老老ブレックファースト(天然ぶりの煮物、納豆、佃煮、漬物、しめじの味噌汁)を終わった後、ふと「これから映画行かない?」と母を誘ってみたら「行きましょうよ。××さんの映画見たいって言ってたじゃない?」と凄く乗り気。××さんとは日本を代表する映画監督で、去年暮れの「●●」に引き続いて先週から「▲▲」と云う××さんが得意とする喜劇映画が公開されているのだ。そう云えば、この映画について日頃辛口の批評をする映画監督のIや映画評論家のOが誉めていて、おまけに大ヒットしていると聞いたものだから、まだ芝居のリハをしている最中に母を誘った覚えがある。となると行かない訳にはいかない。早速ネットで予約してバスに乗って品川Pシネマへ(~中略~)やはり東大法学部なんか出た監督の喜劇映画なんか見てはいけないと思った。観客を圧倒的に馬鹿にしている。大衆はこんな程度で笑うのだと完全見下している。事実、前に坐った初老の女性二人組は映画が始まってからずっと笑い続けていたし、途中で「面白いわね、傑作ねぇ」とサクラの様にお喋りしていてうるさいことうるさいこと。こんな人たちを映画館に動員する××さんの功績は認めなくてはならない。でも、ハッキリ言ってこの種の笑いは犯罪的だと思う。いくら構成がしっかりして、物語もよくできていたとしても、全編に散りばめられた笑えないギャグやくすぐりは断じて許してはならないと思う。そんな気分にさせられたからか、まだ昼過ぎだと云うのに飲みたくって、近くにある秋田料理の店に入り、稲庭うどんを食べている母の前でとんぶりといぶりがっこをアテに秋田の酒を何種類も飲んでしまう。3時過ぎ母をバスに乗せた後、自分は一旦部屋に戻って、仮眠と風呂。6時に再び部屋を出て、もう何十年も通っている新宿の焼鳥屋Eに立ち寄って腹ごしらえをした後、目の前にあるスナックYに出向く。今日はここで先月の「M家の人々Ⅱじゃーじゃん」に出て貰った女優のTが先輩の俳優Sと朗読の夕べを行うと聞いたからだ。朗読した二本の作品の内、後でやられた作品はかなり面白かったが、問題は演出。俳優が見えない。だったら聞かせるイベントかと云うと、それにしては稽古不足。聞かせるだけで作品の味を出すのはヴィジアルに頼らない分だけ大変だと思う。それにしても新宿だ。大勢魅力的な人と知り合いになってお喋りして今日もまたお酒が進んでしまった。★テアトロジャージャン第七回公演 「お棺発子宮行き鈍行列車」(作演出・桃井章 出演・浜田晃/桑原なお 宮崎優里 茂木英治) 日時7/14~7/18 場所・バージャージャン 料金3000円。詳しくはホームページ参照★テアトロジャージャンのホームページが開設されました。過去の作品や今後の上演予定作品の情報が掲載。jerjan-hiroo4f.jimdo.comへアクセスして下さい。「テアトロジャージャンへようこそ」でも検索できます、。、。