BUZ LIFE

毎度ご乗車ありがとうございます。

Amaging Thailand(10)~タイ旅行紀

2005年08月22日 | Weblog
船はゆっくりと動きだした。船内のパンフレットを見ると、この船、RIVER SUN CRUISEという会社の運航らしい。船内は、普通の座席ではなく、すべて食事のできるテーブル席。昼食も船内だから、席を移動する必要がない。二階建ての、二階席一番後方のテーブルに案内される。6人くらい座れる大きいテーブルで、いすも座りごこちは悪くない。乗客は日本人観光客のみで構成されほとんどがHIS、一部にJTBも混ざっていた。チャーターされたのであろう。出航するとまもなく、お茶とクッキーのサービス。砂糖を入れて紅茶を飲む。ところで、日本の喫茶店でも見かける、紙の袋入りの砂糖、タイのそれは、なぜかやたらと量がおおい。日本の1.5~2倍くらいは入っているんじゃないかと思えるほどたくさん入っている。甘党の自分にはありがたい。昨夜の緑茶といい、タイは甘いものがすきなのかもしれない。ずっと船内にいてもつまらないので、後方の甲板に出てみる。ビーチにおいてあるような白い、横になれるいすが15個ほど並べられている。船はゆっくりと進んでいるが風が来て暑さはあまり感じず、気持ちいい。一番後ろのいすに寝転んでみる。上には青空しかうつらない。なんとも優雅な気分にさせてくれる。岸の景色を眺めてみると、ちょうど観光スポットの暁の寺院が見られた。沿岸には家や高校が並び、まだまだ市街地。気づいたのだが、この川には河原というものが一切見当たらない。どこまでいってもコンクリートで固められているだけであったり、あるいは川底に木を打ちつけ、その上に家がのっていたりする。相変わらず多くの船が行き交い、中には巨大な貨物船も。貨物船自体にはエンジンがついていないようで、小さな船が一隻、大きな貨物船を3つくらい連ねて重そうに引っ張っている。全然進んでいない。貨物船には小さな小屋があったので、長い時間かけて船上で生活しながら、航行するのかもしれない。我が船も大きいため小さい船に抜かれながら、川を登っていく。再びいすに腰深く身を落ち着け、気づいたら眠りについていた。それだけ船の振動、風、太陽などすべてが気持ちよかった。目覚めてみると太陽の放射が結構強くなっている。甲板に出ている人の姿もまばら。自分も暑さのため、船内に戻る事にするが、快適な眠りであった。慌ただしい日常を忘れ、久しぶりにゆっくり時をすごすことができ満足であった。旅行でしか味わえない贅沢な時間である。船内では、ビデオが放映されていて、内容は世界のハプニング集のようで、画像をみているだけで楽しめる。

10:45。少々早いが昼食となる。バイキング形式であるが、これといった特徴的なものは何もなく、昨日から胃への負担が大きいため、控えめに食事を済ます。食後、また甲板に人が集まりだす。自分もまた甲板へ。外に出る際、横に引くドアがあるのだが、自動ではなく、手動、でも男性が一人ドアに立ってくれていて、人が近づくとあけてくれる。これだけのために雇われた人なのかな、と思うが人件費も安いのだろう。外はすっかり市街地を抜け、家もまばら、しかし川幅はあまり変わらず色も茶色、船もちらほら見かける。と、まもなく船着場に到着した。12:00ちょうどだ。本当にちょっとした桟橋があるだけで、他はなにもない。すぐにさきほどのバスに乗り込み出発となった。それにしても、かなり満足な船旅であった。こんなに長く船に乗ったのは記憶にないが、いい思い出になった。

Amaging Thailand(9)~タイ旅行紀

2005年08月21日 | Weblog
旅行二日目。この日もホテル出発は7:00と朝早い。余裕を持って5:30には起床し6:00にまた朝食のバイキングへ。メニューは昨日とさほどかわらないが、パンの種類は豊富なので、いろいろ試してみる。どれもおいしい。ケーキも昨日とは別のものを取るがなかなかいける。店内はすいていて、快適に食事ができた。

7:00にロビーへ行くともうバスは来ている。車内にはすでに昨日と同じメンバーが揃っていて、今日はホテルをまわる順番が異なっていたようだ。今日も朝はすでに激しい通勤ラッシュ。疑問に思うのは、こんなにも多くの人たちは一体どこからやってきて、どこへ向かうのかという事。というのも、あまり人が住んでるようなところが見当たらないのだ。日本のようないわゆる団地や、住宅街というものが目にはうつらない。もちろん観光バスに乗っているため、バンコク市内各地を見ているわけではないが、それでも、道路にあふれる人たちの生活の場というものがわからない。道路脇にも建物は並んでいるが、とても多くの人がすんでいるようには思えない。それに、彼らの向かう先。時間帯からして勤め先だろうが、丸の内のようなオフィス街でもあるのかそれとも働く場所は各個人まったく違った場所なのかもわからない。そもそもスーツを着ている人などほとんど見かけない。どのような仕事をどのような場所でやるのだろう。タイ人の日常生活が気になる。歩道では朝から食事する人が散見される。昼時でもそうだが、歩道に並べられたいす、机で食事する人が結構いる。よくも排気ガスだらけの道路わき、冷房もないところで、と思うが、彼らは歩道で食事をする。

30分ほど走り、バスは船着場に到着した。目の前にはチャオプラヤー川が流れている。ここの川も茶色。何故に茶色なのかわからないがそんなに汚れている、という感じはしない。川にはかなりの数の船が出ている。観光船も出ているが、通勤客を満載した船も行き交う。ルーア・ドゥアンと呼ばれるエクスプレスボートで、旅行者にも人気のようだ。32の船着場を結び、急行便の設定もある。日本では考えられないが船もタイ人の重要な通勤・生活の足となっているようで、本数も多くひっきりなしに川を走っていた。こちらは川の上下を結ぶが、川の横を結ぶ、渡し船も眺める事ができた。結構おおきな船体だ。川幅のかなり大きいチャオプラヤー川には橋が少ない。歩いてわたるには暑くてつらい、そんなわけか渡し舟にはかなりの客が乗っている。料金もたったの2バーツ、10円にも満たない。まだ朝の時間帯で通勤需要が多いのだろう、一方向の利用が極端に多く、逆行きはがらがらで出していく。見た渡し舟は、両岸の2地点を3隻の船で切り盛りしていて、客を乗せ終わるとすぐに出発、1隻は川の真中で少し待機しながら、3隻は目まぐるしくおおくの客をさばいていく。しかし、上下方向、横方向、と多数の船が行き交うが安全は大丈夫なのかな、と少し不安になる。もっとも、事故は目撃されず、うまい具合にすれ違っていった。

8:00頃になりわれわれの乗る船が船着場に寄せられる。他の船と比べると大きな船体で、乗組員が7~8名、甲板にでて、岸に向かい敬礼している。順順に乗りこみ、席へと案内される。いよいよアユタヤ方面に向け、4時間の船旅が始まる。

Amaging Thailand(8)~タイ旅行紀

2005年08月20日 | Weblog
免税店での買い物を終え、15分程バスは走り、夕食会場へ。夕食は「宮廷料理」。内容としては、春巻き、ゆで野菜、グリーンカレー、スープなど。グリーンカレーは、見た目からは想像できないが、口に入れると辛い。タイ米とともに食べるがやはり少々ぱさぱさしている感じがする。でもまずくはない。欧米人も多数見うけられる会場前方では古典舞踏が披露される。楽器の生演奏とともに派手な衣装を身にまとった女性がひとり現れ、舞台で踊りを見せる。激しいものではなく、ゆっくりした動きで、本当に「指先まで」美しい、とパンフレットに書かれていたとおり、手先をピンと伸ばし舞う姿に会場は魅了される。男の踊り手も出てきてなにやら剣でかちかちやっている。また複数の女性が現れ舞台で揃った踊りをみせてくれる。何幕か暗転し、終了となった。日本では見たことのない踊りであった。タイの王室などアッパー階級はこのような踊りをみて夜を楽しんだのだろうか。

夕食後、ツアーの面々はバスにもどり、ホテルへと送迎されるがわれわれは夜もアクティブに行動するため、添乗員さんに頼み、別行動を取らせてもらう。向かう先は「バッポン通り」。タクシーを拾い移動する。タイのタクシーは赤と青で塗られた車体が多く屋根には「TAXI METER」という行灯を出している。これは料金は交渉制ではなく、日本のようにメータに基づく、ということらしい。メーター制のタクシーは1992年から走り始めた歴史の浅い乗り物で、それまではすべて交渉制であったという。日本ではあたりまえの乗り物だが、タイではまだまだ新しい交通手段であるようだ。乗り込むと、確かに初乗り料金35バーツが表示されたメータが運転手脇に設置されている。その上にはさらに、小さな数字が2つ表示されていて、左は走行時間、右は走行距離。10分くらいで到着し料金は37バーツ。1バーツ3.7円くらいだったので150円にも満たない。到着後さっそくバッポン通りを歩く。狭い1本通りに、2列ほど露店が並べられていて通路が3本くらいにわかれている。そのうちの1本を選ぶ。両脇に並ぶ店は途切れることなく、Tシャツや時計、バッグなどが売られている。明らかにニセモノ。店の電球で照らされた明るい通りは人であふれ返り、同方向へは人一人がやっと通れる位の余裕しかなく思うように前に進めない。観光客が多く、露店で立ち止まっては、物色したり、計算機片手に料金の交渉をしている。店の人もしきりに声をかけ、肩をたたいてくる者もいる。商品が並べられた非常にせまい自分の店で夕食を取っている姿もちらほら。ここが自分の生活の場の一部となっているのだろう。こんな喧騒の中よく食べられるものだと感心してしまう。

300メートルくらい続き、通りの端にでた。と、セブンイレブンを発見。タイではセブンイレブンとファミリマートのコンビニをよく見かけ、日本と同様24時間営業しているようだ。タイの会社のコンビニはどこにも見当たらず、日本企業が独占しているようだ。店内に入ると雰囲気は日本のそれと非常によくにていて、懐かしささえ感じる。品揃えもだいたい日本と同じ、飲料、食料、雑貨、雑誌などなど。ただおにぎりは見当たらなかった。せっかくだから、と紙パック入りの緑茶を一つ購入してみる。ホテルの部屋に戻って飲んでみて驚いた。緑茶、ではない。パッケージは明らかに緑茶だが、とにかく甘いのだ。コップに出してみるとなんと色はピンク。これがタイでいう緑茶なのだろうか・・。以前香港に行ったときにも緑茶を飲んでみたが、こちらもやはり甘かった。しかし香港のは蜂蜜入り、と書かれた普通のお茶とは別物を買ったので甘いのもうなずけ、緑茶の味もしっかりしていた。タイのは緑茶の味のかけらもない。まずくはなく完飲したが、タイに訪れた際には是非試されたい。

今度は別の通路を選び同じとおりを戻る。道の脇では少々怪しげな店が建ち並んでいるが、通過。通りはやはり人が多くすごい活気である。午前1時ころまでやっているというから驚き。バッポン通りの観光を終え、まだ時間があったので、すぐ近くのタニヤ通りにも足を伸ばす。ここは日本人駐在員向け歓楽街、とガイドブックに紹介されているとおり、確かに看板には「しろい風」「マリンブルー」「ハピネス」など日本語表記ばかり。なにか異様な感じがするが怪しい感じはなくネオンがまばゆい。

夜の散策は面白い。あっという間に時間が過ぎる。バッポン通りのすぐ近くにモンティエンホテルというわれわれが宿泊するモンティエンリバーサイドホテルの姉妹店があり、そこから無料のシャトルバスが運行されているので、それに揺られ20分、23時前にホテルに着いて、タイ観光1日目は終了となった。

Amaging Thailand(7)~タイ旅行紀

2005年08月19日 | Weblog
象のショーの後は、民族ショー、ということでおおきな会場へと移動する。開演まで時間がある。とそこへ、おじさん登場。ボールで芸をするが、なにかいまいちぱっとしない。そう簡単にはできなさそうな技だが、盛り上がりにかけ、拍手もまばら。かわいそうなおじさんがひっこんだところで、時間通りに開演。楽器の生演奏をバックミュージックに、タイの伝統舞踊が披露されたり、即席のムエタイ会場が設置され、試合もどきが演じられたり、タイの結婚式が模されたり、象が出てきたりと、1時間、様々な内容で構成されていた。食い入ってみる、というような面白さではないが、それなりにしっかりしたショーで、なんとなくタイらしさ、を垣間見る事ができた。このショーが終わると一斉に帰宅ラッシュ。自分もバスへと向かう。タイ郊外での観光はこれで終了し、バスで1時間ちょっとかけてバンコク中心部へと戻る。中心部では高速道路は上下線とも大渋滞。両方向4車線くらいはあるのだが、びっちりと車で埋め尽くされている。また高速出口では信号がなかなか変わらない。10分くらいずっと赤なのだ。添乗員さん曰く、国王のお嬢様が通行されるので、規制がかかっているとのこと。こういった規制がなくてもバンコク市内の大きな交差点の信号は総じて待ち時間が長いように感じた。そのかわり青になると一気に流れる。ちまちまと信号変えるのとどちらのほうがスムーズに車は流れるのだろうか、きになるところである。信号についてもう一つ特記するとすれば、一部の信号機には、赤と青、それぞれの長さが数字でカウントダウンされる電光掲示板が設置されていたことだ。あとどれくらいで青信号になるのか、秒単位でわかるのだ。「180」などという表示がでていると絶望的だが。器用な人は一眠りだって可能かもしれない。
話は戻って、信号をやっとクリアし、次の目的地、宝石店に立ち寄る。店内に入るや否や、小部屋に案内され、タイの宝石についてのビデオをみせられる。日本語。サファイヤがどうのこうのといっているが興味なし。むしろ座っているイスのほうが気になる、折りたたみ式のいすなのだが座るとやたら下に傾き座りにくい。90度でとまらず、110度くらいまで開いてしまうのだ。ビデオが終わり、アクセサリー類が陳列されている部屋へと案内される。われわれにはひとりの店員がずっとつきまとうが、残念、一切買う気ありませんから。そのうちどっかへ消えていった。集合まで時間があるので店のロビーで一休み。無料でコーヒーが振舞われる。サービスがよいが、それだけもうかっているのだろうか。ちなみに店の名前はGEMSとかいったような記憶。

宝石店へを出て次は免税店へ。初日からやたらとみやげ物を見せられる。「KING OF DUTY FREE]という店名。明らかに外国人、そして特に日本人をターゲットにした店で、お決まりのマカデミアナッツのチョコレートや果物の乾き物、民芸品やらが並べられている。値段は日本人向け価格、高めに設定されている。こんなところで買っても・・・という気はするのだが、やはりこういうところで買っておかないわけには行かない、バイト先へのみやげを数点を購入。

Amaging Thailand(6)~タイ旅行紀

2005年08月19日 | Weblog
水上マーケットを出ると時間はもう10:50。30分ほどバスは走り、今度は木彫りの土産物屋に連れて行かれた。ここもお立ち寄りスポットなのか、多くの観光客でにぎわっている。屋根だけがある吹き抜けの作業場では職人が実際に木を彫っているところを間近で見学する事ができる。なるほど、非常に細かい作業で、どの職人も熱心に自分の作業に没頭している。大きな机に彫刻をあしらっている人もいれば、数十センチ四方の木の枠内を掘りつづけている人もいれば、横1メートル以上もあろうかという大掛かりな木の枠内を飾っている人もいるしで、各人作り上げようとしている作品は異なっているようだ。ただできはどれも見事、の一言に尽き、木や象が立体的に彫られていたり、きれいな模様が彫られていたりと、かなりの熟練を要するであろうことは想像に難くない。日本ではここまでの作品は見たことがない。日本で彼らが仕事をすれば、きっと大当たりするに違いない、タイの田舎で彼らの技術が閉じ込められているのは非常にもったいない、などとつい考えてしまった。出来上がった作品を販売している店も併設されている。中へ入ってみると、こちらもすごい、家具や額縁がみごとに彫られている。値札がついていなかったが、一体いくらするのだろう。ここはただの土産店、ではなく、十分に楽しむ事ができた。

ここに30分弱滞在して出発、1時間10分バスは走り、次の観光地、ローズガーデンには13時前に到着した。園内で昼食となる。ここも例に漏れず、多くの観光客。よく考えてみれば、みんな同じコースをたどっているのかもしれない。同じバスをいつも見かける。昼食はバイキング。洋風のものもあるが、目玉は一応「タイ風焼きそば」。食べてみると少し辛いがなかなかおいしい。日本人には好まれる味ではないだろうか。一方タイ風汁そば、なんていうのもあったが、こちらはいまいち、おいしいとは感じなかった。

昼食後には象のショーがあるとのことで、それを見に少し移動。音楽、英語のアナウンスと共にショーが始まる。象が二匹出てきて、丸太をひいたり、ちょっとした芸を見せてくれる。終盤には小象も出てきて、音楽に合わせて、既出の2匹の象と踊りだす。これが。とてもかわいらしく、片足を上げ、鼻や頭を大きく振って一生懸命踊る。わけがわからず、とにかく身体を動かしていた。大きい象は最後には後ろ足でのみで立ちあがり、鼻から水を噴射。短い時間だったが、象の迫真の演技に魅せられた。

Amaging Thailand(5)~タイ旅行紀

2005年08月18日 | Weblog
ホテルをまわる間や、次の目的地に向かう間に、バスは市内の道路を結構走ったが、7:00過ぎにして通勤ラッシュなのか、道がすごい混んでいた普通の乗用車ももちろん多いが、日本と大きく違う点は、バイクの数の圧倒的な多さであろう。赤信号の交差点の一番前では、バイクが数十台くらい大挙して青信号を待っている。車列をかきわけ、交差点前方へバイクはすりぬけてくる。渋滞の激しいバンコクではこの辺りがうけてバイク利用者が多いのだろうか。しかも、1台のバイクには複数人、2人はあたりまえ、なかには4人で乗っているバイクも見かけられる。大体日本のオートバイと同じ大きさだから、相当詰め込んでの乗車。学生服の子どもが父親の背中につかまって、あるいは家族全員そろって1台のバイクで通勤・通学しているのだ。安全上や法律の問題は大丈夫なのだろうか。このような朝の光景に驚きながら目を見張るばかり。青信号になると彼らは一斉に走り出していった。また、バスによる通勤客も多いようで、来るバス来るバスどれも満員御礼、冷房無しのバスも見かけられたので車内は相当不快なんじゃないだろうか、なんて視線をバスに向けている間にも、バスは豪快に走り去っていく。

そんな市内を抜け、1時間も走っただろうか、あたりはのどかな塩田地帯に入っていった。ちょうど日本の田園地帯のような景色。都市部と比べやはり多少貧しいのか、家は木造の、古びたものが多い。しばらくするといきなりバスは土産屋についた。家が数軒立ち並ぶ集落のようなところでそれぞれがみやげ物を売っている。この辺りを通る観光バスはみんな立ち寄るのだろうか、5~6台のバスが先に到着していて、多くの観光客が買い物をしていた。欧米人も多く見受けられ、われわれとは別の日本人の団体もいた。売っているのはタイの民芸品や、外では果物やタイの砂糖も並べられていた。特に何も買うものもなく、バスへ戻った。さらに15分くらい走り、タイ最初の観光地、水上マーケットへ到着した。バスから降り、ボートへと案内される。1列2人がけが5列くらい並ぶ、全長7~8メートルくらいの細長い、ちょうどカヌーの先頭を跳ね上げたような形をしたもの。でも立派に最後部にエンジンが取り付けられていて船頭さんがそれを操り船を動かす。このエンジン、剥き出しに船に乗せられていて、なんでも日本製とのこと。おそらく古くなったエンジンを改造して利用しているのではないだろうか。実際乗り込む。格好としてはいすに座る、という感じではなく、ちょっとしたシートに体育ずわり、あるいはそのまま足を前に投げ出して体と足が90度直角になる形。座ってみると水面が非常に近くに感じられる。

エンジンがうなり、出発。意外とスピードが出て、幅5メートルくらいの川、いや正確にはきっちり区画整備されている用水路のようなところを掻き分けて行く。水は茶色く濁っていて、川底は一切見えない。前後には観光客を乗せた同じようなボートが連なっている。直角に折れ曲がるところではいったん減速し、ボートの向きを調節して進む。直線でエンジンをうらなせかなりのスピードを出すので、水しぶきが上がるし、狭い川幅で両岸ともコンクリのため波が立ち、それが跳ね返り、結構ゆれる。岸の上には木造の家が立ち並び、実際現地の人が生活をしている。水面があがった時のための対策だろう、ちょうど高床式倉庫のように、地面から2メートルくらい上のところに家を建てている。そして特徴的だと思ったのは、家の玄関口にちょっとしたスペースがあり、そこに4~5人くらいが腰をかけることのできるいすを設けている家が多かった事だ。実際に昼からそこに人が集まり、会話を楽しむ姿を見かけた。多くの人たちが各家の玄関先でコミュニケーションしているのだろう。飲み屋などなにもない場所だ。時折家の住人も見当たり、こちらを眺めたり、洗濯を干したり、茶色い川の水で食器を洗ったりしている。彼らにとっては重要な生活用水なのだろう。濁ってても気にしている風は一切ない。飽きることなくこのような光景をながめながら、20分くらい走っただろうか、水上マーケットの会場にボートは着いた。吹き抜けの屋根つきの大きな建物があり、また川辺ではボートが係留され、そこで様々なものが売られている。くだものでは、マンゴスチン、ランブータン、マンゴー、などなどかなり色鮮やか。見ているだけで楽しい。わけのわからない楽器を手に、実際に演奏しながら、客を呼び寄せる。安い、安い、見て、見て、など日本語も達者だ。何も買わないのもつまらないので、ヤシの実のジュース、ひとつ購入。その場で、実の上をナイフで切り落としてくれ、中はもうジュース。ストローを入れ飲んでみると・・・ん・・・、お世辞にもおいしいとはいえないかもしれない、飲んだ事のない味。なまぬるいせいもあるかもしれない。でも、無添加、さすがに自然の味、という感じはした。それにしても川はすごい数の船で埋め尽くされている。観光客を乗せた船、果物を運ぶボートなどで、往来がぶつかり合いながら、ぎりぎりの攻防。非常に活気があった。シルクも売られていたが目もくれず、バスへと戻った。

Amaging Thailand(4)~タイ旅行紀

2005年08月17日 | Weblog
旅行二日目(8月15日)。ホテルを6:40分に出発という事で5:20分に起床。正直早い・・・。朝食はバイキング。6:00~だが、ほぼ開店と同時に入店。さすがにすいている。「おはようございます」と片言の日本語を話すスタッフもいればGood Morningと英語で挨拶してくるスタッフもいた。席に案内され、早速食事を取りに行く。内容はほぼヨーロピアンスタイルといてよい、ベーコンやソーセージ、ポテト、パンなどが並ぶ。タイ料理っぽいものも並んでいる。またジュース類はパイナップルやグァバなどさすがはタイといったところ。席に戻るとスタッフが「tea or coffee?」とたずねてくる。やはり欧米風である。紅茶を頼む。料理を食べると味はなかなか、ベーコンはなぜかカリッと焼きあがっていて美味。最後にはケーキを食べる。こちらも甘くておいしい。
足早に朝食を済ませ、集合場所のロビーへ。HISの添乗員さんが待っていてくれ、バスへと案内される。リバーサイドホテルが最初の乗車場所のようで車内にはまだ誰も乗っていない。われわれのほか家族5人組も同乗した。昨夜見かけなかったが、きっと他の便でタイに入ったのだろう。数箇所のホテルで客を拾い総勢20名弱、3日間観光を共にする面々がそろった。若い夫婦、大学生と思われる男2人組、OLらしき女性2人組みなど。

Amaging Thailand(3)~タイ旅行紀

2005年08月16日 | Weblog
空港に着き、さっそく入国審査。パスポートとあらかじめ機内で配られて記入済みの入国カードを握り締めてFOREIGNERS専用の列に並ぶ。列自体そう長くはないのだが、やたら進みが遅い。ひとり一人にかける時間が長いのだ。以前フランスに入国したときはパスポートをちらりと見られただけであっけなく入国完了。しかも審査官はおしゃべりをしながらの応対だった。何はともあれ、やっと自分の番がきた。多少の緊張を共にし、審査官にパスポートと入国カードを手渡す。パソコンをなにやらはじいていたが、特に何も聞かれる事なく難なく通過。でもやはり時間は少しかかった。
スーツケースを回収し、到着口へ。なかなかきれいな空港。大して特徴のない空港であったが。そして実は今回の旅行、HISのパックツアーなのだ。到着口でHISの看板を・・・と探すまでもなく、先頭に係員がボードを持って待機してくれていた。HISの参加者である事を告げ、少々その場で待たされた。まわりをみると結構HISの参加者がいる模様。みんなJO703便で到着した人たちであろう。HISの参加者は日本で事前に配られた首紐つきのボールペンを携帯するよう指示されていたが、実際にそれを守っている人はわずかであった。確かに少々恥ずかしい。普通はバッジの類が配られるはずだが。自分ももちろん身に付けなかった。まもなくすると、別のHIS係員がわれわれの名前を呼ぶ。その人についていき、HISと書かれたワゴン車に乗せられた。ほかに6名くらい混乗。走り出すといきなり渋滞。しかしわれわれのワゴン車はわずかな隙間を縫って前へと急ぐ。高速に入ると流れが良くなる。と、飛ばすは飛ばすはで、かなりのスピード。まわりも同じ勢いだ。ここで初めて気づいたが、タイも日本と同じく右ハンドル。外国に来てまず初めに感じる違和感が今回はなかった。さらにこの高速道路、出口の案内板が緑地に白という日本とそっくりのデザイン。もちろんかかれているのはタイ語であるが、日本の高速を走っているような錯覚さえ覚えるほどだ。ひょっとしたらこの道路建設には円借款などなにかしら日本の絡みがあったのかもしれない。
高速をひた走り、一般道へ。交通量は多いがここでもなかなかのスピード。外の景色を眺めてみるが、歩道には屋台が並んでいた。これがタイの町並みというものか、といきなり感動。しかもいいかげん21時をまわっているのに道にはまだ大勢の人が歩いたり、屋台で食事をしたり、いすに座ってしゃべっていたりしていた。こんな景色を眺めながら最初のホテルに到着。ここでわれわれ以外の全員が下車。HISの係員がチェックインを手伝っているのか、なかなか係員が車に戻ってこない。が10分くらいして戻ってきてやっと出発。われわれが宿泊するホテル、それはBクラスホテルに+千円で確定されるモンティエンリバーサイドというホテル。ここに3連泊。15分くらい走りホテルに到着。係員がチェックインを手伝いに一緒にきてくれる。いや、しかし、おかしい。リバーサイドというホテルなのに着いたホテルは街中のど真ん中にあり川とは無縁。すかさず係員に尋ねると、なんとここはリバーサイドの姉妹ホテル、モンティエンホテルであった。なかなかよさそうなホテルであっただけにがっかりしながらワゴン車へと戻る。しかっりしてよ、係員!というわけでさらに10分くらい走り、やっとモンティエンリバーサイドホテルに到着。22時をまわっていた。こちらのホテルもなかなかきれい。ただ周辺にはなにもなさそう。早速室内に案内されると、ツインといても結構広い。清潔だし。ホテルの係員がテレビをつけ「エヌエイチケー」というので画面を観ると確かに日本のNHKが放映されている。愛想のいいホテルマンであった。移動で疲れ次の日も朝早いのでさっさと床ついた。

Amaging Thailand(2)~タイ旅行紀

2005年08月15日 | Weblog
14:45になり定刻に搭乗開始。このあたりはさすがに時間にうるさい日本。もちろんエコノミークラスなので、上のクラスの搭乗を少々待ってから、機内へ。席は最後部、63Cの左お窓側のレーン。他の窓側のレーンが3列なのに対して機体が狭くなっている関係かB列がない2列の座席配置。運がよい。機材の事はよくわからないが、安全のしおりにはボーイング747-400と書いてある。ジャンボ機であるが、成田~バンコクの需要は多いのだろう。夏休みという事もあるのだろうが、実際機内にはわずかな空席しか残っていなかった。
15:15、出発の時間であるが、なかなか動かない。と、アナウンスが入りなんでも到着便が多く滑走路が埋まっているとのこと。やはりいち早い滑走路の整備が望まれる。日本の海外への最大の玄関口がこれでは面目立たない。10分後くらいにやっと動き出す。のろのろ走り、離陸を待つ。ただまだ滑走路が埋まっているようで、順番待ち。やっと滑走路に入るため左折、というところで窓の外を見ると、大渋滞!同じく離陸待ちの飛行機が7機ほど後ろに連なっていた。その中にはノースウェスト航空が3機ほど混ざっていた。
スピードを上げやっとのことで離陸成功。一路バンコクへ向け、日本をあとにした。離陸後まもなく飲み物とおつまみのサービス。客室乗務員はJALウェイズの人のようだ。日本人ももちろんいるが、タイ人(?)の客乗も多く見受けられたのには少々驚き。6:4くらいの割合のように感じた。この機材にはパーソナルテレビが設置されていた。映画やゲームが楽しめ、もちろん音楽も聴ける。映画はサハラなどがキングダムアブヘブンなどが上映されていた。もちろん日本人向けに日本語の字幕がふってある。以前キャセイパシフィックやスイスインターナショナルに乗ったときにもパーソナルテレビで映画が見れたが、日本語に対応しておらず、あまり楽しめなかったのを思い出す。音楽も内容は多彩で全部で15chくらいあった。映画を観るのは疲れるので、こちらを楽しんだ。
程なく夕食のサービス。内容は白身魚のフライカレーソース風味、シークワーサーゼリーなど。質・量共にまあまあという感じ。最後にエビアンのペットボトル入りのミネラルウォータが配られたが、外国へ行く日本人にはありがたいサービスである。
着陸1時間前にはアイスも配られた。そして、現地時間19:45、多少の早着でタイ国際空港(ドンムアン空港)に到着!時差はマイナス2時間であるから6時間のフライトで、あまり長じない快適なフライトであった。・・・続く