旅人

旅大好き 人生は旅よ
あと 何回行けるかな~

最愛の子

2016-05-12 | 映画
雨の日は、外仕事パスなので何と無く嬉しいです。
映画館に出掛けました。




【最愛の子】 監督 ピーターチャン
第71回ベネチア国際映画祭 第39回トロント国際映画祭 に出品されました。

中国の長年の1人っ子政策の所為か、この地では幼児誘拐事件が多発しています。
本作は実際にあった事件をモデルにして作られています。
生みの親、育ての親、の哀しみ、親と子の関係についても深く考えさせられるものがありました。

作今の日本の状況に思いがいたりました。
《産めよ、増やせよ》の掛け声が上の方から聞こえてきています。〔第2次大戦中にこの言葉が生まれています。まだ耳に残っています。〕
このように、国策の為? に、強制されるのはいかがなものか?帰途、車中で考え続けました。

見応えのある映画でしたよ。

家族はつらいよ

2016-03-20 | 映画

男はつらいよ!の家族版ですね。山田洋次監督。
笑いのエスプリが効いています。

独居の私には、羨ましい家族に映りましたよ。

ワイワイガヤガヤが懐かしい~。吉行和子さん(祖母役)も、無い物ねだりですね。
元の鞘に収まってよかったんじゃない。

家族はつらいよシリーズが始まる予感がするのは私だけ?かしら。

エール !

2016-03-07 | 映画
フランス映画祭 2015観客賞 〈最高賞〉受賞 ‼︎ 作品
他にも 2015 セザール賞、リュミエール賞〔新人、主演賞共に〕三賞受賞。


耳の聞こえない家族4人の中、唯一聴こえる長女が居て両親、弟の耳となって明るく暮らしています。
障害を個性と言い、美しく陽気な母、熱血漢の父、おませな弟。
歌の才能を認められ、パリ留学を薦められる長女は家族を思い悩み、迷う。

折しも父が市長に立候補。テンヤワンヤの中、それぞれが思いやり、方法を見つけ家族の結束を更に深めていく。
美しいフランスの田舎風景、俳優たちの手話も見事で、見惚れてしまいました。

字幕でしたので耳の遠くなった私には助かりました。

眺めのいい部屋売ります

2016-02-15 | 映画


ニゥーヨークのブルックリンに住む老夫婦は、五階の部屋まで階段を使うのが段々苦痛になって来た。
離れたくない夫、夫を気遣う妻、2人の愛情が回想を交えながら、展開していく。その間にニゥーヨークに掛かる橋が、テロにより占拠されたり、愛犬の手術などありで、テンヤワンヤ。
アメリカの不動産売買の実状などもわかって面白い。
とにかく2人の愛の深さが、心を温めてくれました。

ブルックリンといえば、高級住宅地、結局2人はまだ当分はそこに住まう事になった。

黒人の夫と白人の妻、2人が結婚した当初は、まだ30の州で禁止され、20の州で嫌悪されていた時代です。
2人の時間の流れの中に深い愛情を見る事ができました。

最近大人の映画をよく見ます。
「ベトナムの風に吹かれて」も爽やかな映画でした。

放浪の画家 ピロスマニ

2015-12-20 | 映画
「放浪の画家 ピロスマニ」 は グルジア(1862~1918)に生まれた、独学の天才画家.ニコロズ・ピロスマナシュヴィリ の 半生を描いた映画です。 監督は ギオルギ・シェンゲラヤ 。彼の父や兄も監督、母は大女優という映画一家です。 グルジアの美しい風景を見ているだけで、心が落ち着きます。映画もしっとりとした色彩、安らぐ音楽、で風景とマッチしていました。 ピロスマニは 幼くして親を亡くし、成長してからも、人と上手く付き合えない不器用な性格で、看板や店に飾る絵を描きながらの放浪生活。周囲の人達は彼の絵に一目置いてはいたが、独学だという理由で 酷評する新聞を読んで、態度を変える。 唯一愛した踊り子のマルガリータとも、心通わずますます孤独に。第一次世界大戦、ロシア革命と、時代が進み一杯のお酒の為に絵を書くようになっていく。 ある時この地を訪れた芸術家が彼の絵を評価する。が、長い間の荒れた生活に、彼の身体は弱っていた。

加藤登紀子の歌  《100万本の薔薇》に、歌われている画家がモデルと聞いて余計に興味を持ちました。


映画「母と暮らせば」

2015-12-15 | 映画

学期末休みに入った孫娘と、見に行きました。二人とも 前から見たいと思っていたので、すぐに話は決まりました。でも動機はそれぞれです。

私は映画の内容に興味があってでしたが、彼女は息子役の二宮和也くんのフアンなのでという事らしいです。何はともあれ観て何かを感じてくれれば嬉しいと思っています。

戦争は、亡くなった人は勿論ですが、残された人も犠牲者である事。しかも後世に負の財産を残します。

多くの人に観てもらいたいなぁと、思います。


RUN BOY RUN

2015-12-07 | 映画
この所続けて、戦争による弱者の悲劇の映画を見てきました。


【ふたつの名前を持つ少年】独仏合作映画 監督 べべ・ダンカート(独) 主演の少年(8歳)の役には、双子の兄弟が、演じ分けていました。(見ていて分からなかったけど)
ドイツ人の監督で、この映画が作られたことにも感動しました。自国の過去の出来事に真摯に向う行動には日本も学ばねばと思います。
ポーランドに住むユダヤ系のパン屋一家。ナチスがポーランドに侵攻し、ユダヤ人狩りが始まる。
父は息子に、『名前を変えろ。父や母の名を忘れてもユダヤ人の心は決して忘れずに生き抜け!』の言葉を最後に左右に分かれて逃げ、父は射殺される。少年スリルックは、ユレクに名を変え、寒さに向う森の中へと逃げた。
暖かく迎えてくれた、パルチザンの夫を持つ夫人からは、生き延びる知恵を、教えられる。一度はナチに捕まるも、少年の持つ知恵で逃れ、ナチの将校が”ユダヤ人でなければ!”と、嘆息する程。物乞い、手伝いなどしながら 転々と放浪する中、種々の経験からユレクの知恵は深まり、命を守る方法を自得していきます。

ドイツの敗戦でユレクは自由に?と思いきや、ユダヤ人の孤児収容所に、入れられ教育を受けることになります。
戦後70年、ユダヤ人も日本人も、やっと手に入れた平和を死守しないと犠牲になった人達が浮かばれませんね。同じ事の繰り返しはない様にと、強く思いました。

命のビザ

2015-12-06 | 映画


エストニア・ラトビア・リトアニア のバルト三国に行ったのは、3年前になるかな。リトアニア カウナスに有る日本領事館にも立ち寄りました。
杉原千畝の成した命のビザの関連資料にも、出会えて興奮したのを覚えています。
時間を惜しんだかの様に、書きなぐったサインが印象に残っています。これらの資料は「ユネスコ 世界記憶遺産に登録されています。
北から エ・ラ・リ と 縦に繋がる三國は、東側はぴったりロシアにひっついていますし、
南には、ポーランド、ベラルーシ。更に南にはドイツが。
大強国に挟まれた弱小国の歴史は、何時の時代も悲惨です。
この映画も、第二次世界戦争時代、ヒットラーが勢力を増す時代です。ユダヤ全滅を掲げるドイツの刃から逃げ惑う人達に、他国は強国の睨みに怯え、ビザの発給を拒否する中、日本のリトアニア領事館のみ、ビザを発給し (2139枚、 6000人)多くの人達に救いの手を指し伸べました。日本領事館杉原さんの正義と勇気には脱帽です。本国の許可も得ない中でのこの行動は、当時の常識から言えば、仕事は勿論、命も危ない非常識な行動です。
戦後は 公務員の資格は、剥奪されました。
しかし今世界に居られるこの方達の子孫は4万人になると、言われています。そして、皆さん 感謝の念を忘れてはいません。
難民問題は今も起こっていまそす。この映画は皆に考えるきっかけになればいいなと思います。

こんな老人になれたらいいな~

2015-10-31 | 映画

【こんな老人になれたらいいな~】と思わせるような映画でした。
《マイ.インターン》

妻を亡くし、1人毎日気楽に暮らしている老人。なに不足無し と思えるのに、時間と共に社会に関わりたいと思う気持ちが強くなり、求人に応じます。
ベンチャー企業、社長は娘より若い女性。二桁の社員から今は三桁の企業に成長させました。かなりのやり手。
老人を雇ったのも、福祉事業の一環で、会社は全然彼らに期待していない。これといった仕事は毎日無し。彼ベンは、気が付いた所の整理 整頓を始めると、これが社長の目に止まり、社長付きになる。それからは、、、見てのお楽しみにしましょう。

老人力と、かって言われたことかありました。まさにそれかもね。
周りを幸せに出来る、力が とても輝いて見えました。

老人ベンを演じる ロバート・デ・ニーロ 格好いい!
今は流行らないスーツ姿、ビジネスバックを持ち颯爽と出社。それと、女性の為の白い半布も忘れない。

社長ジュールズを演じる アン・ハサウェイ も、強さ、弱さを持つ素敵な女性。家庭を守る夫も印象に残りました。

秋空のように、スカッとした気分で家路につきました。


パプーシャの黒い瞳

2015-10-24 | 映画

ヒトラーの時代に、ポーランドに住むジプシー達の壮絶な人生、読み書きを 忌避するジプシーの掟に逆らい、文字を習い、魂から迸る言葉を書く女性が受けた迫害。
近代史をなぞるように、画面は進みます。
私たちの世界では 理不尽と思われる問題も、ジプシーの世界では、絶対に許されないのです。
女性の最後の言葉が心に残りました。
[字など習わなければ良かった。そうならばこんなに不幸せにはならなかった。]

最近珍しいモノクロ映画でした。にも関わらず、静謐な画面、自然の美しさを堪能する事ができました。

百日紅

2015-09-20 | 映画


杉浦日向子さんの作品をアニメ映画化した作品でした。
江戸の浮世絵師 〈葛飾北斎〉と娘の 〈お栄〉2人の芸術家から、作り出される制作過程。
江戸時代の庶民のくらし方。

気楽に楽しめる映画でした。

あまり知られていない 娘のお栄さんの個性も
強烈で、アーチストは今も昔も変わらないですね。

海街 diary

2015-07-18 | 映画


家族の絆、愛を感じる映画でした。
いろいろな家族が有り、それぞれの形の中で 家族の絆を育てればいい、そんな気持ちにさせられました。

先頃読んだ

「家族という病」下重 曉子著 が頭に浮かびました。
読後 何となく違和感を感じたのですが、やはり間違いではなかったとこの映画を見て 思いました。
家族は 互いを思い遣り 愛を注ぐことで自分も救われるという事を再確認できました。

妻への家路

2015-07-16 | 映画
文化大革命で追放された夫を待つ妻と娘。
待ち過ぎて妻は心因性記憶喪失症になり、解放された夫が帰宅しても、分からずひたすら待つ!
夫と2人で、名前を書いたプラカードを持ち、待ち続けています。

文化大革命は、国内の内乱ですが、国民にとっては戦争と変わりません。

このような悲劇は、無くさなくてはいけないですよね。

監督は''チャン.イーモウ ” 前に''初恋のきた道”で
出会っている監督でした。




みんなの学校

2015-06-22 | 映画


大阪市にある、小学校の1年間を追ったドキュメンタリー映画です。

みんなが通える、みんなで造る、学校全体の意気込みに、圧倒されました。

学校が変われば地域が変わる、地域が変われば社会が変わる。

こんな強い意志が未だあったと、感動しました。



心の平安は、チグリス河に浮いた舟の上だけ。

2015-06-12 | 映画



学生時代、西洋史で唯一憶えていた、チグリスユーフラテス河の流れる国 イラクのドキュメント映画でした。
今日の映画は、イラク戦争で傷ついた、ある家族の10年間の記録映画でした。

所構わずの攻撃で破壊される市街、市民や幼い子供達の死に、
上映2時間の間、辛くて泣けてしまいました。
さらなる悲劇、異宗派間に依る内戦は、10年もの間続いています。彼等達の心の休まる時はありません。

綿井健陽が、追い続けた家族の長老が言いました。

『この10年間で 家族を喪なはない 家族はいない。』
『唯一 気持ちが休まるのは、チグリス河に浮いた舟の中だけだよ。』 と。


この戦争で傷ついた少女に尋ねました。

『この戦争で1番悪いのは?』
少女はしばらく考えてから言いました。

『この戦争に荷担したすべての国。日本もです!』

心臓にグサリのショックをうけました。

日本でも今海外派兵を、可能にしようと躍起になっています。

賛成の方々に是非是非観ていただきたい映画です。
きっと何かを感じる筈だと思います。