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Elections

2019-05-28 22:17:09 | Weblog

トランプ米大統領への饗応接待のドタバタ4日間で、「鹿鳴館外交」という明治のエピソードと、 “There is nothing to eat, but please eat the next room.” という笑い話を思い出した。何の脈絡もないのだが。

米大統領が日本を去った5月28日の朝日新聞朝刊4面に、面白くもばかばかしい囲み記事が載った。

「トランプ大統領は、ツイッターで日米貿易交渉について『多く(の成果)は7月の選挙後まで待つ』と投稿した際に、『選挙』を『elections』と複数形で表記した。これに対し、野党からは『衆参同日選を意味しているのか』との臆測が飛び出した」

永田町の面々は夏の衆参同日選挙があるのではないかとピリピリしている。緊張感がたかまり、ちょっとした物音で暴走が始まりそうな気配である。

朝日の記事によると、共産党の小池晃書記局長は、いつから解散が米大統領の専権事項になったのか、とこれまたツイートしたそうである。Elections なら衆参同日選挙ということになり、衆院が解散されていることになる。

立憲民主党の枝野幸男代表は、もし首相が、誰よりも先にアメリカの大統領に解散するかどうかを話していたとしたら、おかしな話だ、と指摘。

国民民主党の玉木雄一郎代表も、複数形になっているので参院に加えて衆院か、という話が出ている。7月と明確に言っているので、国会会期の延長はないのかな、と語った。

議員たちのドタバタを紹介したあと、朝日の囲み記事は最後に「英語の表現では、国の議会選挙は単数形のときも複数形のときもある」とタネを明した。

一犬虚を吠ゆれば万犬実に伝う。

ツイート政治は危ない、危ない。

 

(2019.5.28 花崎泰雄)

 

     

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