クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

湯の丸高原一回り  H-24-6-23

2012-06-24 16:04:34 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
本来は「湯の丸高原花巡り」としたかったが、不発気味に終わってしまったので
仕方なく「湯の丸高原一回り」。
長野県・東御市付近の梅雨の晴れ間は二日間との予報。あと、一週間後なら
コンコン平でツツジに埋もれる体験が出来るのにと思いながら見切り発車で
東御行きに決めた。

高崎から地蔵峠まではどうも二度上げ峠経由が一番近そうなので、広域になった
高崎市のこの西端に向かう。室田から先は交通量が少なくて気楽な走行、
峠方面も晴れている。
47kmの距離を一時間以上も掛かった峠で一呼吸。恒例になった浅間方面の景観。



目立つ北軽の看板脇の鼻曲山登山口駐車場には一台だけ。夏場のこのルートは不人気?





普通は何かの序に登る駒髭山も見た目は一人前の1433mの山で、すかいさん標識もある。



北軽別荘地を突っ切って広域農道(つまごいパノラマライン)を飛ばしていく。



左手に大きな山、単独にしては大きすぎるし突起が三つもあるので若しかすると
水ノ塔・東西篭ノ登を北側から見ているのかも知れない。



道標のある十字路、左は車坂峠で右は144号線に繋がるが帰路はこの路線を走ってみる。



新鹿沢温泉でR-94に合流して旧鹿沢を経て地蔵峠。つつじ祭りは明日なのに早くも満車。
南端のこの80番十一面観音あたりを偵察するも路傍を含めて空きは無し。



だが、この地蔵峠での駐車は何の心配も要らない。群馬県側に50Mも下がれば路側帯が
幅広でツツジ原側にずらりと路傍駐車可能なスペースが数百㍍も続いているのだ。
ゆっくりと群馬側に反転しながら81番観音のある登山口付近を見ると僅かな花。



上を見ると予想通りリフトの上部の花が薄いのでコンコン平は未だ駄目と判断。



行きかう観光客に邪魔にされながら、ゆっくり観察しながら50m下の82番観音前に駐車。



目の前にちゃんと牧場入り口がありツツジが満開。



上を見ると矢張りかなり薄いのでリフトから上部は情報通り月末が満開模様。



ここに入っている人は多いが半分以上はこの様に花には目も呉れずにしゃがみ込んで
わらび採りに熱中している。聞いてみたらここの蕨は小型だが柔らかくアクが
少ないので調理が簡単のため人気があるのだとか。



で、肝心の花はこんな程度。











更に車で少し下って84番観音前にも群落。







今度は地形図につつじ群落のマークのある場所探し。僅かに下ったところで木柱発見。
当然、牧場への入り口もある。



付近には由来説明看板。



木柱を間近に見ると



この辺のツツジ。






さて、地蔵峠はこの辺で見切りをつけて、峠から林道に入って約4.8kで池の平到着。
駐車場に着いたとき、丁度奥から整理員の声で「あと6台」と聞こえたからまずまずの
入りか? 入り口でしっかりと駐車料金を徴収されるが花の具合を聞いたら
返事が曖昧なのにやや不安感。



最初に出てくる見晴岳への道標は帰路に使うためパス。



二番目のこの池の平へのコース案内に従う。



歩き出すと唯の登山路風、人も極めて少ないし路傍には何の彩も見えない。



とうとう、花を一つも見ないうちに前方が開けて池の平の火口原に来てしまった。



注意深く湿原を観察すると所々にイワカガミらしい花が点在。





火口原の東方はこんな広がり方。



突き当たり近くで鏡池、人が集まっているので期待したが何も無く景観だけ。
ここで標高は丁度2000m。2000mとなると爺イの半分壊れた肺が受け取る酸素濃度は
0mに比べれば78%だから何となく息苦しいのは気のせいばかりではない。



遊歩道に戻って三方ヶ峰に向かうが登りの途中で期待した白山シャクナゲの群落は
残念ながら蕾。豪華な花弁を見たかったのに残念。



この叢に咲く小さな黄色の花は何だろう? この手の花で爺イの知っているのは
キンポウゲだけだが其れとは違う様だ。



そのまま、小型にして盆栽にしてしまいたいような苔むした岩に咲くイワカガミ。



木道を登っていくと「コマクサ園」の道標が現れて期待が煽られる。



賽の河原とでも云いたくなる石ころ地帯を通過して



立ち入り禁止のフェンスの所で三方ヶ峰に到着。フェンスの中を眺めると良く探さないと
花の気配も判らない薄さにがっくり。遥か東北には霞みのたなびく連山。2040m。
形から榛名?と思ったが余りに近すぎるので、中間の浅間隠や鼻曲とか剣ノ峰?



西には遥か彼方に雪嶺、余り見たことが無い日本アルプスの方角かな。



フェンスの内側には辛うじて数株のコマクサ。やはり、コマクサは本白根に
行かなくては駄目だな。







それに鍵の掛かったフェンスの扉の近くに三角点。三等で点名は三方ヶ峰 2040.12m。



暫く景観を楽しんでから見晴岳2095mに向かう。この辺から行きかう人もやや増
えてきてレコーダーが欲しくなるほど挨拶に忙しくなる。

途中の大木の根元の湿ったところにイワカガミの群落。



振り返っての山々。



場違いのようにツツジが一株。



霞に包まれた東方の連山。



案内書にもある見晴岳手前のコマクサ群生地と称するところ、近寄って余程目を
凝らさないと見つけることは出来ない状態。



分岐から最後の登りに掛かる。



間もなく見晴岳頂上。多くの観光客が岩場を避けて昼食の最中。こちらも隅に陣取り
道具を広げて派手に調理中の単独氏の仲間に入って軽食。



近くの叢に白い五弁の花、一瞬には白山イチゲにも見えたが葉の形からして
白花ヘビイチゴ。



景観は極めて良好。烏帽子の奥の雪嶺はアルプス方面。先日の台風の勢力を削り、
高崎通過の時には何の影響も無しにしてくれた恩人だ。



湯の丸の右にチョコンと角間の姿。去年は其の間の角間峠からツツジ平に戻ってきた。



もう一度、烏帽子と湯の丸を並べて。



下界方面は小諸の方角かな。



休憩後に周回開始。直ぐ脇で物知りさんが高山花について開講中。小さくて全く
見逃してしまうこの小さな花はリンドーの類との事。



気を付けていると白花ヘビイチゴは沢山ある。



この赤い花は何だろう? まさかクリンソウではないだろうな。



イワカガミが纏まっている。その名の由来になった艶のある葉は何となくの程度。







ピグミーの森を通過、遊歩道の雰囲気は高山らしく最高。



途中で池の平を俯瞰、周囲を廻る木道がはっきり判る。



篭ノ登方面が正面にどっしり。



やがて2110mの雲上の丘を通過、観光客が沢山休憩中。



此方も立ち止まって烏帽子と湯の丸再び。



つつじ?



これから何かの花を付けたり、成長して違う姿を見せるかもしれない草たち。









そうこうしている内に雷の丘2106mを通過。



再び、ヘビイチゴの白い花を見ながら



丁字路から右には入って下降開始。



スタート地点にあつた東屋に到着で周回は終わり。既に13.30を過ぎていた。



さて、帰路は地蔵峠を群馬側に数キロ下って桟敷林道に入る。



途中の桟敷・小桟敷登山道には観光バスも駐車している人気だが





花の具合はこんな物。



蛇行路を7k程で車坂峠からの路に突き当たって左折。村上山1747mの東側を通過して
約2kでサンラインを突っ切って直進。



今度は糠塚山脇を進行



周囲はこれぞ嬬恋と言いたくなる雰囲気だが2.5kでR-144に到達。
丁度、ツツジの湯の看板があり信号名は新田代橋、位置は田代湖の真南。



後は長丁場なのでのんびりと走行、浅間酒造で恒例のつまみ食い休憩、R-145から
R-35で岡崎経由の伊香保裏から広域農道で無事帰宅。


往復走行距離192Kだが復路のみで104Kだから二度上げ経由の往路88Kに比べると
大変な差だ。70回ほどの曲がりを苦にしなければ二度上げ峠がお得。

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2 コメント

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おせっかいかもしれませんが (名無し)
2012-08-02 22:13:03
偶然たどりついたブログで、昔よく歩いた山域のことが書かれていたので懐かしくなり、拝見させていただきました。そのなかで少し気になることがありましたので書かせていただきます。

「左手に大きな山、単独にしては大きすぎるし突起が三つもあるので若しかすると水ノ塔・東西篭ノ登を北側から見ているのかも知れない。」と記述されていますが、
この写真から判断すると「左手に大きな山」というのは浅間山に間違いないと思います。鹿沢方面に向かって左手に見えて、大きい山といえば浅間山です。浅間山は”単独”で大きいです。

また「この赤い花は何だろう? まさかクリンソウではないだろうな。」という記述もされていますが、クリンソウとは全く違います。この地域でも小桟敷山や村上山周辺
でクリンソウを見かけることはありますが、この写真の花はおそらく「クサボケ」でしょう。下界では3月末~6月にかけて日当たりの良い山林や草原でよく見かけますが標高2000m以上の場所では花期も遅れ、6月下旬になって開花するものと思われます。

以上余計なおせっかいかもしれませんが参考にしていただければ幸いです。
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re:湯の丸 (爺イ)
2012-08-03 05:48:54
名無しさん
色々と御指導有難うございます。
コメントは名前入りでしてもらえると尚有り難いのですが。
返信する

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