五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2018・11・25

2018-11-26 09:38:31 | 日記
今朝の朝日新聞を広げてみたら「無実を訴え獄中44年/星野文昭さんを自由に」と云う一頁の意見広告にまだ20代と思しき青年の顔写真が載っている。星野文昭さん(72歳)とある。40数年前に起きた沖縄返還協定反対闘争に参加し、渋谷で警官を殺害した容疑で無期懲役の刑を受け、徳島刑務所に44年間服役しているとある。現在72歳ということは俺と殆ど同じ年齢だ。それなのに彼には若い頃の写真しかない。普通無期懲役の刑を受けても罪を認めて反省していれば長くても30年、短ければ20年前後で仮釈放になるのに、彼は無実を訴え続けている為に拘留が続いていると云う。冤罪事件については関心が強い方だと思ってきたけど、迂闊にもこの事件については知らなかった。きっと彼が過激派セクトに属していたし、確信犯的犯罪として冤罪事件とは思わなかったのだろう。事件の真相は分からない。でも、44年である。俺は最初の結婚をし、二人目の子供も生まれ、脚本家としてもデビューしていた頃だ。その頃の幸せそうな写真やそれから後の面白おかしき人生の写真は俺には溢れるばかりにある。でも、彼は刑務所の中では写真を残すことが出来ないから、72歳まで生きているのに20代の写真しかないのだ。その事実にショックを受けたからか、俺は窓から差し込む陽光をたっぷり浴びる幸せを満喫する。たまらなく歩きたくなって目黒駅まで20分以上もかけて歩く。駅地下の食料品売り場で新鮮なイカやブリや鮭を買い求める。みんな彼が出来ないことだ。俺と彼の人生の分かれ目は何処にあったのだろう。★テアトロジャージャン第十五回公演「緑のサイクリング」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、服部妙子、佐藤由美、小松杏)日時2019年3月12日(火)~3月21日(木) 料金3500円 詳細はホームページで★テアトロジャージャンのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。
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