BUZ LIFE

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Oh, India!①

2018年01月25日 | Weblog

会社の連休を利用して、いざインドへ。4泊6日なので弾丸であったが、ニューデリーを拠点にアーグラー、ジャイプルなどの地方都市も訪問。

【バス】
<デリー市内バス>
・デリーの市内バスは、すべてDelhiの市営。冷房・非冷房、距離などによって10~20ルピー(20~40円)で利用可能。
・後ろドアから乗り、その付近にいる車掌に行き先を申告し、切符を発券してもらい、前ドアから下車するシステム。
・バス停はないところもあり、現地人が何となく集まっているところで待つしかない。あったとしても、系統番号が表示されているくらいで、時刻表なんてものは一切ない。当然、ダイヤ運行されている風は全くなし。
・おつりは一切ごまかされることがなく、「今いくらまで渡したっけ?」といちいち確認してくれるほど。
・全路線に系統番号が付けられているうえ、それが前後のLED表示器に表示されているので、比較的乗るバスの判別は容易。フィリピンのように行き先や系統番号が様々なボードに表示されているのとは違い、バスの外観はすっきりした印象。
・しかし、停留所では人が大勢乗降するとき以外は、完全に停車するのではなく減速するのみなので、飛び乗るしかない。バスに飛び乗ったのは人生で初。地元の人に、「GO!GO!」と声をかけられながら一緒に乗れたときは、乗れた!と達成感を味わえる。
・車両はTATA製が大勢を占めている模様。ノンステップ車両が半分以上を占めていたが、ツーステップ車両も走行。日本のマイクロバスのようにフロントエンジンのため、エンジン音が前方から聞こえてくるという不思議体験。自分が乗った車両はメーターが壊れていてずっと「0キロ」を表示していたほか、各種計器類のボタンも外れているうえ、ずっと「ピーピー」という警告音。ウインカーも機能していなさそうなので、ハンドルとマニュアル操作のみというシンプルさは、逆に各種機能を備えた現代の最新鋭車両への問いかけの一種かもしれない。
・車内放送や降車ボタンはないため、降りたい位置が近づいたら前方で待機。地元の人と一緒にさっと降りるしかない。やはり完全には止まらないので、飛び降りる。一部の車両にはLED表示器が設置されており、きちんと次の停留所や行き先を流しており、しかも正確な内容であった。
・GoogleMapで行きたい先を入力すれば、停留所や乗るべき系統番号等がすべて表示されるので、非常に便利。GoogleMapを駆使して、何度も市内バスを利用。ふっかけてくるリキシャーに乗らずに済み、また地元の人とも交流できるのでとても楽しい乗り物であった。

<ジャイプル⇒デリー高速バス>
・ピンクシティで有名なデリーから南西約260キロの地点にあるジャイプルを訪れた際の帰りに高速バスを利用。行きは電車で5時間弱。
・ジャイプル駅を降りて、15分ほど歩くとバススタンドがある。地方都市へ行く各種路線が集まっており、相当なにぎわい。デリー行き高速バスは一番奥の乗り場にあった。何の案内もなかったが、ちょうどデリー行きの表示が出ているバスが停車しており、判明。ラッキーであった。
・カウンターに行き、14:45発の便を予約。前後は45分間隔で出ており、頻発。900ルピー(約1,800円)とほぼ電車と同値段。
・観光後バススタンドで待っていると、15分前には入線。驚くことにほぼ定刻で出発。車両はSCANIA製のスーパーハイデッカー、他とは異彩を放つ超高級車両である。市内で何か所か乗車扱いし、満席。外国人もちらほら乗っているが、ほぼ現地人。
・市内の渋滞を抜けハイウェイらしき道路に入ると、高速運転。現地メーカーの車両とは性能が違いスピードが出せるので、クラクションを鳴らしながら他の車両をどかしながら、結構なスピードで走り抜けていく。
・しかし、ところどころ工事渋滞が発生。そんなときでもめげずに前を行こうとするプロドライバー。大きな車体にも関わらず車線変更を繰り返し、時には路肩走行もしながら先を急ぐ。一番度肝を抜かれたのが、ついに進まなくなったときは自分の進行方向のレーンを諦め、反対車線に飛び出していったとき。反対車線の走行レーン(一番左側の車線)は、低速で走る小型車やバイクが多いので、自分の乗る大型バスが走ってもキチンとよけて走ってくれるので正面衝突の危険は不思議なほどなかったが、さすがに驚いた。
・ハイウェイにはサービスエリア的なものはなかったが、途中の物販店で休憩。フードコーナーも備えられており、きちんとした設備。ここで30分ほど休憩。
・当初6時間との案内だったが、結局1時間遅れの計7時間で到着。ニューデリー駅から4キロほど離れたインド門近くで降ろされた。

<アーグラー⇒デリー高速バス>
・タージマハールがあるアーグラーを観光した帰りに利用。
・ガイドブックやインターネット上にはアーグラーからデリー方面の高速バス情報があまりなかったが、とりあえず街にあるイードガーバススタンドで聞き込み。
・端っこにあったブースにいたおじさんに訪ねると、「GateNo.2!」との答え。いや、ゲート番号なんて一切表示されていないけど・・・と思いながら指差された方に行ってみる。何人かに聞いてようやくデリー行きバスが14時に出ることが判明。一旦タージマハール観光へ。
・タージマハールからリキシャーに乗りバススタンドへ向かっている際、運転手から、イードガーからのバスは7時間かかるがツーリストバスなら3時間だ、と言われ、じゃあためしにそのバス停に言ってみるか、と思い向かってもらうことに。
・旅行会社に案内される。あれ、これはぼったくられる一番オーソドックスなパターンか、と警戒したが、聞くと45分後の13:30にデリー行きが出るという。しかも500ルピーと行きの電車より200ルピーほど安い。旅行会社の人も3時間、と言い、まあ大丈夫そうだろうと信じ、チケット購入。
・しかし、13:30になっても出発しない。バスはすでに入線済みであるが、乗車すら始まらない。結局14:30近くになってようやく乗車。車内にいたインド人に「出発時間って何時ですかね」と聞くと、「そんなのあってないようなもんだ。それがインドだ」と諭される。
・14:45になってようやく出発。ツーリストバス、という名前は車体にも表示されていたが、結局外国人は自分のみでその他は全員インド人。
・昨日のジャイプルからのハイウェイとは違い、ガラガラのハイウェイを快走していくが、途中何にもバス停がないところで人が待っていて、乗り込んでくる。
・驚いたことに、運転手も何にもないところで下車してしまい、交替運転手が乗り込んでくる。これって、JRバスでいう三ヶ日インターでの乗務員交替みたいなものなのか・・・。その運転手は手を振りながら、しかも手ぶらで対向車線の方へ向かいどこかへ行ってしまった。一体どこへ向かったのかは全くの謎。
・デリー市内の渋滞にはまり結局到着は19:45。アクシャラダムというニューデリー駅からメトロで10分ほどの駅。定刻であれば13:30発16:30着の予定だが、その倍以上の時間がかかったことになる。しかし、誰も文句を言う人はいない。そう、これがインドなのだ。