前クールのドラマで流行った「恋ダンス」が課題だ。
会社の同じチームの人が結婚するため、その際の披露宴で流すムービーを皆で撮るという。
ダンスなんて久々だし、そもそもかかわりの薄い人の結婚式だけど・・・このようなイベントに遭遇すると、やらねばならないという義務感がわいてくる。
前の会社では、「新人歓迎会」でなぜか歓迎されるはずの新人が出し物をやるという文化が根付いており、入社早々から同期と一生懸命練習した。
この芸の良し悪しが、そのままその年の新人の”レベル感”に直結する節があり、指導員である先輩交え、ただの出し物ではない雰囲気が漂っていた。
1回で済めばまだいいが、2年目になれば「1年生を歓迎する芸」なるものが新設され、その後転勤した後も、宴会だけは昭和スタイル支店長の命により課対抗の出し物をやらされた。
やはり出し物の完成度により、普段の仕事への取り組み姿勢までもが評価される傾向にあり、本番前にはカラオケに行き、必死に練習したものだ。
後になって思えば、このような出し物の練習が同期・同僚との距離を縮めてくれたのは否めない。当時はうんざりしていたけれども。
そして今も、なんとなく燃えてしまうのも悪い感じはしない。
しかし、年の近い同僚と話をしていたのだが、そもそも、このような出し物を第一線で頑張る年なのかどうか。
新たな、しかし正しい視点である。そう、決してその必要ないいのだった。少し寂しくもあるけれど・・・。