まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

紅葉は 自分の出番を 知っている

2014年11月23日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は、高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は10度から18度、湿度は90%から68%、風は3mから1mの北北東の風が少し。明日の24日は、気圧の谷や湿った空気の影響で次第に雲が広がる見込みらしい。 

 

 今日はお天気もいいし、取り立てての用事もないのでおでかけをしたいと考えた。

 

 これはわが家近くに仕掛けられた捕獲用ケージなんだが、サルだろうか、イノシシだろうか、中にあった紙袋を引っ張り出して、上に置いてあったサツマイモをみんな食べてしまっている。かしこいなぁ・・・。

 

 奥方のけいこばぁにお願いして、高松市西部にある五色台に向かった。昔は「五色台スカイライン」とかと呼ばれた、この道路は、いつのまにか、そういう名前が消えている。この周辺にも車が多く止められていて、カメラを抱えた人たちが危ないのに歩き回っている。

 

 目的地はここだが、途中の四国霊場八十二番札所根香(ねごろ)寺は警備人が出て交通制限。周囲の道路には「駐車禁止」の標識がズラズラズラと。ここも紅葉見物の名所だから、お寺としてはありがた迷惑。普通のお遍路さんに迷惑をかけてもいけないし。

 

 実はここで、「四国霊場開創1200年記念『空海の足音 四国へんろ展』 香川編 関連企画 巡る人々、巡る信仰ー讃岐を訪れた木食、全国を巡った六十六部ー展」という、長い名前の展示が行われている。

 

 六十六部とは、法華経を六十六部書き写し、日本全国、六六か国の国々の霊場に一部ずつ奉納して回った僧侶のこと。鎌倉時代から流行し、江戸時代には諸国の社寺に参詣する巡礼、または遊行する聖。背に阿弥陀蔵を納めた長方形の龕(がん)を負い、六部笠をかぶった姿で諸国を回って勧進をしたり、巡礼姿で米銭を請い歩いた一種の乞食でもあり、六部とも呼ばれた人たち。

 

 一方、「木食(もくじき)」というのは、木食戒(五穀・十穀断ち)(火食・肉食を避け、木の実・草のみを食べる修行)を受けた僧のこと。木食上人ともいうが、そんな人たちが「作仏(さぶつ)行」として、各地でいろいろな仏像や掛け軸を残している。そんな展示会である。

http://www.pref.kagawa.jp/setorekishi/

 

 で、今日のお昼はここになった。坂出市高屋町にある「さぬき麺匠 はま弥」という一般店。ここも奥方のお気に入りのお店だが、今日は三連休の中日ともあって行列のできるうどん屋になっていた。幸いにも私たちは数秒の差で、小上がり席に着くことができた。

 

 奥方はおでんにお寿司にかけうどん。私はこのわかめうどんが精一杯。これで360円だった。外には十数人が座り込んで待っている。セルフのお店ならば回転が速いが、一般店では10分から20分は待たねばならない。

 

 奥方に運転をお願いすると、ついつい、余分な時間を使ってしまう。私一人だとお昼を食べなくても平気だし、五色台だからとみかんを買わずに済むし、食材を買ったりもしないのに、だから、わずか10分ほどの展示を見ただけで1日がかりになってしまった。

 

 私的には、根香寺の紅葉も見たかったし、白峯寺の紅葉もみたかったのだけれど、朝の警備状況を見ただけでうんざりとした。

 

 今日の掲示板はこれ。「黒い土に根を張り どぶ水を吸って、なぜ、きれいに咲けるのだろう。私は大勢の人の中にいて、なぜみにくいことばかり考えるのだろう。」という星野富弘さんの言葉から。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。



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