孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

一日のスイッチ・オンはクラシックで

2017年03月05日 | 英語関連
車のCDプレーヤーの調子が悪かったので、それ以来朝の通勤中は地元のFMラジオをつけて、DJの馬鹿話を聞き流していたのだが、先週暫くぶりにCDプレーヤーを試してみたら調子がよかった。

早速、通勤時に聴く音楽でもCDに焼いてみようかと、家電ショップに行き、録音用CDを買ってきた。

さて、どの曲を録音しようかと考えた結果、眠気を飛ばして職場に着いたら、すぐに仕事に集中できる精神状態にする曲を録音することにした。

一曲目は、モーツァルトの「セレナード13番」、アイネ クライネ ナハトマジークである。ひとつの(アイネ)小さな(クライネ)夜の音楽(ナハトマジーク)は、もう出だしを聴けば誰でも一度はどこかで聴いた事がある、なじみの曲だ。

   愛ね、暗いね、夜の(ナハト)音楽(ムジーク)

まずは、この曲で快く家を出発する。眠っていた脳が気持ちよく目を覚まし、体が弾むようなメロディーに合わせて軽くなっていくようだ。

ハンドルを握る手もかすかに拍子を取るようになってくる。

二曲目は、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーの「アルルの女」である。一曲目で心地よく目が覚めた私の脳は、二曲目のこの曲の出だしで次第に戦闘態勢に移っていくのだ。この曲はタイトルこそ長いこと気に掛けなかったが、中学の音楽の時に聴いて以来、ずうっと好きだったメロディーだった。

  ビゼーといえばアルルの女にカルメン

本来、アルルの女の物語は、悲しい話なのだが、この曲調は活気があってアドレナリンを分泌させるスイッチを押す役目を果たしてくれる。


そして、最後はクラシック音楽で私の中のベストワン、ドヴォルザークの「交響曲第9番『新世界より』第3楽章

以前、仕事中にカーラジオから流れてきたこの曲で、そのときモヤモヤしていた気分が一気に吹っ飛んで、頭が急にスッキリした事があった。曲が終わって、曲名が紹介されたので、私は車を一旦停止させてメモをして、すぐにCDショップでCDを購入したのだった。

あれ以来、私は何十回この曲を聴いただろうか。体中にアドレナリンが分泌され、やる気に満ち満ちた戦闘モードに切り替わる。

  チェコの作曲家、ドヴォジャーク

以前の勤め先では、鋳物半製品をチェコから輸入していて、先方の担当者とメールでのやり取りを随分やったものだ。一度彼らが訪れたことがあった。嬉しかったのは、そのとき、窓口だった私だけにチェコのお土産をくれたことだった。

高さ5cmくらいのボヘミアンガラスの小物で、今でも我家の食卓に爪楊枝入れとして鎮座している。以来、是非一度チェコを訪れてみたいと思っているのだが、如何せんチェコは遠い。諦めたわけではないので、死ぬまでには一度でいいから、プラハの街を見てみたい。

チェコとの取引は不良が多かったために、打ち切りとなりその後支那製の鋳物に切り替わったので、今ではまったく取引はないようだ。

チェコ人は世界一ビールを飲むようで、その理由はビールに欠かせない良質のホップが採れるからのようだ。聞くところでは、日本で使われるホップの約8割がチェコから輸入されているそうだ。

外国人にも人気のある日本のビールの味は、チェコのホップ無しでは作り出せないということらしい。

『新世界より』と聞くと、「遠き山に日は落ちて」のゆったりしたメロディーが有名だが、あれは第2楽章だ。

第3楽章は、私を毎朝戦闘モードにスイッチ・オンしてくれる魔法のクラシックなのである。


コメントを投稿