ヒトラーの側近たち
(1) ヘルマン・ゲーリング
ヘルマン・ゲーリング、彼はドイツ第三帝国に於いてヒトラーに次ぐ NO:2 であった。
大言壮語を操り、地位を利用して私腹を肥やした男、派手な衣装を着こなし、ナチスの権力者を演じた。国会議長、ドイツ空軍総司令官、国家元帥などの華々しい経歴に飾られた彼の人生は、最後には戦争裁判の被告として幕切れを迎える。 . . . 本文を読む
ヒトラーの側近たち
(2)ルドルフ・ヘス
1941年 5月 10 日、ドイツの爆撃機およそ 500機がロンドンに襲いかかった。その半年前英国の粘りの防空力に空から制する事に失敗したドイツ軍は、一矢を報ゆるべく大編隊を送り込んだのである。全く同じ日に、別の一機がやはりドイツから英国を目指していた。それに乗っていたのはナチス総統代理ルドルフ・ヘス . . . 本文を読む
ヒトラーの側近たち
(3)ヨーゼフ・ゲッペルス
ヒトラーの神話に溺れ、そして破滅した男、それがゲッペルスである。青年時代のゲッペルスは、切れ者の国家主義者で文筆家でもあったが、ヒトラーと出会うまでは、その才能を買うものは誰もいなかった。
ゲッペルスの日記『1925年11月 6日、ヒトラーのあの青い目が尋ねて行った私を喜んで迎えた。私は天にも昇る心地で . . . 本文を読む
ヒトラーの側近たち
(4) ハインリッヒ・ヒムラー
ナチス親衛隊、かってヒトラーの護衛隊にすぎなかったこの小さな組織は、ハインリッヒ・ヒムラーの手によって、巨大な権力機構に変貌を遂げた。ドイツ国民を死の戦いに駆り立てた男、抹殺すべき人間を選び殺人部隊を動かした男、一見弱腰でおとなしいこの男こそ、総統が信頼を置いた死刑執行人であった。
南ドイツのバイ . . . 本文を読む
ヒトラーの側近たち(5)
カール・デーニッツ
第二次大戦中、ドイツ軍のUボートは、その神出鬼没の行動と強力な破壊力で全世界に名を馳せた。ドイツが誇った潜水艦であったが、終戦までにその乗組員の四分の三は帰らぬ人になっていた。一方の連合国側のUボートによる犠牲者は三万人と言われ、敵味方とも膨大な人命が失われたのである。その作戦の指揮は一人の . . . 本文を読む
ヒトラーの側近たち
(6) アルベルト・シュペーアー
ヒトラーの第三帝国は、独裁者の威信を飾り立てる一連の壮大な建築物を必要とした。
その時期に一人の若者がドイツの建築界に彗星の様に現れる。それがアルベルト・シュペーアーであり、 20 歳代でヒトラーの建築プロジェクトを任される。彼の才能は建築の分野に止まらず、後には戦時中の軍需相として目を見張るほ . . . 本文を読む