孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

旅の動機は・・・

2018年11月17日 | 旅行
先日、浜松の観光バス会社の、乗客33人を乗せた観光バスの運転手が、走行中に突然意識を失って、バスはそれに気がついた乗客たちによって、何とか止められて大事に至らなかった、という事故があったそうだ。

記事を抜粋すると、その恐怖が少し伝わってくる。曰く・・・

『前から3列目に乗車していた豊橋市の畑中国守さん(76)が運転席に近寄ると、運転手が泡を吹いて意識を失っているのを発見。異変の直前に運転手のうめき声を聞いた乗客もいた。

 畑中さんはギアをニュートラルに入れ、駆け寄った別の男性がハンドルを握った。減速したものの停止できず、男性はハンドルを左に切り、壁に車体をこすらせながら、異変発生から約1キロ先で停止させた。畑中さんは「必死だった」と振り返る。』

よく怪我人も出ずに済んだものだと感心してしまうが、こういうことは、今後も突然どこでも起こり得ることだと思っていたら、翌朝の報道番組のコメンテーターは、「今、自動運転の開発が進んでいますから、将来は起こることはなくなるでしょう。」と解説していた。

乗客33人は、観光バス会社の企画した「ミステリーツアー」に参加した方々で、豊橋市から出発して、和歌山県串本町に向かっていたという。

この、「ミステリーツアー」とは一体なんのことか分からなかったので、カミさんに聞いたところ、「行先を知らされずに参加する観光ツアーのことで、私も参加した事がある。」ということだった。

行先を知らされずに、金を払って参加する・・という事が、よく分からないが、たぶん正月の福袋を買うようなものなのだろう、と勝手に解釈した。

  福袋みたいなもの?

私は、どこどこで、何をしたい、食べたい、観たいという動機があって、初めて旅をする気になるのだが、ミステリーツアーに喜んで参加する人は、どこでもいいから、金額に見合う旅行か、そうではない旅行か、得した気分になれるか、なれないかが重要か。

福袋など買う気にもならない私が、ミステリーツアーなどに興味を示さないのは、当然のことなのかと思った。

今回参加した33名は、帰宅してから事故のことを、多分得意がって、会う人会う人に自慢げに話をしたに違いない。目的地には行けなくても、それだけで充分ツアーを満喫したことだろう。

そもそも、その観光バスは、和歌山県串本町に向かっていたというから、行先はきっと、大島のトルコ祈念館で会ったに違いない。

私は以前、瀞峡(どろきょう)へ観光旅行した際に、バスが串本町付近に差し掛かったとき、バスガイドさんが、120年以上前に串本町大島近くで遭難した、トルコの軍艦「エルトゥールル号」の話を、感動的に話してくれたのを覚えている。

  いい話だった!

その95年後のイラン・イラク戦争の時、トルコはイランにいた日本人救助で手助けしてくれた。それは、明治23年に大島住民が、エルトゥールル号乗組員を助けてくれたことへの、恩返しであったのだ。

バスガイドの話を聞いてから数年後、私は一人で車を飛ばして串本町大島のトルコ記念館まで出かけたのだった。

今度は、是非元気なうちに、トルコに旅してみたいと思っている。


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