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東京タワー

2007年04月14日 | Weblog
という映画を観に行った。公開初日に映画を観に行くなんてはじめてかも。

だからか、非常に混んでいた。30分後の回は満席、仕方なく、3時間後の回を取る。あとで「公開初日を迎え全国334館のほとんどで満員となる好発進を切った。配給の松竹では昨年、SMAPの木村拓哉主演の「武士の一分」の興行収入40億円を超えるのは確実とした。」というニュースを見て納得である。

テレビドラマを少しかじっていたので、大体の内容はあらかじめ分かっていた。東京に出てきた息子と、その母親にまつわるお話。そして、感動して涙してしまう映画であろうことも分かっていた。

しかし自分の中では「まさか、感動して泣くわけなかろう。たかが息子と母親の話でしょ?」という気持ちと「いや、そうはいっても、やはり映画を観るとどんなにそんな冷たいことを言っててもきっと泣けるんじゃないかな。自分にもそんな温かい心があるはずだ」という気持ちとが入り混じっていた。

観てまず感動したのは昭和時代の映像のリアルさ。人や家や街並みも、特に炭坑節の流れる筑豊地区のものは当時の様子がありありと伝わって見ごたえがあった。三輪自動車とかどうやって走らせてるんだろう。バスも車も電車までも、当時のふるーい感じなものを実際に動かしていた。カタカタ音を立てながら動く首振りの扇風機・・・冷房もない夏のけだるい雰囲気が、嫌悪感を感じさせるほどに伝わってくる。昭和時代の人々の生活を垣間見ることができたのは話の内容云々を差し置いて、非常に価値が高いのではないだろうかと思った。

さて、話の内容だが、結論から述べると自分は一切泣くことはできなかった。なんの感情の起伏もなく終わってしまった。正直、少し不安になった。ひょっとして自分は冷徹な人間になってしまったのではないか、と。周りの人は結構涙していたようだが、自分にはどうもまったく響いてこなかった。親子愛というのが一つのキーワードになってくるが、自分の家庭環境からこの愛については月並みの感情を抱けないからかもしれない。

そして、もうひとつ気になったのが、東京タワー。この映画のタイトルそのもので、映画の中でも何回か出てきたが、この東京タワーになんの意味があるのか。登場人物中特に誰も東京タワーに深い思い入れがあるというわけではなさそうだったし、東京タワーにまつわるエピソードも見当たらない。よってクライマックスで東京タワーが出てきてもどうもインパクトに欠けてしまう気がした。もちろん、登場人物がそれぞれ相当濃いので、人物だけでも物語は十分な内容を含むとは思うのだが。

ごめんなさい、自分の感情や思考が稚拙なため、どうもただただ話しの内容をそのまま追っていく、というだけで終始してしまいました。

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2 コメント

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Unknown (よういっちゃん)
2007-04-16 08:19:18
付き合ってくれてありがとうね。

映画では原作の詳しい部分が省かれてるから、
確かに東京タワーと何の関係があるの?って思われるだろうね~。
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Unknown (→井)
2007-04-19 02:22:19
俺は泣けない自身がある。
映画は娯楽だと割り切ってるから。
ガキの頃はこれでも涙もろかったはずなんだけどね。
ズッシーも別に冷徹な人間になったわけじゃないでしょ。


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