純愛は、果たされるには、それなりのストーリーがある。著者の語呂合わせである、殉愛を読んで、シンボーさんが絶句していたのがわかるような気がする。メモ、日記に、記録された、闘うという壮絶な2年である。これは病気と気力、体力の限界を示した。免疫療法と緩和ケアに至って、それはすべて戦いの果てに現われた、ついには腹膜播種の恐ろしさであった。看病に聴力が失われたという件はその限界を超えてのことである。この書にあらわされた物語は、さまざま波紋を呼ぶ。美しすぎるからである。美しいと言う表現は当たらないとするかもしれないが、人間が見せるたたかいだから、そこに見えるのは、人と人との支えあいになる。できることではないと考えるか、あり得ることだとするか、それは記録によることだ。事実の再現はない。読後感に、ことばを添えるなら、この病の既往者にとってみれば、患部が痛くなってくるような、そんな本である。 . . . 本文を読む
アベノミクスの失敗だと中日は社説で訴えた。消費増税の影響が出たとみている。さらに消費税を増税する環境にはないことも示すとして、景気回復はならなかったとの観測だ。家計に圧迫感を与えて働けども改善されない収支はどの家庭でも緊縮した財布のひもをさらに締めている。はたしてアベノミクスは転換されるべきか。住宅投資の落ち込みが激しく景気動向の全体を表わしている。民意を問うとの選挙戦はこれまでの中でも熱を帯びるだろう。識者の中には大義のない解散に選挙投票率の低下をあやぶむ向きもあるが、国民はあえいでいる。このたびの沖縄の知事選挙で現職が敗れて、ますます与党にはあおりが強い。すると野党には何があるのかと見れば、言ってみれば烏合の衆と化したのは招いた結果だとして再編を叫ぶだけの効果はどのように見せる、見せてくれるだろう。 . . . 本文を読む
1118 GDP景気後退の水準 増税延期・解散きょう表明 首相、公明代表と会談 中日新聞トップ記事、見出しである。20141118
リードには、
安倍晋三首相は十七日、中国など三カ国歴訪から帰国後、東京都内で公明党の山口那津男代表と会談した、
とある。
>二〇一五年十月に予定する消費税率の8%から10%への引き上げを一七年四月まで一年半延期するとともに、延期について国民に信を問うことを理由に、衆院を解散する方針を伝えたとみられる。
8割超が解散に否定的 本紙調査 20141118
古事には、
この時期の解散・総選挙を市民はどう考えているのかを探るため、本紙は、インターネットを使った読者アンケート「中日ボイス」を実施した、
とある。
>「解散は当面必要ない」と回答した人が約55%で最も多く、「二〇一六年末の衆院議員の任期満了まで必要ない」(約29%)を含めると、八割以上が否定的だった。「解散は妥当」とした人は、約16%にとどまった。
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