これほどまで、楽しみではない旅行はおそらく初めてだ。
前日の夜にはテンションが下がりまくり、浅草エリアで大人の時間を楽しんだというのに、頭をもたげながら家に帰る。
旅行当日、現地集合であったから一人で空港。ただでさえ長い距離を歩く必要のある成田空港第三LCC専用ターミナル、ゆっくりゆっくり進み、永遠に着かないのではないかと思わされるほど、なかなか搭乗口に着かなかった。
福岡空港に降り立つと、自分の気持ちをそのまま現したかのようなさめざめとした雨が降り続いている。もはや人に会える状態ではなくなり、夕方の予定を一方的にキャンセルし、一人で過ごすことに。
夜は一部屋でみんなと泊まらなくてはいけない。そのまま宿に向かうのも、それこそテンションの整理がつかなさそうだったので、夕食には合流。何とか平生を保ち、何とかやり過ごす。
翌朝、ついに会わなくてはならず、それはそれは、もう目線をどこにやればいいのやら。えー、もう昔からのこの何とも言えない純情な感情、致し方なし。
朝から牛タンとは何ぞや。このキチガイな場面に、キチガイな朝食、まあそれはそれで合致か。500円也。私はとろろは食べません。
なんでもかんでも、飲んでしまうのは、昔からのサークルのテンションにて。飲みこんでしまおう。一生の負けを。飲んでしまおう。一生の恥を。
何を?一体何をしゃべったのか。私は、まあ、結局、コンビニでヨーグルトは食べないんだー、それがびっくりだよーとの突っ込みを頂いた、幸せを感じた、ただのお馬鹿さん。
午後、中州で大人の時間を楽しんだ結果、最後搭乗ゲートで別れるときは、いつにない寂しさ。
これほどまで、楽しかった旅行は久々だった。
今日、近所のスーパーで、ニッカウヰスキーを買おうかどうか、迷った次第。