現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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語彙の論 21 意味の無意味

2014-11-11 | 語と語彙
意味に意味はないと議論して、意味の無意味かと思い至ると、無意味という意味に至ってトートロジーに陥る。日本語では存在を表わすのに、ないと言えば、それには、あるということを前提としている。そこにあったものが、ないのである。本がある、本がない、このふたつの表現は、いずれも本を想っている。そうでなければ、本がある、なにもない、この表現が対立している。無意味としてしまえば、その名辞によって無の状態にあるものは意味の打消しである。意味に意味がないのであって、意味に意味はないと言うときの表現と異なってくる。いささか、語彙の論としては語の意味の問題から離れてしまっているようであるが、語の存在と意味の有無のことがらとして、日本語では語に意味はないとすることに議論を必要とする。語に用法があり、その意味を求めることは、その通りであるが、語そのものに意味を解釈してきた伝統は、漢語を学び、いまや英語を使おうとする、日本語の現象である。 . . . 本文を読む

日中会見に笑みなし

2014-11-11 | ニューストピック
1111  日中関係改善へ努力 3年ぶり首脳会談 尖閣連絡体制構築へ  中日新聞トップ記事、見出しである。20141111   日中首脳会談を前に握手を交わす安倍首相と中国の習近平国家主席=10日、北京の人民大会堂で リードには、 安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は十日昼(日本時間午後)、北京の人民大会堂で会談し、沖縄県・尖閣諸島周辺で偶発的な衝突を回避するための枠組みづくりで一致した  とある。 >習氏が「歴史の直視」を求めたのに対し、首相は「歴代内閣の歴史認識を引き継いでいる」と説明。政治、経済での協力を通じ双方の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」発展の必要性を確認した。日中の会談が会見であって、両国首脳の握手には笑みがなかった。少なくともがいこうてきではないが、これが中国外交というものだろう。かつての友好の精神は明らかに消えた。ほかの首脳との笑みを交わしたようすにあまりにもかけ離れたツーショットである。中日春秋は微妙な握手を書いた。握手を拒否する挨拶もあるようだから、みずからてをさしのべての握手のように見えるだけでも良しとするか。北京のニュースではこの会見は日本首脳が求めて行われたと伝える。改憲としわずか25分であったとしても、この外交の一幕は中国側には何ももたらさなかったのだろう。 . . . 本文を読む