日中の会談が会見であって、両国首脳の握手には笑みがなかった。少なくともがいこうてきではないが、これが中国外交というものだろう。かつての友好の精神は明らかに消えた。ほかの首脳との笑みを交わしたようすにあまりにもかけ離れたツーショットである。中日春秋は微妙な握手を書いた。握手を拒否する挨拶もあるようだから、みずからてをさしのべての握手のように見えるだけでも良しとするか。北京のニュースではこの会見は日本首脳が求めて行われたと伝える。改憲としわずか25分であったとしても、この外交の一幕は中国側には何ももたらさなかったのだろう。
1111
日中関係改善へ努力 3年ぶり首脳会談 尖閣連絡体制構築へ 中日新聞トップ記事、見出しである。20141111
日中首脳会談を前に握手を交わす安倍首相と中国の習近平国家主席=10日、北京の人民大会堂で
リードには、
安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は十日昼(日本時間午後)、北京の人民大会堂で会談し、沖縄県・尖閣諸島周辺で偶発的な衝突を回避するための枠組みづくりで一致した
とある。
>習氏が「歴史の直視」を求めたのに対し、首相は「歴代内閣の歴史認識を引き継いでいる」と説明。政治、経済での協力を通じ双方の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」発展の必要性を確認した。
<海上連絡メカニズム> 沖縄県・尖閣諸島など東シナ海で自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を回避するための防衛当局間のホットライン設置の取り組み。共通の無線周波数の設定などが含まれる。大筋合意したが、日本による2012年の尖閣国有化に中国が反発し協議が中断。今年9月の「日中高級事務レベル海洋協議」で、早期の運用開始を目指す交渉の再開を確認した。中国軍機の自衛隊機への異常接近が相次ぎ、空域での対応を含めた危機管理メカニズムの構築も課題となっている。
トップの左には、ユネスコ日本賞創設へ 世界会議 名古屋で開幕 20141111
記事には、
ESDユネスコ世界会議が始まり、意見が交わされたハイレベル円卓会議=10日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で
持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議が十日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で始まった、
とある。
>十二日までの三日間、約百カ国から閣僚級をはじめ千人以上が参加し、環境と開発との調和について、各分野で議論を重ねる。
ESD参加国の取り組みに格差 資金不足や…教育に影響
>
先進的な国もあれば、資金不足や紛争で教育すらままならない国も-。十日始まったESDユネスコ世界会議。各国の閣僚らによるハイレベル円卓会議では、ESDを実施する上での課題が話し合われたが、国による資金力や環境の差が取り組み内容に大きな隔たりをもたらしている実情が浮き彫りになった。
中日春秋(朝刊コラム)
2014年11月11日
外交の舞台においては、握手というしぐさ一つに大きな意味が込められることがある。その象徴的な例として、駐仏大使などを務めた小倉和夫氏が、一九七二年にあったニクソン米大統領の歴史的訪中での一場面を挙げていた
空港に出迎えた周恩来首相は背筋をピンと立て、大統領の方にあまり歩み寄らず、手も大きく差し出さなかった。かといって、冷たい印象を与えるわけでもない。実に微妙な態度であったという
これは<反共主義者として中国と対立していたニクソンを迎え入れることは、決して米国におもねるものではなく、あくまでも戦略的な、冷静な判断に基づくものであることを、世界に示そうとしたもの>だと、小倉氏は指摘していた(外務省発行『外交』誌14号)
きのう三年ぶりに日中の首脳が会談したが、二人が握手を交わす態度も「実に微妙」であった。習近平氏の手にどれほどの力がこもっているのだろうと、思わせるものだった
話をニクソン訪中の昔に戻せば、周氏には握手をめぐる屈辱的な思い出があった。一九五四年に米国務長官と会った際、握手を拒否されていたのだ。そういう過去を知っているからこそ、ニクソン氏は自ら歩み寄って、手を差し出したそうだ
たかが握手、されど握手。日中という隣り合う大国の首脳が、どんな形にせよ握手をしたことに、外交の妙味があるのだろう。
nikkei トップ見出しである。
日中首脳会談「関係改善に努力」
戦略的互恵、進める 衝突防止で協力
日中首脳会談を前に握手を交わす習主席(右)と安倍首相(10日、北京の人民大会堂)=代表撮影・共同
【北京=中山真】安倍晋三首相は10日、北京市内の人民大会堂で中国の習近平国家主席と約25分間会談し、日中両国の戦略的互恵関係(総合2面きょうのことば)を発展させることで合意した。東シナ海で偶発的な衝突を防ぐ危機管理の仕組みの運用を急ぐ方針も確認した。歴史認識問題を巡り、習主席は「13億人の国民感情の問題だ」と指摘したが、首相の靖国神社参拝問題には直接、言及しなかった。(関連記事総合1、総合2、政治面に)…続き
共存探る対話の端緒に
米マイクロン、広島工場に1000億円投資 最先端DRAMを増産
エバーノートと日経、資本・業務提携 電子版を活用
TPP 妥結時期示さず 首脳声明「継続協議が重要」
1111
日中関係改善へ努力 3年ぶり首脳会談 尖閣連絡体制構築へ 中日新聞トップ記事、見出しである。20141111
日中首脳会談を前に握手を交わす安倍首相と中国の習近平国家主席=10日、北京の人民大会堂で
リードには、
安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は十日昼(日本時間午後)、北京の人民大会堂で会談し、沖縄県・尖閣諸島周辺で偶発的な衝突を回避するための枠組みづくりで一致した
とある。
>習氏が「歴史の直視」を求めたのに対し、首相は「歴代内閣の歴史認識を引き継いでいる」と説明。政治、経済での協力を通じ双方の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」発展の必要性を確認した。
<海上連絡メカニズム> 沖縄県・尖閣諸島など東シナ海で自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を回避するための防衛当局間のホットライン設置の取り組み。共通の無線周波数の設定などが含まれる。大筋合意したが、日本による2012年の尖閣国有化に中国が反発し協議が中断。今年9月の「日中高級事務レベル海洋協議」で、早期の運用開始を目指す交渉の再開を確認した。中国軍機の自衛隊機への異常接近が相次ぎ、空域での対応を含めた危機管理メカニズムの構築も課題となっている。
トップの左には、ユネスコ日本賞創設へ 世界会議 名古屋で開幕 20141111
記事には、
ESDユネスコ世界会議が始まり、意見が交わされたハイレベル円卓会議=10日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で
持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議が十日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で始まった、
とある。
>十二日までの三日間、約百カ国から閣僚級をはじめ千人以上が参加し、環境と開発との調和について、各分野で議論を重ねる。
ESD参加国の取り組みに格差 資金不足や…教育に影響
>
先進的な国もあれば、資金不足や紛争で教育すらままならない国も-。十日始まったESDユネスコ世界会議。各国の閣僚らによるハイレベル円卓会議では、ESDを実施する上での課題が話し合われたが、国による資金力や環境の差が取り組み内容に大きな隔たりをもたらしている実情が浮き彫りになった。
中日春秋(朝刊コラム)
2014年11月11日
外交の舞台においては、握手というしぐさ一つに大きな意味が込められることがある。その象徴的な例として、駐仏大使などを務めた小倉和夫氏が、一九七二年にあったニクソン米大統領の歴史的訪中での一場面を挙げていた
空港に出迎えた周恩来首相は背筋をピンと立て、大統領の方にあまり歩み寄らず、手も大きく差し出さなかった。かといって、冷たい印象を与えるわけでもない。実に微妙な態度であったという
これは<反共主義者として中国と対立していたニクソンを迎え入れることは、決して米国におもねるものではなく、あくまでも戦略的な、冷静な判断に基づくものであることを、世界に示そうとしたもの>だと、小倉氏は指摘していた(外務省発行『外交』誌14号)
きのう三年ぶりに日中の首脳が会談したが、二人が握手を交わす態度も「実に微妙」であった。習近平氏の手にどれほどの力がこもっているのだろうと、思わせるものだった
話をニクソン訪中の昔に戻せば、周氏には握手をめぐる屈辱的な思い出があった。一九五四年に米国務長官と会った際、握手を拒否されていたのだ。そういう過去を知っているからこそ、ニクソン氏は自ら歩み寄って、手を差し出したそうだ
たかが握手、されど握手。日中という隣り合う大国の首脳が、どんな形にせよ握手をしたことに、外交の妙味があるのだろう。
nikkei トップ見出しである。
日中首脳会談「関係改善に努力」
戦略的互恵、進める 衝突防止で協力
日中首脳会談を前に握手を交わす習主席(右)と安倍首相(10日、北京の人民大会堂)=代表撮影・共同
【北京=中山真】安倍晋三首相は10日、北京市内の人民大会堂で中国の習近平国家主席と約25分間会談し、日中両国の戦略的互恵関係(総合2面きょうのことば)を発展させることで合意した。東シナ海で偶発的な衝突を防ぐ危機管理の仕組みの運用を急ぐ方針も確認した。歴史認識問題を巡り、習主席は「13億人の国民感情の問題だ」と指摘したが、首相の靖国神社参拝問題には直接、言及しなかった。(関連記事総合1、総合2、政治面に)…続き
共存探る対話の端緒に
米マイクロン、広島工場に1000億円投資 最先端DRAMを増産
エバーノートと日経、資本・業務提携 電子版を活用
TPP 妥結時期示さず 首脳声明「継続協議が重要」