先日
武相荘へ 行ったのを機に、白洲次郎の人物をより知りたいと思う様になりました。
たまたま待ち合わせで、入った本屋で眼にしました。
男の品格Ⅱ 白洲次郎名言集 清水将大著 です。
彼は 明治35年生れ 神戸の豪商 白洲商店の次男 として生まれ、
祖父 退蔵(横浜正金銀行頭取)は 神戸女学院(当時は英語寺子屋塾)の基を作り、
父 文平(綿貿易商)は 其処の1期生でした。次郎は 神戸中学卒業後、
イギリスに 8年留学し、其処で
紳士であること を叩き込まれ、 日本に帰りました。
英国人並みの語学・おしゃれ・ジョーク好き・ユーモアのセンス・物つくりの人を愛し・
嘘はつかない・金銭に綺麗・女性に優しい・スポーツマン・・・
こんな人が 実在したんですね。
戦後処理の 講和条約に、吉田茂と 共に参加し
GHQ草案の 日本国憲法 の 日本語訳者の一人としても、知られています。
妻となった正子(薩摩藩 樺山愛輔伯爵の娘)も、14歳で、アメリカに留学、
飛んでる女性の 代表みたいな 人でした。
最近までは、どちらかというと 次郎は 正子の影になっていましたが、
今 次郎の プリンシプルな 生き方に 憧れる人が 増えているようです。
節操の有る 生きかたは 今 日本人に 一番欠けているのではないか と 思えるのです。
官吏の賄賂・会社のご馳走政策を、最も 軽蔑した人でした。
今 こんな ”歯に絹着せぬ人” が 居たらと思ってしまいます。
有る部分 漱石の ”坊ちゃん” を連想させる 人物でもありますね。