児童虐待が、しばし話題として取り上げられる昨今。
当然、育児放棄や暴力はその範疇であることは誰もが知っている。
しかし、夫婦喧嘩、もその一つであるという。
だとしたら、だ。私は生まれて物心ついた時から虐待を受けていたことになる。しかも、相当ひどく、長い間。
たまに、とても両親が仲良くないことをさらっと話してしまうことがあるが、その度に「よく性格が曲がらなかったね」と真顔で言われてきた。
いや、曲っているのだけど、必死で隠しているんだ。なるべく、そう、本当の自分を出さないように。
なかなか本性を出さないね、と言われるが、やはりそれは簡単なことではない。
自分を出していいはずの家庭が、私には安穏の場所ではなく、とても居心地の悪い空間であった。
自然とそんな状況に蓋をしようとして、自分を出さないように癖がついてきたのかもしれない。
だから、本当の自分さえ、よく理解できていない。
だから、アイデンティティをテーマに扱う現代文の授業は本当に興味深かった。自己と他者、他人がいるから自分を認識する。その自分を特徴づけるものは何か。他人からどう見られているか。
別に不幸だとは思っていないんだ。でも、自分が見つかって、その自分をありのままに出せる空間が、欲しいなって思う、時がなくはない。。
穴と雪の女王
ありのままの〜姿見せるのよ〜〜
アイデン&ティティ
鬼才みうらじゅん氏の傑作
アンデンティティ
野沢雅子漫才