ですが、元は会議室という初登場のG409は、その空間の『狭さ』に、演奏者と聴衆の良い一体感が生まれていたと思います。(音響面はやむを得ないとして。)また、B5ホールも去年よりも座席数が減ったように見え、とても聴き易く感じられました。あとはキャパシティーの関係からAは仕方ないとしても、ステージのやや見にくいB7ホールをもう少し手直ししていただければとも思います。D7とまではいきませんが、後列は若干の傾斜をつけて欲しいです。



段々規模が大きくなっている感のある屋台村やキオスクなど、今年も無料で楽しめる仕掛けが盛りだくさんでした。また、子ども向けのイベントが拡充されているのも良い傾向です。地下展示ホールの無料コンサートは去年より若干スケールダウンした感もありますが、ウィーン少年合唱団のサプライズなど、「何かあるぞ。」という仕掛けをつくるのは相変わらず巧いなと思います。(マルタン登場の豪華追加コンサートも盛り上がったそうです。)

さて来年の熱狂のテーマも早速決まりました。テーマは「バッハとヨーロッパ」。アンケートなどでの「取り上げて欲しい作曲家」ナンバー1だったそうで、満を持しての「音楽の父」の登場となりそうです。詳細は以下の公式ブログをご参照下さい。

公式レポート 「来年のテーマは「バッハとヨーロッパ」!



「ヨーロッパ」と大きな括りがあるので、バッハに影響を受けた後世の作曲家なども多く取り上げるかと思いきや、その息子や同時代の作曲家(ラモー、クープランとは楽しみです。)など、かなりバロック色の強いイベントになるようです。また一例として挙げられた古楽器とモダンオケの対比など、特に前者の好きな私にとっては今から期待したい部分がたくさんありますが、演奏時間の長い受難曲など、宗教声楽曲をどうスケジュールに載せるかにも注目したいと思いました。

それにしてもビールやワイン片手に、歩いているだけで楽しいクラシックのイベントなどまず他にありません。早くも来年が待ち通しいです。(写真は公演最終日夕方の様子です。)
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熱狂のシューベルト 2008

早速、本公演初日より繰り出してきました。すっかり定着したゴールデンウィークの都心の風物詩、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日音楽祭)2008」です。

午後のコンサートを予定していたので着いたのは14時頃でしたが、さすがに平日ということだけあって人出はそれほどではありませんでした。とは言え、お馴染みのミュージックキオスク、またネオ屋台村前のテラスは、既に満席に近い盛況ぶりです。好天にも恵まれそうな連休後半は大変な人だかりとなりそうです。


有楽町駅側よりフォーラム内。あいにく雨がぱらぱらと降ってきましたが、人波が絶えることはありません。


ネオ屋台村。この日はまだ比較的余裕がありましたが、休日は大行列必至です。


ちょうどミュージックキオスクではピアノの演奏(海老彰子&海老裕子デュオ)が行われていました。このような無料イベントまたLFJの楽しみの一つです。(4日のケフェレックはおすすめです。14:40より。)


地下広場、チケットブース前にて。全日、A、Cホール以外は殆ど残っていません。(詳細は上記公式HPへ。)


グラーベン広場。今日はウィーン少年合唱団の公演があったそうですが、あいにくその時間帯はコンサートと重なってしまいました。協賛企業他、販促ブースは心なしか去年よりやや少ないような気がします。


終演後、D7ホールにて。コロベイニコフのスリリングなソナタ21番でした。

この日はコロベイニコフのソナタ21番にはじまり、ペヌティエの同曲に終りました。シューベルトにはあまり詳しくないので気のきいた感想など書けませんが、またいつものように別エントリにて個々のコンサートについて触れたいと思います。
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「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日音楽祭)2008」が開幕

国際フォーラムの本公演は2日からですが、本日より周辺エリア(丸の内界隈)の関連イベントが始動しました。今年4回目を迎える都心のゴールデンウィークの風物詩、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2008」です。それに先立ち、今日行われた丸ビルでのオープニングセレモニーを覗いてきました。



アートアワードを見るついでに少し立ち寄った程度なので何とも申せませんが、ミニコンサートを除けば、関係者、来賓の挨拶等、ごくごくオーソドックスなセレモニーだったと思います。ちなみに撮影は厳禁(カメラを構える観客にスタッフがわざわざ注意する熱の入れようで少々物々しかったです。とは言え、撮影する対象は多くありませんが…。)でしたが、少し雰囲気をと思い、遠景を一枚だけ撮りました。スタッフを含めると、100~200人の方々は集まっていたのではないでしょうか。



さて肝心のチケットについてですが、大まかに括れば既に全日のAホール、もしくはCホールを除いて完売状態にあります。(詳細はぴあをご参照下さい。)今日も有楽町のボックスオフィスには行列が出来ていましたが、昨年を上回る早い出足でチケットがはけているのは間違いありません。(去年は後半ならBホールに残席もありました。)とは言え、実際に音楽祭が始まると、お馴染み屋台村をはじめ、地上広場のミュージックキオスクなど、チケットを持っていなくても楽しめる企画もいくつか用意されています。また昨年同様、半券一枚あれば入場可能な地下のステージでは無料コンサートが終日行われます。(追記:5/2 15:30~にはウィーン少年合唱団が出演するそうです。)Aホールなら当日でも間に合いそうなので、買い物のついでなどにぶらり寄ってみるのも良いのではないでしょうか。



私は2、5、6日と参戦する予定です。(公演番号2日、152、163、124、135。5日、443、454、425。6日、535、546。)

*関連リンク
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン公式レポート
史上最大のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」が開幕(ぴあ)
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スクロヴァチェフスキの任期が1年延長

読売日本交響楽団の常任指揮者を務めるスタニスラフ・スクロヴァチェフスキの任期が1年延長され、2010年の3月まで在任することが決まったそうです。



指揮者スクロバチェフスキ氏の任期1年延長、読響が発表(読売新聞)
スクロヴァチェフスキ氏 任期延長のお知らせ(読響HP)

まさしく今日もサントリーホールでブル5を披露したスクロヴァチェフスキですが、この決定はファンにとって大いに歓迎されるところではないでしょうか。スクロヴァチェフスキはブルックナーはもちろん、私はむしろそれ以外のレパートリーの方に更なる面白さを見出しますが、チクルス的に進む読響とのブルックナーの他、彼の得意とする現代音楽、またはショスタコーヴィチなどでも斬新な名演が期待出来そうです。

以下、既に発表されているスクロヴァチェフスキのコンサートを抜き出してみました。

2008年9月

第474回定期(10日) 
ブラームス:交響曲第3番
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ショスタコーヴィッチ:交響曲第1番

第506回名曲(22日)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ブルックナー:交響曲第0番

第153回芸劇名曲(16日)
シューマン:交響曲第2番
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」

第103回芸劇マチネー(21日)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 
ブルックナー:交響曲第0番

みなとみらいホリデー名曲(15日)
シューマン:交響曲第2番
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」

2009年3月

第480回定期(16日)
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲「ミサ・ソレムニス」

第512回名曲(9日)
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
ブルックナー:交響曲第1番

第159回芸劇名曲(21日)
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ
スクロヴァチェフスキ:読売日響・ミネソタ管ほかの共同委嘱作品(日本初演)
ブラームス:交響曲第4番
 
第109回芸劇マチネー(8日)
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番
ブルックナー:交響曲第1番

みなとみらいホリデー名曲(22日)
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ
スクロヴァチェフスキ:読売日響・ミネソタ管ほかの共同委嘱作品(日本初演)
ブラームス:交響曲第4番

直近では、9月のサントリー定期が面白いのではないでしょうか。昨年に同コンビによる10番を聴きましたが、響きの純度の高い、彼らしからぬ怜悧な演奏に仕上がっていました。まだチケットも全種あるようなので、これは是非聴いてきたいです。

「ブルックナー:交響曲第5番/スクロヴァチェフスキ/BMG JAPAN」

全く年齢を感じさせない、エネルギッシュなその指揮を同時代で楽しめることは本当に幸せなことです。ますますのご活躍をお祈りしたいと思います。
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「熱狂の日」音楽祭2008 プログラム発表!

先週の金曜日の件ですが、今年のLFJのプログラムが発表されました。公式HPのタイムテーブルでは演奏者名が一覧出来ないので、pdfよりプリントアウトして見た方が分かり易そうです。



各日タイムテーブル
5/2
5/3
5/4
5/5
5/6

テーマは「シューベルトとウィーン」です。その要点を知るにはCLASSICAのブログ、もしくは公式HPの「10倍楽しむ方法」を参照するのがベストですが、ざっとそのプログラムに目を通しても、知名度の割には特定の曲ばかり演奏されるシューベルトとしては、かなり幅広いラインナップが用意されているように見えます。LFJの委嘱による現代作曲家の新作初演、または聞き慣れない宗教声楽曲、さらには当時のコンサートをそのまま再現するプログラムなど、優れた演奏者を安価に、しかもカジュアルな感覚で楽しむだけでない、LFJの奥深い魅力を知ることが出来る内容だと思いました。

全日、朝から晩まで張り付いてたくさんの公演を聴くことは私には出来ません。今年も昨年同様、2、3日通いながら、計6~7程度の公演を楽しむつもりです。これは是非という公演があれば教えていただけると嬉しいです。

チケットの発売までにはまだ少し時間があります。(会員先行2/23-、一般発売3/15-)去年の経験からいうと、ぴあ限定で手数料も何かとかかる会員先行発売のメリットはそれほどないような気もしましたが、ともかくも人気演奏家の公演は早々に完売となりそうです。発売までにプログラムと睨めっこして決めたいと思います。
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メモリアルイヤー・クラシック音楽編 2008

今年からは音楽と美術にわけて挙げたいと思います。本年に記念年を迎える音楽家です。

生誕年

80年 カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007) エフゲニー・スヴェトラーノフ(1928-2002) 
90年 ベルント・ツィンマーマン(1918-1970) レナード・バーンスタイン(1918-1990) ビルギット・ニルソン(1918-2005)
100年 ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989) ヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968) カレル・アンチェル(1908-1973) フーゴー・ディストラー(1908-1942) ルロイ・アンダーソン(1908-1975) 朝比奈隆(1908-2001) ホアキン・ニン=クルメル(1908-2004) オリヴィエ・メシアン(1908-1992) クルト・アイヒホルン(1908-1994) ダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)
150年 ジャコモ・プッチーニ(1858-1924) ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)


没後年

5年 ハンス・ホッター(1909-2003)
10年 クラウス・テンシュテット(1926-1998) ジョージ・ロイド(1913-1998) ジェラール・グリゼー(1946-1998) アルフレット・シュニトケ(1934-1998)
15年 ボリス・クリストフ(1914-1993) シモン・ゴールドベルク(1909-1993) エーリヒ・ラインスドルフ(1912-1993) モーリス・アブラヴァネル(1903-1993) タチアナ・ニコラーエワ(1924-1993) ルチア・ポップ(1939-1993)
20年 エフゲニー・ムラヴィンスキー(1903-1988) ジャチント・シェルシ(1905-1988) ヘンリク・シェリング(1918-1988)
30年 アラム・ハチャトゥリアン(1903-1978)
35年 ヨゼフ・シゲティ(1892-1973) イシュトヴァン・ケルテス(1929-1973) ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973) 近衛秀麿(1898-1973) オットー・クレンペラー(1885-1973) パブロ・カザルス(1876-1973) ブルーノ・マデルナ(1920-1973)
40年 トゥリオ・セラフィン(1878-1968) マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968) ヨン・レイフス(1899-1968) シャルル・ミュンシュ(1891-1968)
45年 フリッチャイ・フェレンツ(1914-1963) フリッツ・ライナー(1888-1963) カール・ハルトマン(1905-1963) パウル・ヒンデミット(1895-1963) 
50年 ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)
60年 ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948) フランツ・レハール(1870-1948) ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948)
80年 レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)
90年 クロード・ドビュッシー(1862-1918) アッリーゴ・ボーイト(1842-1918)
100年 エドワード・マクダウェル(1860-1908) リムスキー=コルサコフ(1844-1908) パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908) アルベルト・ディートリヒ(1829-1908)

 

まずやはり印象深いのは、先日見た東京MXの特集やCD店頭など、既に盛り上がりの兆しを見せている感のある帝王カラヤンの生誕100年です。音源の豊富な彼のことなので、今後もメディア等に積極的に取り上げられていくことが予想されます。ちなみに彼と何かと比較されることも多いレニーも、少し中途半端ですが今年生誕90周年を迎えます。CDの再発等、注目もなされそうです。



作曲家では、没後100年のリムスキー=コルサコフ、それに没後50年のヴォーン・ウィリアムズあたりがやはり気になります。両者とも今年に限らず、今度コンサートでの登場回数も増えてくるのではないでしょうか。また上には挙げませんでしたが、今年のLFJのテーマ作曲家でもあるシューベルトは没後180年です。「未完成」や一部の歌曲、器楽曲だけでなく、オペラまで含むその制作の全貌を聴く機会が増えればとも思いました。

簡単に分かる範囲でリストアップしています。他にも記念年のアーティストがあればご教授していただけると幸いです。宜しくお願いします。

メモリアルイヤー・美術編 2008

*関連エントリ
メモリアルイヤー 2007
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パバロッティ氏死去

リンク先の記事には「オペラ歌手」と掲載されていますが、もはやそのような括りで語られる方ではなかったと思います。エンターテイナーとしても、またもちろん三大テノールの一人としても名高いルチアーノ・パバロッティ氏が亡くなりました。71歳でした。



オペラ歌手のパバロッティさん死去…3大テノールの一人(yomiuri online)
パバロッティ氏逝く 日本でも惜しむ声(asahi.com)

つい先日、退院したというニュースを見たばかりでしたが、その後、容態が急変し、今回のような事態になってしまったようです。昨年のトリノオリンピック開会式での「誰も寝てはならぬ」が最後の舞台でした。ご記憶の方も多いのではないでしょうか。

率直なところ私は、氏の三大テノールとしての活動すら追っていないので、気の利いたことを言える立場にもないわけですが、その輝かしくもややクセのある響きは一度聴いたら忘れられない、非常に独特な歌声だったと思います。舞台(もちろん生に接したこともないので、DVDで見る限りにおいてですが。)で一目で分かるその風貌と、耳に刺すようなその明るい声は、確かに彼が稀有な存在であったことを十分にうかがわせるものです。

愛聴盤とまではいきませんが、彼の演奏で良く聴くのは、ムーティ&スカラによるヴェルディの「ドン・カルロ」です。YouTubeでも楽しめます。



ちなみにYoutubeでPavarottiと検索をかけると数多くの映像がヒットしますが、その中から印象に残ったものをいくつかリンクしておきました。サザーランドとの「ノルマ」グルベローヴァとの「リゴレット」、そしてプライスとの「仮面舞踏会」やBon Joviとの共演の様子などもあります。



またオペラキャスト様によれば、これから各ネットラジオで追悼番組も予定されているそうです。ご冥福をお祈りします。
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ネットラジオでバイロイト 2007

毎年同じようなエントリを挙げておりますが、今年もバイロイト音楽祭がもう間もなく開幕します。この後日本時間の23時頃より、お馴染みのBartokRadioでも生中継が始まるようです。詳細はオペラキャスト様のブログをご参照下さい。試聴・録音方法などが丁寧に紹介されています。



7/25 22:57~
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 セバスチャン・ヴィーグル指揮
7/26 22:57~
 「タンホイザー」 クリストフ・ウリヒ・マイアー指揮
7/28 0:57~
 「ニーベルングの指環・ラインの黄金」 クリスチャン・ティーレマン指揮
7/28 22:57~
 「ワルキューレ」 
7/30 22:57~
 「ジークフリート」
8/1 22:57~
 「神々の黄昏」
8/2 22:57~
 「パルジファル」 アダム・フィッシャー指揮

(全て日本時間。放送開始時間はBartokRadioに準じます。)

タンホイザーの指揮がルイージからマイアーに変更なったのが残念ですが、ともかくは夏の恒例行事ということで、録音等などして楽しみたいと思います。

*関連リンク
オペラキャスト
バイロイト音楽祭・スケジュール(オペラキャスト。各放送局へのリンクあり。)
海外ネットラジオのクラシック音楽番組(番組表、オンデマンド方法について。)
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エリアフ・インバルが都響の常任指揮者に就任

都響の常任指揮者にエリアフ・インバルが就任します。期間は、現常任のデプリースト退任後、2008年4月より3年間です。これは楽しみです。

東京都交響楽団の常任指揮者、エリアフ・インバルさんに(YOMIURI ONLINE)



元々インバルは都響と関係の深い指揮者でしたが、ベルティーニの音楽監督就任後に何故か登場機会が減り、昨年の11月、ようやく7年ぶりに指揮台へ立ったばかりのことでした。そして今年の12月には、定評のあるマーラーより「悲劇的」と「夜の歌」が予定されています。常任指揮者就任の「前祝い」ともなるコンサートとなりそうです。

私としては、デプリーストも都響より色彩豊かな音を引き出した功績の持ち主だと思うので、任期満了とは言え三年での退任はやや残念に感じますが、まずはまたインバルを身近な都響で楽しめることに期待したいと思います。詳細は都響のプレスリリースをご参照下さい。

東京都交響楽団の指揮者体制について東京都交響楽団 トピックス)

ちなみに現、首席客演指揮者の小泉和裕も、「レジデント・コンダクター」への就任がアナウンスされています。こちらは、ポスト・インバルを見通した人事なのかもしれません。

*エリアフ・インバル(1936.2.16 エルサレム~)
1974~1989 フランクフルト放送交響楽団 首席指揮者
1985~1988 フェニーチェ歌劇場 音楽監督
1995~2000 東京都交響楽団 特別客演指揮者
2001~ ベルリン交響楽団 首席指揮者
2007~ フェニーチェ歌劇場 音楽監督
2008~ 東京都交響楽団 首席指揮者(予定)
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「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日音楽祭)2007」が開幕

昨日より本公演も始まりました。東京国際フォーラムで開催中の「ラ・フォル・ジュルネ2007」です。



東京でクラシック音楽の祭典開幕、来場者約8万人(Yomiuri on-line)
ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2007
公式レポート(当日券情報あり。)

再開発ブームにわく丸の内の喧噪をそのまま取り込んだのでしょうか。半券の提示が必要な地下の展示ブースについては余裕がありましたが、フリースペースの地上広場はともかく人で埋め尽くされていました。お馴染みの「ネオ屋台村」をはじめ、実際にアーティストの方々が生演奏を繰り広げる「ミュージック・キオスク」などはどこも大盛況です。ゆっくり腰をかけるスペースすらありません。


有楽町駅側より会場をのぞみます。


人の波が絶えません。


ホール案内表示もすっかりLFJモードです。

 
「ミュージック・キオスク」。今年からはじまりました。ライブ(もちろん無料。)で楽しめます。


中央が物販スペース、奥が当日券売り場です。ここは比較的スムーズでした。


地下展示ホール「モルダウ」です。演奏家(プロ・アマを問わず。)によるコンサートなどが開催されています。


「公式アフターガイド」の「ぶらあぼ」もお忘れなく。入口でも配っています。もちろん無料です!

先日にカプソン兄弟によるドヴォルザーク「ピアノ三重奏曲」を、また今日はプラネスのヤナーチェクやイザイのバルトークの「第6番」を聴いてきました。次は5日に繰り出そうと思います。ロイス&カペラ・アムステルダムの「結婚」と、ラーンキやクルコンのバルトーク、さらには深夜のコルボの「レクイエム」などを楽しむ予定です。

最後に当日券についてですが、Aホール以外はほぼ「完売」の状況に近くなってきています。ただ、少なくとも今日の昼間の段階では、Cはもちろんのこと、B5やB7にも残席のある公演がいくつか見られました。昨年よりは若干、余裕があると思います。



お土産にはLFJの人気グッズ(?!)、作曲家の文字絵シール(10億人が楽しめる手描き文字絵)をいただきました。地下1階、物販コーナー「ハーモニー市場」にて販売中です。おすすめです!
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