【新路線】田村車庫（平塚）・本厚木駅～新横浜駅

１１月１７日より、田村車庫（平塚）・本厚木駅～新横浜駅間の高速バスが開業されるらしい。

１日９便、６５～７０分で両地点を結び、片道１２００円。回数券の設定もあるようだ。

正直驚いた。神奈川県内を結ぶ高速バスは稀である。こちらも新路線になるが、横須賀西部地域～横浜間、あるいは横浜～箱根桃源台くらいだろうか。また新横浜発着関連でみれば溝口路線があるが開業当初と比べ途中停留所が増設されるなど”高速バス”としての性格には疑問符がつくので、ここでは省きたい。

ターゲットとして考えられるのは新幹線利用者。のぞみの停車も増え、新横浜から新幹線で出かける人はたしかに多いのかもしれない。が、ここでネックになるのが定時性。自由席利用者ならともかく時間指定の指定席券を持っている人は、飛行機利用者なみに時間にシビアになるだろう。ここで東名高速道路、および一般道路を走行するバスにどれほどの信頼が寄せられるか。空港路線なら、多少余裕をもってバスを利用し、空港で時間をつぶすことができるが、今回の接続は新幹線。電車からの乗換えなら時間ぎりぎりでの新横浜着でも安心して利用できるが、バスの定時性に信頼を寄せ接続時間をあまり取らず、ぎりぎり着にかけること、あるいは時間に余裕を持たせてバスを利用し、空港ほどの面白みがない新横浜駅で時間をつぶすことにどれだけ利用者が抵抗を持たないかは未知数である。

その他にも様々な利用者が考えられ、それぞれに考察が及ぼせるが、時間がないので割愛。

とにかく、今回の新路線はまったく新しい形態の高速バスといえるだろう。今後の動向が注目される。この手の路線は、利用者が多ければ即増便にて対応されるものと考えられるが、逆に減便も容易である。どちらに転ぶのか。新幹線接続という新しい高速バスの成否はバス会社各社の今後の戦略に大きく影響を与えるだろう。先陣をきったこの新路線に大きな期待が寄せられる。