わがまま婆さんの話

むかしむかし、ある所に、

気難しいお爺さんと、わがままなお婆さんが、住んでいました。

ある日、お爺さんが買物のついでに、お婆さんの部屋にテレビを買ってあげることにしました。

お婆さんの部屋には小さなテレビはあったのですが、まだ地デジ化になっていなかったのです。

お爺さんはお店で小さなテレビを探していました。

その時、わがままなお婆さんは、

「それじゃあ、前と一緒じゃん！安いのでいいから、大きなのが欲しいの！

　それに、レコーダーも欲しいの！！！！」

と、言いたい放題です。

だからと言って、すぐに決められないのをよく知っているお爺さんは、

先に帰ってしまいました。

買ってもいいと言われても、しっかり予算は決まっているので、

お婆さんは焦ってしまい、

少し大きめの一番安いテレビと、意味のない３Ｄ対応のレコーダーを買ってしまいました。

そして、次の日、テレビが届いて見ると、

何だか目がチラチラして、目の奥や頭が痛くなりました。

今までリビングで見ていた同じ大きさのテレビと違う感じがします。

でも、自分が決めたので、誰にも文句が言えません。

お婆さんは、自分自身の行動にひどく後悔をし反省しましたが、後の祭りです。

お婆さんは、しばらくくぐじぐじと思っていましたが、

仕方がないので、目を慣らすことにしました。

そうして、１週間たちました。

以前より目や頭は痛くなくなりました。

ただ、知らない間に眠ってしまうようになってしまいましたとさ。



良い子のみなさんは、

わがままお婆さんのようにならないようにしましょうね。